令和5年度 定期公開講座『「ポスト・コロナ時代」の宿題~IT・つながり・地域社会』を開催しました
本学では、複数の教員が統一テーマに基づき、それぞれの専門分野から講義を行う「定期公開講座」を毎年実施しています。 今年度は、『ポスト・コロナ時代」の宿題~IT・つながり・地域社会』をテーマに、本学のメディア・コミュニケーション専攻の教員が講師となり、初めてハイブリッド形式(対面・オンライン)にて全5回の講座を実施しました。
【第1回講座:9月29日(金)】 『AIなどITの進展で、できること、できないこと』と題し、辻利則学長が講演いたしました。 新型コロナウイルスの緊急事態宣言後、学内における遠隔授業開始までの流れや、AI技術を使ったネットワークの話、またChatGPTを実際に使用しChatGPTのメリット、デメリットについての話がありました。
辻利則学長による講演の様子
【第2回講座:10月6日(金)】 『つながりの再構築とコロナ禍からの立ち直り』と題し、川瀬隆千教授(専門:社会心理学、コミュニティ心理学)が講演いたしました。 新型コロナウィルス感染症が炙り出した分断や孤立について心理学の観点から話がありました。
川瀬隆千教授による講演の様子
【第3回講座:10月13日(金)】 『個とつながりによりそうデザイン』と題し、井田志乃准教授((専門:デザイン学)が講演いたしました。 講座では、スペキュラティブ・デザインについて学んだうえで、宮崎公立大学の学生がコロナ禍で、またコロナ禍を経験したその後の世界について、思い描いた未来のための提案内容の紹介がありました。
井田志乃准教授による講演の様子
【第4回講座:10月27日(金)】 『ポストコロナ期における学力と学びのあり方』と題し、野﨑秀正教授(専門:教育心理学)が講演いたしました。 講座では、コロナ禍以前から国が進めていた教育改革の目的とその背景とそしてコロナ禍を経験することにより見えてきた新たな教育課題から、ポストコロナ期と呼ばれるこれからの時代において必要な学校教育のあり方についての話がありました。
野﨑秀正教授による講演の様子
【第5回講座:11月10日(金)】 『IT・つながり・学び~地域が「リスク社会」を乗り越えるために~』と題し、梅津顕一郎准教授(専門:社会学)が講演いたしました。 講座では、これまでの講座内容(第1回~第4回)を踏まえながら、社会学者U.ベックがかつて提唱した「社会的リスクの再配分」について話がありました。
梅津顕一郎准教授による講演の様子
令和5年度は、全5回の定期公開講座を開催し、高校生も含め多くの方にご参加いただきました。 来年度は、言語・文化専攻の教員による定期公開講座を予定しておりますので、どうぞご期待ください。