2011 年 12 月 のアーカイブ

2011年12月23日(金)第113号『大学自然探訪その②』

2011 年 12 月 26 日 月曜日

皆様こんにちは。

12月も半ばを過ぎ、世間にはクリスマスシーズンが到来しているもようです。

あちらこちらでイルミネーションが見られ、とてもきれいですよね。

きれいだからついつい立ち止まって見入ってしまいます…

 

ロマンチックtです。

ロマンチックです。

LEDが省電力に貢献します。

LEDが省電力に貢献します。

 

たいへんなにぎわい。

たいへんなにぎわい。

学生のみなさんは23日から冬休みに突入しますが、どんなクリスマスを送るのでしょう。

 

ちなみに、クリスマスといえばサンタさん。

我が家には、平成2年度までサンタさんが訪れていたのですが、それ以降その姿をみることはありません。

 

かっぷくのよいサンタさん。

かっぷくのよいサンタさん。

 

やはり子供の心をなくしてしまった私には見えなくなってしまったのでしょうか…

それとも毎年毎年お願いされる、季節外れのスイカを入手するのが困難な状況になってしまったのでしょうか。

私に知る術はありません。

ただ、真実を知る人間が身近にいるかもしれない…そんな予感がするのは私だけでしょうか。

 

さて、クリスマスが過ぎればいよいよお正月ですね。

そういえばここ最近、お正月に関して時代の流れを感じることがいくつかあります。

感じることを以下にあげてみましたが、みなさんはどうでしょう?

 

①お餅をつく家庭が減った。

②門松を飾る家庭が減った。

③プラスチック製の鏡餅が売られている。

④鏡餅が真空パックになっていてカビが生えない。

⑤百貨店等の初売りが早期化している。

⑥旗をつけた車が減った。

⑦凧あげしている子どもをほとんど見ない。見たとしても、あげている凧がビニール製だったりする。

 

まぁ、ぱっと思いつくものといえばこんな感じでしょうか。

時代は変わるものですが、①や②など、日本の伝統文化が薄れつつあるのは、少々さみしく感じます。

私が小さい頃は、鏡餅の下に敷く「ウラジロ」というシダ植物を取りに行った記憶がありますね。

ちなみに鏡餅を飾るのは末広がりで縁起がいいとして、12月28日が最も良いようです。

29日は9(苦)がつくので縁起が悪いとされているとのこと。

ふむふむ…日本文化は奥深いですね。

 

 

さて、「大学自然探訪」と題して宮崎公立大学の自然の魅力お送りする2回目。

まずは、この2つの写真からどうぞ。

 

鮮やかなオレンジ色が…

鮮やかなオレンジ色が…

いっきに落葉…

いっきに落葉…

 

なんとまぁ。

まさにビフォア・アフターのよう!

みごとに葉っぱが散ってしまいました。

きれいに紅葉していた時期は非常に短かったですが、短いからこそまた魅力があると私は思います。

 

それにしても、結構いい色出していると思いませんか?

 

アブシジン酸の影響で落葉します。

アブシジン酸の影響で落葉します。

 

落ち葉もいい具合に広がり、風情を感じます。

 

お次はイチョウです。

 

鮮やかな黄色が美しいです。

鮮やかな黄色が美しいです。

 

奥が橙で手前が黄色です。

奥が橙で手前が黄色です。

落ち葉のグラデーションが出来上がっています。

わかりますか?

 

ムムッ!どこからともなくプ~ンと鼻をつく匂いがします。

足元にふと目をやると…

おお~。ギンナン発見です!

イチョウの木はオスの木とメスの木があって、メスの木だけが実をつけます。

その実のことをギンナンといいます。

 

直接手で触ると…

直接手で触ると…

手が荒れてしまうこともあるので注意しましょう。

手が荒れてしまうこともあるので注意しましょう。

 

茶碗蒸し等に入っているギンナンは、この実の「種」の部分になります。

果肉部分を腐らせて落とし、種だけになった状態で良く乾燥させ、乾燥したらフライパンで煎って、種のカラを割って、やっと食べられる状態になります。

結構手間がかかるんですよ~。

しかも乾燥させるまでは、鼻がもげるかと思うほどクサイ!

食卓にのぼったら、感謝して食べましょう。

 

次は、なんとびっくり。

季節外れのもみじの紅葉です!!

「ここは京都か?」と思ってしまうほど、すごくきれいに色づいています。

 

緑の中にぽつんとたたずむ…

緑の中にぽつんとたたずむ…

目を見張るほどの鮮やかさ。

目を見張るほどの鮮やかさ。

 

う~ん。

緑の中に、1本だけポツンとあるのがまたオツな感じです。

ちなみに、イチョウを撮影したタイミングでは…

 

12月中旬の様子。

12月中旬の様子。

 

まだほとんどの部分が緑色でした。

本来、宮崎平野部では大半のモミジは赤くなる前に落葉してしまいます。

立地条件や気候が良かったのかもしれませんね。

 

 

さて、最後は本学の木でもある、「椿」です。

では、ここで問題です。

①と②ではどちらが「椿」でしょうか。

 

さあ…

さあ…

どちらでしょう?

