‘食べ物’ カテゴリーのアーカイブ

2014年5月16日(金)第222号『未来の破片』

2014 年 5 月 16 日 金曜日

「週刊」と謳いながらブログを更新できておらず誠に申し訳ありません。
大学は新学期が始まりフル回転で、人間や知識との素敵な邂逅が日々再生産されています。

 

それらを整理してまとめて保存したいのですが、時間は残酷なまでに過ぎていきます。
「過ぎていく時間が奪っては壊して それでも思いを繋いでいてよ」と歌ったのはASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文さんですが、学務課コバヤシもこの心境で4月末から5月上旬までの大学や宮﨑での想い出の欠片を写真で紹介します。

 

 

■4月24日(木)15:20

中庭でスポーツデイの練習に励む1年生基礎ゼミ。のどかな風景。

 

 

■4月26日(土)11:10

スポーツデイ10人11脚部門でのワンシーン。練習したチームが異常に速い。

 

 

■5月3日(土)9:30

MMU軽音楽部OB・OG会企画、大学-青島間ハーフマラソンスタート。

 

 

■5月3日(土)10:30

ゴールの青島海岸。約19kmで1時間の道のりでした。

 

 

■5月3日(土)12:00

青島獲れの新鮮なお刺身。宮崎県外に就職した卒業生があまりの美味しさに目を細める。青島の魚事情については、大学広報誌「MMUSHiP」 vol.3で学生が取材しています。

 

 

■5月3日(土)16:50

MMU軽音楽部OB・OG会集合写真。ロックミュージックが流れる部室前で卒業生の子ども同士が戯れる平和な光景。

 

 

■5月9日(金)12:35

今年度の大学祭テーマをめぐって熱血ディベートを繰り広げる凌雲祭実行委員幹部。

 

 

■5月14日(土)13:15

生目の杜運動公園で開催された「食フェスタinみやざき2014」での宮崎牛の焼肉。宮崎市の牛事情についても、大学広報誌「MMUSHiP」 vol.3で学生が取材しています。

 

 

 

 

「食ってばっかじゃねえか!」と言われるかもしれませんが、食材の新鮮さは宮崎の大きな魅力のひとつです。

 

食べ過ぎてばかりだと体重の増加は必定ですが、ランニングやサイクリング等の環境が整っているのもまた宮崎の魅力。

 

大学でかけがえのない4年間を過ごした卒業生は、かつての友人や美味しい食べ物を懐かしんでMMUを再訪してくれます。

 

本号でご紹介した一見バラバラの欠片に見える写真は、未来につながる想い出の破片なのです。

 

 

無理がありますか。

 

 

 

以上、1年前にランニングを始めて体重5kg減を達成したコバヤシがお送りしました。

次号は附属図書館でダイヤモンドのように光り輝くプリンセスプリンセス、アカザワさんが執筆してくださいますのでお楽しみに!

 

 

 

2013年8月16日(金) 第189号『陽炎・なめろう』

2013 年 8 月 16 日 金曜日

おそらく、学生に自立を求めない大学は存在しない。

 

大学が備えるべき基本的な要件について定めた「大学設置基準」の第四十二条において、平成23年より「学生が卒業後自らの資質を向上させ、社会的及び職業的自立を図るために必要な能力」の必要性が明文化されたように、少子高齢化が進行し経済の先行きが見えない不安定な現代社会において、その傾向は強まりを見せている。

 

では、自立とは一体何であろうか。大辞林によれば、「他の助けや支配なしに自分一人の力だけで物事を行うこと」と定義される。「助けや支配なしに」という対極的な表現が肝であろう。「助け」がなくても生きていける「力」が求められ、その結果「支配」を拒否する「自由」が生まれる。強い意志をもって力を身につけ自由を勝ち得た状態こそを、自立と呼ぶのだ。

 

 

 

 

 

翻って自らの大学生活を思い返してみると、初めての一人暮らしで一番困ったのは自炊であった。

 

 

米の炊き方がわからず、アパートの隣室の先輩に恥を忍んで教えてもらった。

目玉焼きを作るのに、鍋のふたをかぶせて表面を蒸し焼きにする方法を知らず、何度焼いても裏面が黒焦げで表面は生のまま、調理器具の不具合を本気で疑った。

キャベツとベーコンを炒める以外の料理が思いつかず、キャベツ→レトルトカレー→即席ラーメンの∞ループという食生活を送っていたら体調に異常をきたし、医者に「それは自炊ではない」と断罪された。

