2012 年 9 月 のアーカイブ

平成24年9月28日(金)第147号『What cool students you are!』

2012 年 9 月 28 日 金曜日

宮崎公立大学は学生総数924名の、とても小さな大学です。

にもかかわらず、本学には海外留学経験者が数多くいます。

平成23年度における、協定に基づく学生送出数は127名。これに私費留学生も加えればさらに数は増えます。

彼らはどのような理由で留学を決心し、何を学んで帰ってくるのでしょうか?

 

9月22日(土)。本学で行われた「2012 MMU プチ★キャンパスガイド」の中で、留学生報告会が開催されました。

異文化実習(短期留学)、公費派遣留学、私費留学など、様々な方法で海外に出た学生の体験を

本学学生だけでなく、高校生のみなさんにも聞いていただきたいと、プログラムの中に組み込みました。

さあ、はじまりました。

トップバッターはサトウさん。

交換派遣留学生としてニュージーランドのワイカト大学に留学していました。

美しい写真をたくさん使って、ワイカト大学やニュージーランドの自然、日常生活の様子などを紹介しました。

みなさん興味津々です

続いては…

中国の蘇州大学に交換派遣留学生として留学していたワダさんです。

1年間の留学の様子を映像にし、「ポニーテールとシュシュ」にのせて紹介しました。

発音が独特の中国語。ワダさんの「中国語を話していると、『話しながら音を奏でていると感じる』」という表現が印象的でした。

蘇州大学の様子。色鮮やか!

 

続きまして…

クロキ君です

クロキ君は交換派遣留学生としてカナダのバンクーバーアイランド大学に留学していました。

発表は何とすべて英語!!

「公立大で一生懸命学ぶと、こんなに英語の能力が上がるんです」と自身で証明してくれました。

「留学中は外国に『いる』のではなく、何かを『する』よう心がける」ことが大事、とのことでした。

 

ソトヘボさんです

次は、イギリスのスターリング大学で短期留学を経験したソトヘボさん。

写真を使って大学だけでなく、イギリスの自然や伝統的な食べ物、文化を紹介しました。

「海外では何もかも自分次第」というのが留学後のソトヘボさんの感想。

留学が価値のある経験になるかどうかは、その間自分がどう行動するかにかかっているんですね。

 

次は韓国

続いては、本学の「異文化実習」で韓国の蔚山大学校と蔚山科学大学校に短期留学したワダさんです。

パワーポイントを駆使してそれぞれの大学の研修内容を紹介しました。

思い出がいっぱいです

日常生活でその国の言語を使い、間違うことで語学力の向上を実感したそうです。

それは留学しないとできない経験ですよね。

トリを飾るのは…

 

最後はカナダに私費留学をしていたカトウ君。

「プレゼンテーションなんて準備していませんよ」と焦っていたカトウ君ですが、

軽妙なトークで、参加者のみなさんを楽しませていました。

ときどき笑い声も聞こえてきます

語学学校、現地でのアルバイト、英語で英語を教える資格の取得など、密度の濃い留学生活だったようです。

それでも期間や勉強量は「全然足りない」とのこと

留学することで自分の浅さを知り、次に何をするかが大切、とのメッセージで締めくくられました。

 

報告会では司会を務めていました私ですが、

もしかしたら私が一番聞き入っていたかもしれません。

発表が終わると慌ててマイクを探していました(お越しくださっていた皆さま、申し訳ありません)

今回発表した皆さんは一様に落ち着いていて、「自分のことを自分の言葉で説明できている」と感じました。

海外でたくさん未知の世界と出会い、成功と失敗を繰り返しながら乗り越えてきたからこそ、あの貫禄があるのだと思います。

 

留学したら言語能力が上達するわけではありません。

就職できるわけではありません。

成長できるわけではありません。

 

留学して壁にぶつかり、努力したから言語能力が上達したのです。

その壁を必死で乗り越えたからこそ成長できたのです。

挫折し、それを乗り越えた経験が貴重なのです。

 

発表者の皆さんから学ばせていただきました。

 

後期から、またたくさんの学生が海外へ羽ばたきます。

たくさんの喜びと苦しみを経験してまた公立大に帰ってきてくださいね。

 

 

今週の花金はカワシマがお伝えしました★

 

 

平成24年9月21日(金)第146号『そろそろ』

2012 年 9 月 21 日 金曜日

こんにちは。

秋ですね~。

今週は天気も良く本当に爽やかな朝が続きました。

入道雲ももうあまり顔を出しません。

宮崎の秋の見所と言えば、坂元棚田(日南市)や生駒高原のコスモス(小林市)などなど!

