2013年12月20日(金) 第205号 『クリスマスコンサート』

「もうすぐクリスマスですね。」

 

と始めたかったのですが、今日は12月27日、クリスマスももう終わってしまいました。

更新が遅くなってしまい申し訳ありません。

 

きれいなイルミネーションで街中が照らされるこの時期になると、少しだけ浮きだった気分になりますが、むしろ、一緒に過ごす恋人のいない男三人で繁華街を出歩き、幸せそうなカップルに厳しい視線を送っていた学生の頃をよく思い出します。

陽気さの中にそんな寂しさが入り混じった寒い日に、思い切り歌を歌って互いに励ましあった友人たちも、今ではそれぞれ家庭を持ち、明るい笑い声でクリスマスを迎えているようです。

 

そうした昔の出来事を思い出しながら、本学で行われたクリスマスコンサートを観に行ってきました。今年は12月19日(木)・20日(金)の2日間に渡って行われたクリスマスコンサート。残念ながら、19日は観られなかったのでお伝えできませんが、20日に行われたコンサートの模様を今回はお届けしたいと思います。

 

 

12月20日(金)18時30分。すでに空は暗く、講堂の照明が暖かく思えます。

 

受付のキムラさんもまた、明るい笑顔で「こんばんは」と迎え入れてくれました。先着50名に配られる景品はさまざまなペンやハンカチで、私は控えめに黒のボールペンをもらいました。

 

ホールへと続く廊下では、クドウさんがジュースを配っていて、さすがにジュースまで頂いたら申し訳ないと思い、そそくさと出番を待つ学生たちが集まる控室へと行きます。

 

緊張を解きほぐそうとしてか、笑い声が絶えない控室。漫画を読んでいた人もきっと平常心を保とうと必死だったのでしょう。

 

しばらくして、外からも声が聞こえてくることに気づいて出てみると、アカペラ部が寒い中で本番前の練習をしていました。

高音で「おい、きたろう。」、続けて低音で「なんだい、とうさん。」という発声練習をしばらくしていました。オレンジ色の外灯を浴びながら、変わった練習をしていました。

 

その後、いよいよホールへ。

 

すでに「鍵盤の会」の一人目が演奏を終えた頃だったので、もっと早く入れば良かったなと後悔しながら二人目の演奏をゆっくりと聴きました。

ゆっくり、丁寧に鍵盤一つひとつを弾くネギシ君の姿が印象的でした。

 

また、ピアノのコンサートを観たことがない私にとって、その後のサークルメンバー全員での“連弾”は新鮮で面白く、とても楽しむことができました。

 

舞台の幕が下りて、司会者が登場。

「急に司会者を任されて…」との言葉通りの少しぎこちないやりとりも、ほほえましく思えます。

 

続けて「JAZZ研究会」。

お揃いの赤い帽子をかぶって、真剣に演奏していました。

 

正面からの撮影だけでは物足りないと思って舞台袖に行くと、そこには幕の上げ下ろしのため待機していた男子学生が二人。写真撮ってもいいですか?との問いに快く応じてくれた彼らのワンショットがこちらです。

 

舞台袖から撮影すると、より緊張感が伝わってきます。

 

さて、今度はお待ちかねの職員ユニット「NABE and BAYASHI」の出番です。

コンサート1週間前くらいからの、短い練習時間で本番に臨みながら、それでも上手に演奏する彼らにはいつも驚かされます。

今回はヴォーカルのタナベさんが少し遅れて登場するという設定で、まずはコバヤシさんのギターに乗せて、4年生のカワノさんがきれいな歌声を披露してくれました。

 

そしてタナベさんが到着し、NABE and BAYASHIオリジナル曲を熱唱。最前列では、コバヤシさんの息子さんが、お父さんの演奏に合わせてエアギターをしてみたり、踊ってみたりと大忙し。

最後の曲では、ちゃっかり私クワバラも参加してギターを弾きました。聴くだけでなく、下手ながらにも自分で演奏してみる楽しさを最近おぼえました。

 

そして最後は、あの“変な発声練習”をしていたアカペラ部。

透き通った重なり合う声にパワーを感じました。

 

全てが終わってからもしばらく、出演した学生、観客、主催・運営にあたった学友会の皆さんの笑顔が余韻として残り、寒い日に心温まる時間を過ごせました。

 

『楽しいこと』や『新しいこと』を実現する上で、現実にはさまざまなハードルが待ち構えています。学生の皆さんが、そうしたハードルを乗り越えられるよう応援して、たとえ失敗しても大丈夫な仕組みをつくることも、私たち職員の仕事だということを考えた一日でした。

 

そしてそのことを念頭に、今、広報誌『MMU SHiP vol.5』の制作に向けて、学生記者とともに奔走しているところです。ともに何かを作り上げる楽しさを感じている今日この頃です。