2016年1月8日(金) 第301号 『猿をめぐる冒険』

早いもので、年が明けて1週間が経ちました。
今年の干支は申(サル)。どうして「申」が「猿」になったかはさておき、今週の花金は今年の干支である猿をめぐる冒険に出発です!

まずは附属図書館で猿に関する本を探してみます。
キーワード「猿」で本を検索すると、10数冊の本にヒットしました。
この中から、村上春樹の「東京奇譚集」に収録されている短編「品川猿」を読んでみます。
自分の名前を忘れがちな主人公が、区役所の「心の悩み相談室」を通じて、言葉を話す猿と出会うという不思議なストーリーです。短編で分かりやすい物語の中にも、独特の言い回しもあり、村上春樹の入門編としてもオススメです。

2冊目は、猿と日本人の歴史を解説している広瀬鎮の「猿と日本人」にチャレンジ!
普段、小説は読みますが、こういう専門書は久しぶりです。
猿と日本人の結びつきについて歴史的・地理的な視点だけでなく、宗教や芸術などの面からも説明されています。日本において猿は人気のある動物ですが、その背景が少し分かったような気がしました。

読書の次は、映画の中の猿を探しに3階のグローバルセンターに行ってみます。
棚に並んだDVDから、ブルース・ウィリスとブラッド・ピットが出演している「12モンキーズ」を選びました。

12匹の猿が出てくると思ったのですが、ブルース・ウィリス演じる主人公が、細菌ウイルスを巡り、過去と 現在、未来を行ったり来たりする話。ブラッド・ピットの演技がキレキレですが、ストーリーは少し難解で万人向けでないかも…。
残念ながら、猿はほとんど出てきません。

ということで、猿をめぐる冒険はおしまい。
今回は残念ながら、本物の猿には出会えませんでしたが、2年前には野猿が本学のグラウンドに迷い込んでちょっとした騒ぎになったことを思い出しました。
以上、今週の花金は、この原稿を書きながら久しぶりに動物園に行きたくなった総務係カイが担当しました。