
本学附属図書館では、図書資料だけでなく雑誌も所蔵しています。
スポーツや趣味に関する雑誌や、学修・研究に役立つ専門的な学術雑誌など多数ありますが、今回は、学術雑誌のなかでも外国雑誌についてご紹介します。
2018年から、購読している外国の学術雑誌に新しいタイトルが増えました。
購読中の外国雑誌については外国雑誌一覧_2018(pdf形式:90kb)をご確認ください。
あまり、外国雑誌になじみがないという方のために、本学教員に新しく入った外国の学術雑誌についてインタビューを行いましたので、その模様をお送りします。
まず1人目は寺町助教。
紹介する雑誌「Gender and Education」
〇どのような内容の雑誌ですか
「ジェンダーと教育」という研究テーマがあり、ジェンダーという観点から教育や制度等について研究した論文が掲載されている雑誌です。欧米だけでなく、アジアやアフリカなど世界中の論文も掲載されています。
〇おすすめのポイントを教えてください
卒論を書く時の材料にしたり、海外のジェンダーについて知りたいなど、一歩進んだ勉強がしたい人にお勧めです。専門的な内容なので、基本的な知識を身に着けてから読むことをお勧めします。
各論文のアブストラクト(要旨)をザっと読むだけでも参考になりますよ。
〇外国雑誌や学術雑誌の良いところはなんですか
雑誌に掲載する際、査読(学術論文を専門家が読み、その内容を査定すること)するため、基本的に信頼度の高い論文が掲載されていています。
また、最新の論文が掲載されていて、参考文献や先行研究などを知ることができるので、そのテーマについて調べる時のガイドブック的な存在にもなります。
英語の論文を読むことで、世界のことを知る機会になりますよ。
〇さいごに
この雑誌を購読している大学はそれほど多くありません。購読している本学は、必要に迫られたときに、パッと調べることができるため、恵まれた環境ですね。
2人目は市村助教。
紹介する雑誌「Journal of Organizational Behaviour」 「Journal of Applied Psychology」
〇どのような内容の雑誌ですか
①「Journal of Organizational Behaviour」は「組織行動」についての雑誌です。組織の中で生じる行動、行動を起こすときの背景にある心理的な動きなどについて書かれた論文が掲載してあります。(例えばチームビルディングやリーダーシップについてなど)
②「Journal of Applied Psychology」は「応用心理学」についての雑誌。仕事や、組織に応用した心理学で、実社会寄りの心理学についての内容になっています。
①は組織にフォーカスした雑誌で、②の方は個人にフォーカスした内容です。
〇おすすめのポイントを教えてください
心理学や組織についての研究は実社会に役立つものが多くあります。例えば、アルバイトや、凌雲祭の運営時などで困った経験はありませんか?この雑誌には「あの時起きた問題はこういうことだったのか!」と思うような内容も掲載されています。
実社会で起きる出来事が、世界でどのように研究されているかを知るというのは刺激的でもあります。
アブストラクト(要旨)や、序論と結論を読むだけでも大体どういった内容の論文かがわかります。
〇外国雑誌の良いところはなんですか
経営学(市村助教の専門分野)はもともと外国の学問であり、現在、その中心はアメリカです。紹介した2誌は、この分野でメジャーな雑誌のため、内容がしっかりしているし、世界の最先端の論文が掲載されています。外国の企業の考えや・制度について触れることができますよ。
日本(日本語)の雑誌は読みやすいですが、欧米の知見が元となっているため、誤って理解しないよう、元々どういった研究だったかを知ることも大切ですね。
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お二人から、とても参考になるお話を聞くことが出来ました。
少し、外国雑誌に興味がわいてきたのではないでしょうか。
今回ご紹介した雑誌を含め、外国雑誌は冊子体と電子ジャーナルで購読しています。(電子ジャーナルとは、電子化され、インターネット上で閲覧することができる雑誌のことです。)冊子体の雑誌は、図書館の閲覧室に配架していますので、ぜひ、一度手に取ってみてください。また、電子ジャーナルを利用される方は、以下からアクセス可能です。
【アクセス先】本学附属図書館HP→電子ジャーナル→外国雑誌オンラインジャーナル
※電子ジャーナルの閲覧は学内からのみ可能となっています。