平成26年度、新カリキュラム導入

宮崎公立大学のリベラル・アーツは専門課程を含めた幅広い教育

開学以来、一貫して人文学部国際文化学科により国際社会で広く活躍できる人間性豊かな人材の育成を目指した教養教育を行ってまいりましたが、宮崎公立大学の特長である、(1)教育重視、(2)グローバル人材の育成、(3)語学教育の重視をさらに魅力あるものとするため、平成26年度に次のとおり改変しました。

本学は平成26年度より新しいカリキュラムを導入しています。
新しいカリキュラムでの開講科目は、右記からご確認ください。

新カリキュラムの特徴1 「専攻制」で専門性を高める

宮崎公立大学のリベラル・アーツ教育は、「一般教養」だけではなく「専門性」も重視。今後、更に修得する専門性を高めるため、従来のカリキュラムの「専門課程」における科目を、次の3つの「専攻」として再編し、2年次に専攻を選択する方式を採用しています。

言語・文化専攻

哲学、歴史学、文学などの人文学の研究に加え、英語を中心とした言語研究や文化の多様性とそれらの比較研究によって、グローバル化する人間文化の本質を理解します。

科目例

現代英文法・アメリカ文学・日本文化論・歴史学・異文化間コミュニケーション論・哲学・倫理学等

メディア・コミュニケーション 専攻

社会学や情報リテラシー等を学びながら、特にメディアとの関係で、人間の社会行動を研究します。情報・知識がメディアを使って生産され、社会に広がり、社会を変えていく過程の研究を通して、グローバル化する人間文化を理解します。

科目例

社会学・社会心理学・メディア論・広告論・ジェンダー論・情報デザイン・統計等

国際政治経済専攻

人間文化に重大な影響を与えるグローバル化について国際政治学や国際経済学の観点から分析し理解するとともに、グローバル化に対する戦略や政策も研究します。さらに世界各地域の政治と経済についての多様な専門知識も修得します。

科目例

国際関係論・法律学・日本経済論・経営学・政治学・国際法・行政論・金融論等

これまで本学が行ってきたリベラル・アーツ教育と同じように、2年次以降も選択した1つの専攻を体系的に学修するだけでなく、残る2つの専攻の科目も横断的に学修をすることで、国際的視野を広げ、人間文化の現代的課題を探究する能力の修得を目指します。
入学後、1年間の学びを経て自分の興味や適性を知ったうえで、2年次に専攻の選択をはじめ、3年次に最終決定をします。大学入学前に細かな専門分野を絞る必要がなく、入学後に幅広い科目を学ぶことができるのは、宮崎公立大学が開学以来継続しているものです。

新カリキュラムの特徴2 専門課程も教養課程も充実

専門課程では、開学以来一貫して実践している少人数での講義と演習(ゼミ)を通じて、アカデミックスキル(学ぶために必要な技能)と専門知識を修得するとともに、論理的思考力、コミュニケーション能力、問題解決能力、異文化対応力、および社会人としての基礎力が身につきます。
教養課程は、下記の2つの教育を通じて、グローバル化の時代に求められる人材を育成します。

現代社会の幅広い教養

現代教養科目群

専門にはとらわれず、人文学、社会科学、自然科学、スポーツ健康、キャリア教育の5分野にわたる幅広い教養科目を開講し、現代の社会生活を実り豊かに過ごすための教養教育を提供します。

科目例

現代教養講座・人文科学分野・社会科学分野・自然科学分野・自然科学分野・スポーツ健康科学分野・キャリア教育分野

スキルアップ系

グローバル人材養成プログラム

グローバル化する世界で、多様な人々と共に主体的に活動するために、英語を必ず履修するとともに、東アジア言語(中国語または韓国語)を選択して履修することで外国語によるコミュニケーション・スキルを修得し、異文化対応力を身につけるとともに、情報処理スキルを獲得するためのプログラムです。

科目例

英語教育プログラム・東アジア言語教育プログラム・異文化実習プログラム・情報教育プログラム

卒業するためには、64科目134単位以上が必要です。

新カリキュラムの特徴3 専門教育も教養教育も継続するからこそ身につく

数多くある学問の中から特定の分野にフォーカスをあてて研究し、判断を積み重ねることで、世の中の課題に対し、多角的な視点から深く真実を追究する力を身につけます。しかし同時に、その専門分野に偏らず、多様な専門性に触れ、固定観念やあらゆる境界から自由な精神を持つことも大切です。
宮崎公立大学の新カリキュラムでは、専門教育と教養教育を明確に分類しますが、それぞれを4年間かけてじっくり学んでいくところが特徴です。多様な専門性に触れたうえで、一つの専門分野を追究することで、人間学を深め、自らの豊かな人間性を育むことができる点こそ、人文学ならではの魅力なのです。

※新カリキュラムにおいても、引き続き中学校教諭一種免許状(英語)・高等学校教諭一種免許状(英語)を取得するための教職課程は継続します。
 また、新カリキュラムでは、「情報」の一種免許状の課程を廃止します。
 「英語」の教職に専念することで、授業効果を向上させるとともに、「英語」の教職科目を新たに増やすなど、内容を充実させます。

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