どちらでしょう?

 

正解は!!!

越○製菓~!…ではなく、正解は②です。

みなさんわかりましたか~?

 

ちなみに①は名曲「さざん~かの~や~ど~」でもおなじみ、「さざんか」です。

 

椿はその改良のしやすさから、多くの品種が出回っています。

しかし、今回大学で撮影したのは改良されていない原種の「ヤブツバキ」です。

このヤブツバキは、生息環境によって個体差が現れるのが特徴です。

大きな花をつけるものもあれば、ちいさなものもありますし、あざやかなピンクのもあれば、紫がかったものもあります。

まさに、本学のリベラルアーツを表しているかのようです。

 

さて、今週…いや、2011年の花金はこれにて終了です。

みなさん休みだからといって羽目を外しすぎないように、楽しいお正月をお過ごしください。

来年の花金にもどうぞご期待ください。

良いお年を。

良いお年を。

2011年12月16日(金)第112号『土曜日だけど学びます』

2011 年 12 月 16 日 金曜日

大学のイチョウも葉を落とし始め、宮崎もついに気温5度を下回ってきました。

遅い冬の訪れですが、ほんとに寒いですね~。

背中を丸めて歩いていると、目の前を寒さに負けずすたすたと歩く学生が。。。若さみなぎる。。。

う~ん。。。だめだめ。。寒がっていないで私もシャキッとします。

今週の花金は、人一倍寒がりだけどウィンタースポーツ大好きのハマダがお送りします。

さて、10日(土)、公立大に大量の高校生が!その数約700人。

この日は、高等教育コンソーシアム宮崎(※)による「授業体験会」が行われました。

これは、高校生向けに、宮崎県内の高等教育機関9校の講師による25の授業が行われるもので、分野は、法学、経済、人文、工学、農学、医歯薬、などさまざま。高校生は、30分の授業を2つ選択し体験することができます。

(※)高等教育コンソーシアム宮崎 : 宮崎県内の高等教育機関(11校加盟)が相互に連帯・協力して、県内高等教育全体の質的向上と地域の教育・学術研究の充実・発展を図り、魅力ある高等教育づくり及び活力ある地域づくりに貢献するために設置された機関。

公立大のほぼすべての講義室を使用し、魅力的な講義が行われていましたが、その中からピックアップするのは、やはり公立大からの講師、我らがスコット・ビンガム先生~~!

「異文化間コミュニケーション“Speaking with World Communication in the 21st Century”」です。

それでは、早速、ビンガムSHOWの様子をどうぞ。

「違う文化がコミュニケーションする時、間違いが起こる可能性が高い」

「違う文化がコミュニケーションする時、間違いが起こります」

「人との距離間も文化によって全然違う。」

「人との距離間も文化によって全然違う」

世界は小さくなっている。あなた達は、必ず異文化に触れる機会はあります!

「世界は小さくなっている。あなた達は、必ず異文化に触れる機会がある」

授業はほぼ英語。1年生も大勢いる高校生が理解できるかと思いきや、、、、そこはビンガムmagic!

わかりやすい表現や、スライドを駆使して、ばっちり高校生たちの心をつかんでいます。先生のアメリカンジョークに高校生たちから笑い声が。

おぉ、ちゃんと理解している証拠です。誰よりも私がついていくのに必死だったような。。。

一瞬たりとも飽きさせないあっという間の30分の授業。

最後に、ビンガム先生からの温かい言葉が。

「今日は30分しかなくてごめん。今日来てくれたみんなの顔がまた見たい!公立大の異文化間コミュニケーションの講義で会えたらうれしいよ」(関係者の方はビンガム先生風に読んでください。)

にこにこしながら授業を体験していた1年生の女子高校生に感想を聞いてみました。

将来人文学部に入りたくて、今回数ある講義の中から、この異文化間コミュニケーションを選んだ彼女。

先生の授業は、英語だったけどほぼ理解できたそうです。わかりやすかったけど、高校とは違う大学の講義の雰囲気を感じることができ、とても新鮮でいい刺激になったとのこと。

本当ににこにこしていました。楽しかったんですね。宮崎県内の高校生が、この体験会をきっかけに、少しでも早い時期に大学や大学での学びを身近に感じ、自分の将来について考え始めてくれればと思います。

名パフォーマー・・ではなく(失礼。。)、名講師のビンガム先生、本当にありがとうございました。

さて、高校生だけでなく大学生も土曜日に学びました。

とういうのも、同日の10(土)、コーディネート科目「宮崎の郷土と文化」が交流センター多目的ホールで行われました。今回の書き手のハマダ、ビンガム先生の授業をこっそり楽しんでしまいましたが、本当はこちらが本業です。

