教育研究

3つのポリシー

学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

宮崎公立大学は、建学の理念とリベラルアーツ教育に基づいて、人材育成目標である「教養あるグローバル人材」を育成します。「教養あるグローバル人材」育成のための教育課程を修め教育目標を達成した者に学士(人文学)の学位を授与します。

「人材育成目標」

国際的な視野、幅広い知識と確かな専門性、言語によるコミュニケーション能力を備えた上で、人間文化の現代的課題を探究でき、グローバル化する世界で多様な人々とともに主体的に活動できる人材を育成します。

「教育目標」

創造的な問題解決能力

創造的な問題解決能力とは、必要な情報を処理する技能を備え、根拠に基づいて論理的に考え表現することができ、そして問題を発見解決するための新しいアイデアや価値を生み出せる能力です。

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力とは、日本語と英語を用いて、自由で対等なコミュニケーションを取ることで他者と協力できる能力です。

異文化理解対応力

異文化理解対応力とは、グローバル化する世界の多文化状況を理解し、その中で主体的に判断し行動することができるようになることです。

教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

「教育内容」

  • 国際文化学科の教育課程は専門課程と教養課程によって構成されています。
  • 専門課程は、言語・文化専攻、メディア・コミュニケーション専攻、国際政治経済専攻の3専攻からなります。また、教養課程はグローバル人材養成プログラムと現代教養科目群からなります。
  • 言語・文化専攻では、哲学、歴史学、文学の研究に加え、英語を中心とした言語研究や文化の多様性とそれらの比較研究によって、グローバル化する人間文化の本質を理解します。
  • メディア・コミュニケーション専攻では、社会学や情報リテラシーを学びながら、特にメディアとの関係で、人間の社会行動を研究します。メディアを通して、情報や知識が作られ、それらが社会に広がり、社会を変えていく過程についての研究を通して、グローバル化する人間文化を理解します。
  • 国際政治経済専攻では、人間文化に重大な影響を与えるグローバル化について国際政治学や国際経済学の観点から分析し理解するとともに、グローバル化に対する戦略や政策も研究します。さらに世界各地域の政治と経済に関する多様な専門知識も修得します。
  • 演習科目は、1年次から4年次まで一貫して演習が開講され、すべて必修です。演習科目は、1年次にアカデミックな読み書きのスキルを学ぶ基礎演習、2年次にグループワークで地域課題に取り組む基幹演習、3年次から4年次にわたる専門演習において専門の知識や方法を学び、学修の集大成としての卒業論文を必修としています。
  • グローバル人材養成プログラムは、英語教育プログラム、東アジア言語教育プログラム、異文化実習プログラム、情報教育プログラムによって構成されています。
  • 英語教育プログラムでは、高度な四技能 ( 聞く、話す、読む、書く) のコミュニケーション能力を修得します。
  • 東アジア言語教育プログラムでは、コミュニケーション能力、特に中国語または韓国語の「聞く」「話す」能力を修得します。
  • 異文化実習プログラムは、英語圏、中国、韓国での短期の語学学習と文化体験からなり、それによって異文化理解対応力を身に付けます。
  • 情報教育プログラムでは、大学生活において必要不可欠な基本的な情報スキルを習得します。
  • 現代教養科目群では、現代の社会生活を実り豊かに過ごすための教養として、人文学、社会科学、自然科学、スポーツ健康、キャリア教育の5分野にわたる幅広い教養科目を開講しています。

「教育方法」

  • 英語教育プログラムでは、能力別のクラス編成を行い、英語のコミュニケーション能力の向上をはかります。
  • 専門課程では、幅広い専門知識を身につけるために専攻横断的に各科目を履修します。
  • 専門課程の科目の段階的な学修のために専門基礎、基幹、展開という順に履修するとともに、各科目に番号を付された科目の順に履修します。
  • 1年次の基礎演習、2年次の基幹演習、3~4年次の専門演習という少人数の演習科目を履修します。

「評価」

  • GPAにより厳格な成績評価を行います。

入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)

「求める学生像」

  • 英語のコミュニケーション能力のさらなる向上とともに、異文化に対する理解力や対応力の習得に意欲を持つ人。
  • 地域社会のみならず、広く国際社会の課題の探究と解決に、主体的に取り組む姿勢を持つ人。
  • 幅広い教養を積極的に吸収するとともに、言語・文化、メディア・コミュニケーションや国際政治経済に関する専門分野をきわめたい人。