意外とあっという間に終わってしまう南国の宮崎の秋を、どんどん楽しみたいですね~。

さて、夏休みも大詰め、大学内では、後期に向けていろいろな準備が進んでいます。

 

学生のいない間に、窓の清掃~

後期からまた、快適で充実した学習環境に多くの学生を迎え入れるため、空調の点検や工事等が着々と進んでいます。

保健室・学生相談室への通路に屋根が付き、
雨の日も利用しやすくなります♪

 

後期からも快適なキャンパスで大いに学んでください。

少し足を延ばして、凌雲会館へ。

おや?何やら学生ではない方々が。

学生より一足先に。

 

公立大が地域貢献の一環として一般の方向けに募集している開放授業のオリエンテーションが行われていました。

詳しくはHPトップのニュース&お知らせをご覧ください。

「現代では、インターネットを使えば何でも知ることができるが、1人の教員から学ぶ12回の「体系性」をもった講義をぜひ味わってもらいたい。Informationではなくintelligenceを身につけてほしい」

 

↑ 地域センター長の加藤教授からの挨拶です。

学び続ける姿勢に感銘を受けながら、部屋を後にし・・・・・

ふらふらしていると、なにやら畳の香りが。

畳と言えば!

こ、これは、毎年恒例ひむかかるたの準備?

でも少し早いような。

どうやら、これから審判員の講習会が行われるそうです。

梅津先生より「学生ボランティア審判員を募集しています!!」

ルールは簡単。90分の講習を受ければ、誰でも覚えられるそうです。

準備中~。「私たちもまだ初心者なんです」

本番の成功に向けて頑張ってください。

過去の記事 http://www.miyazaki-mu.ac.jp/blog/friday/?m=201202

さらにふらふらしていると・・・

発見!凌雲祭実行委員のみなさんです。

後期に入るとあっという間に凌雲祭です。(11月3、4日)

夏休み返上で取り組んでいます。

 

おじゃましたときは、人数が少し少な目だったのですが、

「花金取材の人、初めて見ました、~。突然くるんですね~」
(そうなんです。ごめんなさい(笑))

広報局の2人が、いろいろとお話しを聞かせてくれました。

現在、パンフレットの入稿に向けて急ピッチで作業を進めているとの事。

費用節約のために、編集等はなるべく自分たちでしているらしいです。

実は、こっそり、今年のポスターのデザイン(案)を見せてもらっちゃいました。ふふふ☆

すばらしい出来栄えです。まだお見せできないのが非常に残念!

これからさらなる高い完成度を目指し、印刷会社の方と打合せを行うそうです。

ご期待を!

「☆Help☆パソコン関係に詳しい方お待ちしています」

急な突撃にも関らず、お話しを聞かせてくれてありがとうございました。

ここで教務係からお知らせです。

学生のみなさん、そろそろここに通いましょう♪

 

インフォメーションホール

現在、後期に向けて、様々な情報が張り出されてます。

注意しましょう。

久々にインフォメを見て、

うそ・・・・・まじで・・・

っということがないようにしましょうね~。

 

後期履修ガイダンスは、10月2日(火)13:00~です。必ず参加してください。

以上、後期に向けて少しずつ動き出している大学の様子を、後期に向けて慌ただしい教務係ハマダがお伝えしました。

(おまけ)

前号のウエゾノさんに引き続き、少しクイズを。

これはなんでしょう。

難易度:★★★★★

石???

