平成30年9月7日(金)第424号『違いはな~に?』

今年は学生から尋ねられなかったな~。

例年一人くらいは聞いてきたのにな~。

 

そういえば、守衛さんから聞かれたことあった!!

お知り合いの方で、司書について参考までにと・・・。

 

Q「どうしたら『司書』になれるのですか?」

A「司書課程の単位を取って、文科省に申請して認可が下りれば…、

教員免許と同じような感じですよ!」

 

その後、いろいろな方法をお話ししたのですが、伝わったのでしょうか。

 

まあ、それは、さておき、

例年、この時期に図書館の人がこのブログの担当になると決まって「蔵書点検」の話になってしまい、常連読者のみなさまは飽きているかと忖度いたしまして、今回は…

やはり図書館からは離れられません!!どうぞお付き合いください。

 

ここで問題です!

「日本の図書館の種類」はいくつあるでしょう。

 

まずは日本を代表する(?)「国立国会図書館」

知ってるつもり(?)「公共図書館」

子どものころに利用したはず(!)「学校図書館」

忘れないで(!)「大学図書館」

もっともっと(!)「専門図書館」、「点字図書館」、「病院患者図書館」・・・

 

これらの違いは何でしょう?

 

それは・・・

 

サービスの対象(利用者)が違うのです! 以上。

 

・・・というわけにはいきませんので、少しだけお付き合いください。

 

とは言え、あまり詳しくなると図書館学の世界になってしまいますので、ホントに少しだけ。

(詳しく知りたい方は、日本図書館協会のホームページや司書講習のテキストでどうぞ!)

 

では、参ります!

 

「国立国会図書館」は国民に対するサービスの他、国会のサポートを行っているらしい。

また、「納本制度」で収集された資料を提供してくれます。

個人でも複写依頼などが可能です。デジタルコレクションも充実していますよ。

 

次に、「公共図書館」。

図書館法で定義されている「公立図書館」と「私立図書館」が該当します。

皆さまよくご存じの「市民図書館」や「県立図書館」など、地方公共団体が設置する図書館を「公立図書館」、法人等が設置する図書館を「私立図書館」と区分されています。

 

「公立図書館」のサービス対象は主に地域住民です。

お住いの地域や近隣の市町村立図書館をぜひご利用ください。

また、都道府県立図書館も市町村立図書館と連携したサービスを行っている場合が多々あります。

 

「学校図書館」と「大学図書館」はそれぞれに所属する児童、生徒、学生及び教職員が主なサービス対象です。

市町村立図書館や都道府県立図書館は「学校図書館」をサポートしていることもあります。

「大学図書館」も相互に協力し合って、学修・研究のサポートをしています。

 

「専門図書館」には議会図書館や企業、研究所等の図書館が挙げられるでしょうか。

 

その他、通常の図書館サービスを受けられない方たちのための図書館もありますね。

(点字図書館、病院患者図書館など)

 

結局は誰でもどこかの図書館を利用することができるようですね。

 

「専門図書館」やその他の図書館は「誰でも」という感じではありませんが、

機会があれば覗いてみたい…そんな気もいたします。

 

他所の図書館の話だけで終わらせたくはないので、もう少し…

「宮崎公立大学 附属図書館」について触れさせていただきます。

 

ここは図書館の種類でいうと「大学図書館」ですので、

主なサービスの対象(利用者)は学生・教職員ですが、

開放授業や市民講座等で来学される一般市民の方にも開放しております。

 

他の大学図書館のルールを見てみると、

私立大学の図書館では利用者カードの発行は費用が必要な場合もあります。

国公立大学でも学生の定期試験期間中は貸出や入館に制限があったりします。

 

これらは公共図書館との大きな違いではないでしょうか。

 

また、蔵書点検や大学入学試験のための休館日も公立図書館とは異なる特徴がみられます。

 

大学では、授業がない夏休み(8月~9月)や春休み(2月)の

ものすごく「暑い or 寒い」時期に蔵書点検をしているはずです。

 

もちろん、我々もやっていますよ!! 本日最終日!!!

休館中は貸出や延長(再貸出)はできませんが、返却は可能です!

図書館入り口手前に返却ポストがありますので、投函してご返却ください。

      

この中に映り込んでいる返却ポストは…          ・・・・・・これです。

 

間違って自分の本や他の図書館の本を入れないように気をつけて!!

 

      

後日、職員が処理を行います。           開館中はカウンターまでどうぞ。

 

週明けからは開館していますので、どうぞご利用くださいませ。

 

結局「蔵書点検」に触れてしまったヒガシでした。