アルバイトの給料日、一念発起して牛肉のステーキを焼こうと、フライパンから火がボワッとなるイメージでワインビネガーを投入したが、当然ボワッとはならず、最終的によくわからない酸っぱい味の焼肉が完成した。

 

枚挙にいとまがないが、この頃は実家の手料理のありがたみを痛感していた。大切なものは失って初めて気づく。

 

しかし、かのように不器用な私でも、やがて野菜の多様な切り方を修得し、調味のコツをつかみ、卵の過熱のコントロールをおぼえ、レシピが少しずつ増えていった。現在では家庭内で朝食と休日の夕食当番を任されている。

 

 

 

 

 

そんな私が最近固執しているメニューがある。「なめろう」という。

 

 

私は本学で情報デザインを教える森部准教授を「男料理の師」と勝手に仰いでおり、日頃からTwitterでのつぶやきに注目している。最近のタイムラインの中で「なめろう旨い」「なめろう最高」などと、この料理名が頻出するのだ(ちなみに、昨年は「アクアパッツァ」が気になってレシピをモノにした)。

 

米すら炊けなかったあの日の私ではない。確かな調理法を確立し、自ら情報を得るスキルも身につけた。早速インターネットで「なめろう」を検索する。

 

調理手順を調べてみると、いきなり「活きのいい鯵を準備。うろこを落として三枚におろし~」とある。無理だ、魚屋さんじゃあるまいし。さすが師が絶賛する料理、私ごときが習得しようなど何たる思い上がり・・・

 

 

 

 

森部先生とは、本学の学生支援について審議する会議のメンバーとして席を同じくしている。私の提議する内容に少しでも論理の綻びがあれば、的確に批判の矢が飛んでくる油断のならない先生である。

 

したがって、会議前の時間は提議内容の確認に余念がない私であるが、「なめろう」にたどり着けず絶望していたこの日、軽い気持ちで尋ねてみた。

 

「先生、なめろう作る時って鯵を一匹さばいてはるんですか?」

「まあさばくこともありますけど、新鮮な物であれば刺身やむき身でも十分ですよね」

 

 

なんと、魚さばけなくても作れるのか。そしてどうやら「むき身」という魚の販売形態が存在するらしい。

 

 

 

気を取り直して後日スーパーの鮮魚コーナーを物色してみると、ありました「青島獲れ 鯵のむき身」230円也。刺身用と書いてあるので、三枚におろして刺身にする前のブロックの状態を指すのであろう。今年1月に青島漁港を取材したこともあり、親近感もある。初なめろうの素材はこれでいこう。

 

 

 

帰宅し、キッチンに立ちレシピの続きを確認する。「大葉、ネギ、みょうが、しょうが等の薬味をお好みで入れて、味噌を適量入れてひたすら包丁でたたく」 なんとざっくりしたレシピか。とにかくやってみるしかない。突如キッチンに響き渡る「ダダダダダダダダ」という打撃音。妻子が何事かと心配するが意に介さず。

 

 

 

わずか数分で完成。

早速食べてみると、これが想像を絶するほどに旨い。まずそのまま食べて旨い。ご飯に乗せて食べるともう止まらない。〆にだし茶漬けにするとこれまた絶品。なめろうの三段活用である。

かのようにしてなめろうの調理法を心得た私は、以降数日間にわたりなめろうを作り続け、妻から「そんなにまな板で魚叩くなら専用のまな板買って」と命じられ、なめろう専用のまな板を準備するに至った。何回食べても飽きのこない素晴らしい料理である。夏バテで食欲のない方は、是非お試しあれ。BGMは夏の定番曲であるフジファブリック「陽炎」で。

以上、毎度のようにとりとめのない学務課コバヤシがお送りしました。

2013年4月26日(金)第174号『うららかな春のいくつかの風景』

2013 年 4 月 26 日 金曜日

宮崎はすでに新緑の季節となり、天気がいい日の日中は外なら半袖でも過ごすことが出来る日があるほど、気温も温かくなってきています。

事務局では、先陣を切ってこの方が半袖で颯爽とお仕事をされています。

そうです。企画係のタナベさんです。

「寒くないですか?」と伺うと、「もう暑くないですか?」との問いが返ってきます。

(タナベさんの周りでは、春どころではなく、もう夏なのかもしれません。)

多少の体感温度の差はありますが(笑)、今週のはなきんは、4月末、暖かな春のMMUの様子をお伝えいたします。

***

4月のとある金曜日のこと。学内で響くカメラのシャッターの音。

何やらカメラで撮影が行われています!!