答えは、南極の石です。(わかるわけないというツッコミを受けそうですが(笑))

この石と同じものが、インド南部でも見つかるそうです。そう、大陸移動説を証明していると考えられているのです。地球の長い歴史、ロマンですね~~。ちりもつもれば山となる?かつて南極観測隊に参加した私の尊敬する元上司からいただきました。

未来の原石である学生のみなさん!後期も充実した学生生活を送り、自分をピカピカに磨きあげられたらいいですね☆

 

平成24年9月14日(金)第145号『大学自然探訪その5』

2012 年 9 月 20 日 木曜日

9月も半ばに差し掛かり、ようやく秋の雰囲気が感じられるように
なりました。

すっかり秋の空になりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秋といえば「読書の秋」「行楽の秋」「芸術の秋」「スポーツの秋」など
いろいろな楽しみ方がありますが、私にとってはやはり「食欲の秋」
です!
天高く馬肥ゆる秋という言葉は皆さんご存知のことと思いますが、ま
さに馬と共にウエゾノ肥ゆる秋となることまちがいなしです。
特に私の好物は、梨、ぶどう、柿、栗、りんご、みかんなど糖分たっ
ぷりの果物と、サンマ、イワシ、サケ、サバなどの魚介類ですね。

 

秋は春と同様、様々な花が楽しめる時期でもあります。
私が一番秋を感じるのはやはりヒガンバナでしょうか。

花が咲いているときには葉っぱがありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒガンバナの花言葉は「情熱」「独立」「再会」「あきらめ」…
と、様々ですが、中には「悲しい思い出」というものもありました。
なんだかちょっと統一感がないような。

 

ただ、「ヒガンバナ自身」はかなり統一感があるようです。
というのも、この花は中国から伝わったとされていますが、その1株
が遺伝的に3倍体(※)であったとみられ、種で増えることができな
いのです。
したがって、日本中にあるヒガンバナは遺伝的に乗換えや組換えなどの
突然変異さえ起こさなければすべて同じ遺伝子型となるわけです。
ちなみに種ができないかわりに株分けすることで増やせます。

 

※3倍体とはゲノム(生殖細胞に含まれる染色体もしくは遺伝子全
体)を3つ持つ倍数体のことで、植物だと種子ができにくいまたはでき
なくなる特性があります。ちなみに種なしスイカはこの性質を利用して
作られています。

 

 

では、突然ですがここでみなさんにクイズです。
「秋の七草」といわれる植物がありますが、みなさんいくつわかりますか?
さぁまずは何も見ずに考えてみましょう。
七草というだけに7つありますよ。

 

ではここでヒント…
実際の花と特徴などを見てみましょう。

 

さて、いくつわかるかな。

 

①の花は、マメ科で宮崎だとかなりあちらこちらで見かけることができます。
山道に入れば必ずと言っていいほど生えているかなりポピュラーな花です。
レベル:★☆☆☆☆

②の花は…気を付けないと葉で手を切ってしまいます。これもいたるとこで
見られます。
レベル:★☆☆☆☆

③もマメ科の植物です。「○○きり」とか「○○湯とか」食用としても有名です。
レベル:★★☆☆☆

④私の実家付近では、開発によりどんどん発生場所が失われています。もう
宮崎市内では野性を見れるのは貴重かも。源氏物語の中にもでてきますよ!
「霧ふかきあしたの原のをみなへし心をよせて見る人ぞ見る」さて、
わかるでしょうか?
レベル:★★★★☆

⑤これはかなり数が減っており、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧
(NT)種に指定されています。数年前まで私の実家付近の池の土手に
群生していたのですが、池の土手をコンクリートで塗り固められたた
め残念ながらあとかたもなくなってしましました。
レベル:★★★★★

⑥これは、明智光秀の紋所のモチーフとなった花です。万葉集の秋の
七草の中で「朝貌の花」と言われているのは、この花だといわれてい
ます。
レベル:★★★☆☆

⑦『枕草子』では、「草の花は○○○○、唐のはさらなり やまとも
めでたし」とあり、当時の貴族に親しまれていた花のようです。観葉
植物としては多く出回っていますが、私が実際に自生しているのを見
たことがあるのは、五ヶ瀬町だけです。
レベル:★★★★☆

すべて答えられた方は素晴らしいですね!
中には、名前はすべて知っているが、どんな花かは知らないという方も多
いのではないでしょうか。
この機会にぜひ覚えてみてください。

さて、恒例(?)となりました「大学自然探訪」の5回目。
今回は美しい2匹のチョウをご紹介します。

まずはこちら!