「入学者選抜について」

人文学部国際文化学科では、一般選抜(前期日程、後期日程)、学校推薦型選抜(学校推薦型選抜Ⅰ、学校推薦型選抜Ⅱ)、帰国生選抜、社会人選抜、私費外国人留学生選抜を実施し、複数の入学者選抜方式によって多様な学生を受け入れることを目指しています。

一般選抜(前期日程)

大学入学共通テスト(3教科・3科目)により基礎学力を評価するとともに、個別学力検査(英語)で、高等学校等で得た知識・技能ならびに思考力・判断力・表現力等を評価します。

一般選抜(後期日程)

大学入学共通テスト(3教科・3科目)により基礎学力を評価するとともに、個別学力検査(小論文)で、高等学校等で得た知識・技能ならびに思考力・判断力・表現力等を評価します。

学校推薦型選抜Ⅰ(大学入学共通テストを課さない学校推薦型選抜)

学校推薦型選抜Ⅰは大学入学共通テストを課さない宮崎県内枠の学校推薦型選抜です。

小論文、面接、出願書類(調査書・推薦書・自己推薦書)の内容によって、高等学校で習得する程度の基礎学力とともに、表現力・思考力・判断力・学ぶ態度・志望動機・本学での学びに対する適性等を総合的に評価します。

学校推薦型選抜Ⅱ(大学入学共通テストを課す学校推薦型選抜)

学校推薦型選抜Ⅱは大学入学共通テストを課す学校推薦型選抜です。個別学力試験はありません。

大学入学共通テスト(3教科・3科目)により基礎学力を評価するとともに、出願書類(調査書・推薦書・自己推薦書)の内容によって、表現力・思考力・判断力・学ぶ態度・志望動機・本学での学びに対する適性等を総合的に評価します。

帰国生選抜

小論文、面接、志望理由書その他の出願書類の内容によって、高等学校で習得する程度の基礎学力とともに、表現力・思考力・判断力・主体性・志望動機・本学での学びに対する適性等を総合的に評価します。

社会人選抜

小論文、面接、志望理由書その他の出願書類の内容によって、高等学校で習得する程度の基礎学力とともに、表現力・思考力・判断力・主体性・志望動機・本学での学びに対する適性等を総合的に評価します。

私費外国人留学生選抜

日本語による小論文、面接、志望理由書その他の出願書類の内容によって、日本語能力・表現力・思考力・判断力・主体性・志望動機・本学での学びに対する適性等を総合的に評価します。

※ 以下は、編入学試験対象者に対する方針です。

一般編入学試験(2年次・3年次)

小論文、面接、志望理由書その他の出願書類の内容によって、本学の2年次または3年次で求められる程度の基礎学力とともに、表現力・思考力・判断力・主体性・志望動機・本学での学びに対する適性等を総合的に評価します。

私費外国人留学生編入学試験(2年次・3年次)

日本語による小論文、面接、志望理由書その他の出願書類の内容によって、2年次または3年次からの履修に必要な日本語能力・表現力・思考力・判断力・主体性・志望動機・本学での学びに対する適性等を総合的に評価します。

リベラル・アーツ教育とは

宮崎公立大学は、リベラル・アーツを理念に教育しています。

リベラル・アーツとは、古代ギリシャに起源をもつ言葉であり、「人間を自由にする技術」や「自由人が学ぶにふさわしい学芸」を意味します。リベラル・アーツは、変遷をたどりながらも今日にまで引き継がれ、アメリカには小規模で質の高い教育を提供する多くのリベラルアーツ・カレッジがあります。リベラル・アーツ教育とは、「受け身の学びから主体的学び」(From Teaching to Learning)をモットーに「自律的な思考と判断ができる自由な人間の育成」を目指す教育です。

特に、知識が最も重要な価値ある資源となる現代社会において、創造的な知識に価値があるのは当然ですが、誰でもが手に入れることができる知識でも、それをうまく活用すれば新たな価値を生み出します。そのためには、一つの専門性を極める「課題探求能力」だけではなく、多様な専門知識を主体的に吸収する「やわらかな知性」も必要であり、リベラル・アーツ教育は、最も時代にフィットしているといえます。

また、国境を越えて世界が急速に一体化していく現代のグローバル化の中では、何事も一国では完結することはできません。それゆえ、外国そして自国の文化やメディアそして政治経済の理解、そしてコミュニケーション能力が必要になります。従って、英語や情報等のスキルの修得とともに、国際文化を専門分野として学修することは、グローバル化する世界で活躍するためのパスポートとなります。

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