こちらは2014年度版の大学案内パンフレットの写真撮影の様子です。

来年度の入学を考えている皆さんや、本学のことを知らない皆さん、もっと詳しく知りたいと思っている皆さんに、MMUの魅力を伝えるべく作られる大学案内のパンフレット。

ゼミ活動など様々な講義の様子を撮影させていただき、より分かりやすく大学の雰囲気や様子を皆さんにお伝えするべく取材を重ねています。

上の写真は、山口ゼミの授業に少しお時間をいただき撮影をさせていただいています。

時には研究室でも撮影を。四方ゼミの取材風景。

有馬先生のゼミの取材の様子。普段より少し緊張の発表風景。

他にも個人のインタビューと撮影が行われ、様々な学生さんがゼミの活動、留学、課外活動などについてお話をしてくれています。

取材が終わった後の、フルサトさん(左)とフルカワさん(右)

お二人はどのページに登場して、どんなお話をしてくださっているのでしょうか?

新年度版の大学案内パンフレットは7月上旬が完成予定となっています。ぜひ楽しみにしてくださいね♪

***

さて、場所を移して、講義棟の外。

緑あふれるキャンパス内では、シートを広げてあたたかな日差しと吹き抜ける風を感じながら、空き時間を過ごす学生さんがいます。

“和気藹々”という言葉がぴったりです。

中庭で走り回る!という青春真っ只中な姿も見られます。ちなみにこの日は元気よく「鬼ごっこ」が行われていました。(懐かしい!笑)

昼休みのキャンパスに響くのは黄色い声。

私は見逃してしまいましたが、先日は学生食堂でお昼にフラッシュモブ(※)が行われていたとのこと。

※フラッシュモブ:、インターネット、特にEメールを介して不特定多数の人間が公共の場に突如集合し、目的を達成すると即座に解散する行為。(wikipedia フラッシュモブのページ参照)

本学では、ダンスパフォーマンスが行われていたそうです。

 

大学で鬼ごっこや、フラッシュモブという、少し変わった(!?)学生さんたちの空き時間の過ごし方を見ながら、自分の同じ時期と比較し、時代の流れを感じる今日この頃です。

 

ちなみに、鬼ごっこをしていたみなさんは、真面目に講義開始の5分前には教室へと向かっていきました。

きっと、鬼ごっこによって心身をリフレッシュして、新たな気持ちで午後の講義に臨まれたのでしょう!

リフレッシュした後のこの笑顔!

講義も鬼ごっこも全力で楽しんで、充実した時間の過ごし方を見つけてくださいね!

 

この「はなきん」も始まって5年目に突入し、学生の皆さんにも浸透してきたようで、カメラを持って歩いていると「はなきんの取材ですか?」と声をかけてくださったり、進んで取材協力をしてくださる学生さんもいて、執筆者の一人としてはありがたい限りです!

カメラを向けるとポーズを決めてくださる学生さんもいます。

学内でカメラを持った執筆者たちに出会われた際には、ぜひご協力いただけると嬉しいです。

本来の入試・広報の業務以外でも、このブログを通して色んな方とコミュニケーションを取っていきたい!

…と考えている、学務課のヒライが今週のはなきんをお送りしました!

 

≪おまけ≫

私たち職員の、とある日のお昼の過ごし方をご紹介☆

ゴトウさんによる職人技が!!

運転手さんとして、学長車の運転をしてくださっている職員のゴトウさん。

実は蕎麦打ちをお蕎麦屋さんで習い、自らもまた、ご近所の方に蕎麦打ちのレクチャーをされたりするほどの腕前で、何度か私たち職員に手打ちそばを振る舞ってくださっています。

 

お昼のチャイムが鳴ると、皆さんワクワクしながら後藤さんのもとへと向かいます。

茹でていただいた蕎麦につゆをかけ、、、

お好きな薬味をトッピングしていただきます!!