飛びながら器用に蜜を吸います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これはナミアゲハという種類です。
蜜を吸うのに夢中で、結構近づいても平気なようです。

夢中…

 

 

 

 

 

 

 

黄色と黒の模様がとてもきれいですね。
これは別の種類である「キアゲハ」によく間違えられます。
比較するとこんな感じです。

結構似てるでしょ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全く違う種類ですが、結構似ていますよね!

さて、次はこちらです。

下羽の白い帯が特徴的。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらはナガサキアゲハというチョウです。
この名前は、シーボルトが長崎で最初に採集したことに由来している
そうです。

これまた夢中…

 

 

 

 

 

 

 

今回紹介した2種類のチョウはいずれもアゲハチョウ科に属しています。
アゲハチョウはそのほとんどが春と秋の2回発生します。
したがって、これから10月初旬くらいまではたくさんのアゲハチョウを
観察することができます。
ちなみに冒頭に記載した「ヒガンバナ」はアゲハチョウがよく集まる花
なので、ヒガンバナがたくさんあるとこに行けば、もれなくアゲハチョウ
も見ることができるはずです。

さて、最後に「秋の七草クイズ」の答えを発表します。

①萩(ハギ)
②薄(ススキ)
③葛(クズ)
④女郎花(オミナエシ)
⑤藤袴(フジバカマ)
⑥桔梗(キキョウ)
⑦撫子(ナデシコ)

みなさんいくつ正解できましたか?
現在では秋の七草を家に飾るという習慣がほとんどなくなってきていますが、
機会があれば、1~2種類くらい飾ってみてはいかがでしょうか?
家の中も秋らしくなるかもしれません。

それでは来週の花金もどうぞお楽しみに。

次はハマダさんです。よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2012年9月7日(金)第144号『整理することの効用』

2012 年 9 月 11 日 火曜日

朝晩めっきり涼しくなり、秋の到来を迎えようとしている今日この頃ですが、学生達は9月いっぱい、夏休みでお休みです。

本学では、学生があまりいないこの期間を利用して、通常では行うことのできない作業を行い、後期の授業再開(10月から)に備えています。
その一環として、附属図書館を1週間休館して、蔵書点検が行われました。

 

蔵書点検とは、読んで字の如く、本学の附属図書館にある書籍が、データと一致しているかを点検する作業なのですが・・・
図書館にある書籍は、10万冊以上。その1冊1冊を確認する訳ですから、その作業量は気が遠くなるほどです。

では実際にどのような作業が行われているのか、その様子を見てみましょう。

まずはこの機械について。
書籍は1冊1冊、データ管理されているのですが、それらはバーコードで管理されています。そしてそのバーコードを読み込むのが、このバーコードリーダーです。

さすがのアカザワさんも、少しお疲れのようでした。

1冊1冊、この作業を行うのですから、当然ですね。

そしてその後、バーコードリーダーで読み込んだものを、パソコンのデータと照合して確認を行っています。

手慣れた様子で、カタカタと。

作業の進捗状況を確認するために、色々な工夫がなされていました。

この日からこの日にかけて、ここまで終わりました、という具合です。

これらの同じ作業を、延々と繰り返すのです。この広い図書館の、全ての書籍を対象に・・・。

この広い図書館で、延々と。本当に、お疲れ様です。

そしてこの作業は、附属図書館だけでなく、CALL事務室でも行われていました。CALL事務室には、語学学習用に大量のVHSやDVDがあり、これらも前述のバーコードにて管理されています。

ちょっとだけ、その作業を体験させてもらいました。

 

 

何かの整理を行うということは、その作業自体にも意味がありますが、物事を整理することで、それが頭の整理にも繋がります。
勉強で息が詰まったら、受験生の皆さんも少し机の周りを片づけたりすることで、それが気分転換になり、頭が少しスッキリするかもしれません。是非試してみてください。

 

そしてもう1つ。何か大きなこと(今回の例でいえば、図書館における蔵書点検)を成し遂げるには、1つ1つの作業をコツコツと行うこと(同じく今回の場合は、1冊1冊の地道なチェック)が、一見遠回りに見えて実は一番の近道なのではないでしょうか・・・と少し話を飛躍させた気がしないでもないまとめ方をしてみました。

 

そんなことを書きながら、自分の机の上が散らかっているので、「そろそろ片づけないとなぁ」と思っているアラキが、今週はお伝えしました。