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地域貢献

セミナー「子育て世代の食づくり・体づくり・心づくり」を開催しました。

2018年04月16日

 3月25日(日)、本学体育館にて、小学生以下のお子様のいる保護者を対象に、身体を動かしながら“食づくり・体づくり・心づくり”について考えることを目的として、セミナー「子育て世代の食づくり・体づくり・心づくり」を開催しました。

本セミナーは2部構成となっており、前半の講義箇所を、本学の学部長でもある宮元章次教授(専門:スポーツ・健康科学)が担当し、後半の実践箇所を、宮崎県立看護大学看護学部の串間敦郎教授と東海大学体育学部の笠井妙美講師にご担当いただきました。

前半の講義「子育て世代の食づくり・体づくり・心づくり」では、宮元教授から、受付時に参加者の方々に測定していただいた身長や体重を基に、実際に標準体重などを計算してもらうことから始まり、BMIや標準体重からみた肥満度の評価を行うことで、まずは自身の“体づくり”の実情を知っていただきました。 その後、子育て世代の方は、どうしても子ども優先の生活になってしまい、自身のことが後回しになってしまうことにより、精神的にどのような影響を与えるかについて、医学的な解説がなされ、それらの改善方法について、循環系、消化器系、免疫系の三要素がうまく連動するための“食づくり”や“心づくり”の観点からアドバイスがありました。

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後半の実践「回復をめざした体づくり:ストレッチ・バランストレーニング」では、まず、串間教授から健康への第一歩はウォーキングから、ということで、ウォーキングの継続的な実施によって得られる身体的効果(心肺機能の強化や血液循環機能の上昇など)やウォーキングによるダイエットの基礎知識などについて説明がありました。 説明の後は実践、ということで、正しいウォーキング方法について、参加者の方々に実際に体験していただきました。正しい姿勢で歩くためのコツは、「よい姿勢で、うでを大きく振り、腰で歩くイメージで、かかとから着地する」とのことで、その姿勢を身に付けるために、かかとで立って歩いていくことから、ウォーキングの練習を行いました。

004.jpg005.jpgちなみに、腹位を1cm減少させるには1kgの体重減が必要で、1kgの体重減には7,000kcalの消費が必要で、これを1カ月で減らそうとすると、1日あたり230kcal消費することが必要とのことです。これは、1日に飲むジュースを1本減らし、ウォーキングの時間を1日30分確保すれば、達成可能とのことです。

実践の後半では、笠井講師によるストレッチ講座が行われました。子育て世代の方は、子どもを抱っこするなど長時間同じ姿勢で過ごすことが多くなるため、身体が硬くなったり、姿勢が悪くなったりするので、それらを改善するためのストレッチ方法についてレクチャーしていただきました。 身体の緊張をほぐすために背骨を1本ずつ意識して伸ばしたり、股関節の可動域を拡げるための運動を行うなどしたほか、姿勢を正すために肩甲骨を意識した運動をするなど、“効果的かつ家庭でもできる器具を使わず簡単なストレッチ”について、ご教示いただきました。

006.jpg008.jpg今回のセミナーでは、参加者(保護者)の方々が安心してセミナーにご参加いただけるよう、託児所を会場内に設けさせていただきました。多くの子どもたちが元気に遊ぶ声が会場内に響き渡ったり、ストレッチに参加する子どももいるなど、終始和やかなムードでセミナーが行われました。

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※本セミナーは、日本学術振興会による科学研究費助成事業(課題番号26350866「低出生体重で生まれた女子大学生の生活習慣は痩身及び健康状態にどう影響するか」)の助成を受けて実施されました。

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