あまりのおいしさに、皆さん無言でみなさん蕎麦をすすります。

くいしんぼうの私は、空腹のあまり食べる前の写真を撮り逃してしまいましたので、どれくらいおいしかったかは学務課のコバヤシさんのこの表情でお伝えします。

笑顔が物語るお蕎麦の味。

以上、おまけ含む、今週のはなきんでした♪

次回は、企画係の植物・昆虫博士!ウエゾノさんが担当です!お楽しみに♪

2012年5月11日(金)第128号 『GW!新しい発見!!そして・・・~皐月その壱~』

2012 年 5 月 14 日 月曜日

みなさま、こんにちは。

ゴールデンウイークはいかがお過ごしでしたか? 

特に旅行の予定もなく、のんびり&ゆっくり過ごそうと考えていた私でしたが、
思いがけず身近な所に発見があったりして、何だか、結果的には充実した?休みになりました。

実は、私、宮崎県南部にある日南市に住んでおり、
毎日、海(日南海岸)を眺めながら(本当は、睡魔に負けてほとんど目を閉じて・・・)
列車通勤しております。

ちなみに、宮崎公立大学のある宮崎市から日南市までは、約60㎞の距離。
車で1時間15分くらい、列車だと(単線のため)もう少し時間がかかります。

若干ローカル情報になるかもしれませんが、
このGW中に私が訪ねた県南のスポット等などをご紹介したいと思います。
いずれも何度か訪れた場所ではありますが、
改めてその良さを実感できたような気がいたします!

是非ご参考になさってくださいませ!!

☆日南ダム
   酒谷という地区にあります。
   GWの時期、地元の地域おこしグループの方々が ダムにたくさんの“こいのぼり”を
   掲げられます。
   地区活性化と子どもの健康を願い、1994年から実施されているとのこと。
   今年もおよそ150匹ほどが、気持ち良さ気に泳いでおりました。

下から撮った“こいのぼり”

下から撮った“こいのぼり”

上からだとこんな風に見えます

上からだとこんな風に見えます

☆坂元の棚田
   こちらも酒谷にあります。
   日本の棚田百選にも選ばれている、風情のある場所です。
   バリ島のライステラスも良いですが、こちらもなかなかのものですよ!
   水がたっぷり引かれた田植えの時期に、再訪の予定です。

棚田全体です!

棚田全体です!

寄るとこんな感じです・・・

寄るとこんな感じです・・・

☆名物“カツオ飯”
   「カツオと言えば高知県!」と思われる方も多いでしょう。
   ですが、日南にもたくさんのカツオが水揚げされ、
   そして、その味を堪能できる場所がいろいろあります。
   私は、今回、50分ほど並んでおいしいカツオをいただきました!!

一、そのまま食す! 二、ご飯にのせて!!            三、最後は熱々のダシをかけたお茶漬けで!!!

一、そのまま食す! 二、ご飯にのせて!!            三、最後は熱々のダシをかけたお茶漬けで!!!

   私がカツオをいただいたお店の前の、別のお店にも行列が・・・
   やはり連休中・・・だと、実感。

おそらく、こちらも1時間以上の待ち時間だったと思います・・・

おそらく、こちらも1時間以上の待ち時間だったと思います・・・

そして、このGWの最大のイベント!!!
われらが花金メンバーのカネマルさんの結婚式が行われました!
笑いあり、涙あり・・・。

二人のお人柄、ご家族の絆、地域の方々とのつながり・・・
そして、たくさんの想いの詰まったホントに素敵なお式でした!!
こちらも幸せのお裾分けをいただいて、なんとも心地よいひと時を
過ごさせていただきました。

そして、花金をご覧のみなさんにも、
写真にて “幸せのお裾分け”です。

神前でのお式を終えたお二人とご家族を待ち受けて・・・

神前でのお式を終えたお二人とご家族を待ち受けて・・・

宮崎神宮の境内を・・・

宮崎神宮の境内を・・・

そして、披露宴です。

色打掛にお色直しのカネマルさん

色打掛にお色直しのカネマルさん

最後は、ご主人のお母様が選ばれたタイの衣装で・・・

最後は、ご主人のお母様が選ばれたタイの衣装で・・・


ご存知の方もいらっしゃると思いますが、カネマルさんのご主人はタイの方です!

以上、GW明けなかなかエンジンがかからず、週末が待ち遠しかったカジワラがお伝えしました。。。

   

2011年12月2日(金) 第110号 『なんじゃこら正課外活動』

2011 年 12 月 2 日 金曜日

「なんじゃこら」という単語から宮崎県民が想起するモノは2つしかない。

 

 

 

「松田優作」と「なんじゃこら大福」である。 

 

 

 

「なんじゃこら大福」は宮崎県内において圧倒的知名度を誇るユニークなスイーツであり、通常の大福の中身に加えてイチゴや栗、クリームチーズが入っているという、何とも前衛的な一品である。甘いモノを苦手とする学務課コバヤシはいまだチャレンジしたことはないが、なんじゃこら大福を食した友人は一様に口をそろえて当該商品名の感嘆文を口にするのである。おそらくそこには計算し尽くされた食材のシンフォニーが展開されていることであろう。

 

 

 

しかし、スイーツと本ブログはあまり関係ない。もちろん「なんじゃこら大福」はメタファーである。「なんじゃこら大福」の「なんじゃこら大福」性とでも呼ぶべき性質を抽象化して言葉にするなら、「色んなモノがいっぱい詰まっている」「それらのモノは一見ランダムに選択されているようでありながら、実は互いに結びついていて調和を成している」の2点であろう。

 

 

 

この2点は、本学における正課外活動のあり方にも共通している。

 

 

 

まず第一に、本学における正課外活動の機会は、他大学と比して格段に多い。

 

1 部・サークル

体育系・文化系合わせて大学公認47団体が活動しており、団体加入者数ののべ人数は951人、本学の学生総数が907人であることから加入率は104%となる。これは、複数団体かけもちで所属する学生が存在するためであり、かけもちを除いた実人数だと693人、在籍学生の76.4%が何らかの団体に所属して活動している。毎日コミュニケーションズが2010年度に日本全国の大学生4,399人を対象に行った『マイコミ大学生のライフスタイル調査』によると、課外活動参加率の平均は56.7%であるというが、本学の参加率は大学公認団体のみに限定して算出しているため、さらに差が開くと思われる。

 

2 凌雲祭実行委員会(1~2年生)

すでに本ブログでも紹介されているとおり、今年度も1年生と2年生280人が大学祭の実行委員として、来場者数5847人という一大イベントを自主的に企画・運営した。1・2年生の在籍者総数が425人であることを考えると、実に1・2年生66%が実行委員として活動していることになる。

連日連夜、遅くまで準備に励む実行委員。

連日連夜、遅くまで準備に励む実行委員。

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3 学友会(主に2~3年生)

現在2年生と3年生27名で構成されている学友会役員は、完全な学生自治組織を志向しており、定例開催される様々なイベントの企画運営や、サークルの新規設立や部への昇格、各団体の施設利用の割り振りまで、すべて学生が主体的に議論して決定する。

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最近開催された「映画サークル」「女子サッカーサークル」の設立についての会議の風景。

 

今年度の新規企画第一弾は、11月19日に開催された秋季スポーツデイ「たまには運動しな祭」。25チーム約150人がバレーボールで親睦を深めた。

新規企画

盛り上がったイベントの裏方には学友会役員とバレー部員の存在が。

 

新規企画第二弾は、11月26日に開催された文化系団体の合同イベント「冬めく夜の文化祭」。ライブハウスを貸し切って5団体が共演する初めての試み。

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ビンゴ大会の模様。風邪で不調の学友会長が淡々とガラガラを回す。

ビンゴ大会の模様。風邪で不調の学友会長が淡々とガラガラを回す。

 

スペシャルゲスト竹野准教授による大人ロック講座も。

スペシャルゲスト竹野准教授による大人ロック講座も。

 

4 卒業行事等実行委員会(4年生)

本学4年生は、例年卒業に際して「卒業アルバムの制作」「卒業祝賀パーティーの開催」「卒業記念品の選定と贈呈」を行う実行委員会を自主的に組織する。今年度も各行事の開催意思を4年生全体に確認し、合計24名から成る卒業記念行事等実行委員会が結成された。

実行委員長による所信表明演説。

実行委員長による所信表明演説。

「よろしくねー」の赤外線通信。

「よろしくねー」の赤外線通信。

幹部会議終了後。今年のテーマは「Funky」でいくそうです。

幹部会議終了後。今年のテーマは「Funky」でいくそうです。

 

 

 

 

本文は「なんじゃこら大福」と「本学における正課外活動」に共通する性質を探っている途中であった。その1つ目が「色んなモノがいっぱい詰まっている」ことであり、いかに本学における正課外活動の機会が大学生活という大福の中にぎゅうぎゅうに詰まっているのかを論述してきた。私も書いているうちに当初の文脈を見失うほどに、本学の正課外活動を短くまとめることは至難の業である。うっかり筆を置くところだった。

 

 

 

もうひとつのなんじゃこら大福的性質である、「(詰まっているモノが)実は互いに結びついていて調和を成している」ことについて説明しよう。これほど多種多様に存在する本学の正課外活動だが、それらすべてを結びつける要素がある。それは、「学生の自主性」に他ならない。それぞれの活動は、すべて学生の自発的な動機にもとづいて行われており、中学・高校までのような教職員の関与はほとんどない。教職員の関与がないということは、活動内容に関して権力者に干渉されない自由があるとともに、その説明責任を学生自身が負うということでもある。そのような学生自治の仕組みの中で、学生同士がコミュニケーションを交わし、助け合い、教え合い、高め合う学生コミュニティが形成される。これは、「教職員→学生」という通常のサポート体制とは異なり、立場が近い人間同士の相互サポート体制である。

 

 

正課外活動において、学生はまず自分たちで活動の目的を設定するところから始めなければならない。そして、同質的な集団の中にも活動目的をめぐって自分と考え方がずいぶん異なる人間が一定数いることを知るであろう。そのような人間に対してどのように説得を試みるか、どのようなマナーをもって接するか、どこまで妥協するか等の「実社会において対人関係を構築する能力」は、学生コミュニティの中で擬似体験される。また、組織をまとめあげて構成員のパフォーマンスを最大化するにはどうすればよいか、組織の成果を得るためにはどのようなトレーニングを構成員に課すべきか、報告連絡相談体制の構築等の「実社会において組織を運営する能力」についても同様である。

 

 

長々と書いてきたが、結論としては、宮崎公立大学において多種多様に存在する正課外活動団体は、学生が好き勝手に趣味娯楽スポーツを実践する場ではなく、学生コミュニティという社会人としての基礎力を身につける場として機能しており、なんじゃこら大福における栗やクリームチーズや苺が「スイーツとしての美味」という調和を成しているように、それぞれの正課外活動団体は「積極性と自主性」という本学特有の学生文化としての調和を成している、ということである。もちろん学生はそのような緻密な計算をしながら正課外活動に取り組んでいるわけではない。ただ、彼/彼女たちは、「積極的かつ自主的に正課外活動に取り組んだ方が、何か面白そうだ」ということを、喜怒哀楽を繰り広げる先輩たちの背中を見て予感しているのである。

 

 

大学生の内向きさや消極性が問題視される現代社会において、宮崎公立大学では「なんじゃこら正課外活動」とでも呼ぶべき正反対の事態が生じている。これが、今週私が言いたかったことである。

 

 

 

 

無理やり過ぎますか?

 

 

 

 

以上、学生の正課外活動支援も担当している学務課コバヤシが、広げ過ぎた風呂敷をたたみ切れずお送りしました。

 

 

 

 

追伸:12月6日(火)18時30分から、本学講堂で文化系の部・サークル合同のクリスマスコンサートが開催されます。本ブログでも紹介されている七夕コンサートとともに、本学における伝統的な正課外活動のひとつです。こちらも例にもれず学生が主体的に企画・運営に携わっています。

学生食堂前の看板。

学生食堂前の看板。

 

アンサンブル同好会愛甲さんお手製の会場ポスター。コンサート当日もヴァイオリン演奏で魅せます。

アンサンブル同好会愛甲さんお手製の会場ポスター。当日もヴァイオリン演奏で魅せます。

後輩も負けじとポスター描き。

後輩も負けじとポスター描き。

コンサート当日は、ご来場いただいた方々にもれなくウェルカムドリンクとしてホットティーがふるまわれるそうです。また、クリスマスプレゼントとして先着100名様にテディベアのぬいぐるみをクリスマスをプレゼント。加えてツリーとイルミネーションの装飾でクリスマスムードを満喫できます。ご家族お誘い合わせのうえ、ぜひご来場ください!!