こちらもコンソーシアム宮崎によるもので、10月~12月の5回の土曜日を使って全15講義を受講するものです。

内容は、科目名からわかるとおり、すべて宮崎に関すること。

宮崎の神話から災害まで「宮崎」を幅広く学びます。

15回の講義の中には、宮崎県市長、県知事、商工会議所会頭の講義も含まれ、普段聞けない貴重なお話を聴講することができます。この日は最終日。最後の講義は、戸敷宮崎市長の講義が行われました。

40万人スクラム都市を目指して

「市民が主役の市民のためのまちづくり」について詳しく講義

市

「40万人スクラム都市を目指して」

高校生に引き続き、受講生の本学学生にインタビュー。

行政職を目指す彼女は、毎回毎回真面目に講義を受けており、ハマダは密かに感心しておりました。

「大学の講義では学べないことが多く学べた。大学の講義と似たような内容でも、切り口が全く異なり、物事をいろいろな側面から捉えられるようになる。90分ずつの講義で内容は浅くなるが、宮崎というテーマで幅広く学ぶことができ、今まで何となく知っていた出身県のことがよくわかった。点だったものが線で結ばれたような感覚」

う~ん、すばらしい。県外から入学した学生はもちろん、宮崎で生まれ育った学生も新しい発見がたくさんあると思います。

宮崎県内の大学生のみなさん、ぜひ受講してみてください。

(ちなみに、公立大においてこの科目は、比較文化関連2単位で卒業単位として認められます。←教務係からのお知らせでした。)

それでは、みなさま、冬本番ですが、風邪、インフルエンザ、知恵熱等にお気をつけて、師走をお過ごしください。

来週は、2011年うさぎ年、最後の花金です。ウエゾノさんよろしくお願いします。

・・・と、最後にもう1つ。

今週、本学でとても貴重なイベントが行われました。

ボランティアサークル「SOW(Society Of World Citizen)」による、「東日本大震災ボランティア報告会」です。

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8月5日に宮崎を出発したSOWの14名の学生。8月7日~8月12日、宮城県石巻市、東松島市、女川町、南三陸町で、清掃、炊き出し、汚泥除去等のボランティアを行い、その内容、感じたことを報告してくれました。

出発のときの記事 ⇒ http://www.miyazaki-mu.ac.jp/news/detail.php?num=658

「当たり前に過ぎ去る日々がどんなに幸せなことか。家族や友達が当たり前にいることがどんなに幸せなことか。一日一日を大切に過ごしたい」

「多くの人に被災地のリアルを知ってほしい」

「悲しかった、苦しかった、楽しかった、いい経験だった、そういう言葉では表現できない複雑な感情が生まれた。復興で多くの絆が生まれる中、逆に絆を失った人もたくさんいる。ボランティアから数ヶ月が過ぎ、大震災の報道が少なくなるにつれて、少しずつ震災のことを忘れている自分に最近気付いた。絶対に忘れてはならず、今後も活動を続けていきたい」

私も、当時茨城県に在住しており、大震災を経験しました。すさまじい揺れ、そしていつまでもその揺れが治まらない不気味さ、その後の混乱、今でも鮮明に記憶に残っています。

現在、報告会でも掲示した活動報告のポスターが食堂に展示してあります。

実際に学生が、活動の合間に周囲の状況を判断しつつ撮影した写真が多くあります。

それを見ると、テレビや新聞の報道で一度目にしたことのある光景ではないためか、よりリアルに被災地が伝わってきます。ここで、報告会の内容を詳細に記すよりも、ぜひ一度その活動報告を見ていろいろなことを感じてほしいと思います。

2011年12月9日(金)第111号『「再発見」と「進化」』

2011 年 12 月 14 日 水曜日

今年も残りあと数週間。めっきり寒くなってきた今日この頃ですが、体調など崩されていないでしょうか。

今週は、私アラキが、本学で『再発見』したことと『進化』を感じたことについて、お伝えしていきます。

まずは12月6日(火)に開催されたFD研修会で『再発見』したことについて、お伝えします。

最初に、「FDって何?」という方のために説明しますと、
FD(Faculty Developmentの略)とは、
「『大学における教員の諸活動を真に意味あるものにするための組織体的支援活動を総括する概念』であり、『個々の大学教員が所属大学における種々の義務(教育・研究・管理・社会奉仕等)を達成するために必要な専門的能力を維持し、改善するためのあらゆる方策や活動』である(大学セミナー・ハウス編「大学力を創る:FDハンドブック」東信堂、1999)。」
とあります。
噛み砕いた表現をすると、
「より良い授業や研究、大学での諸活動を行うために、教員だけでなく、大学として、どのようなことをすべきか、検討・取組を行う」
といったところでしょうか。
本学ではこのようなFD活動を定期的に開催し、より良い大学のあり方を模索し続けています。

前置きが長くなってしまいましたが、それではFD研修会の模様をお伝えしていきましょう。

この日の研修会は2本立てで開催され、第1部が早稲田大学国際教養学部の塩田勉名誉教授をお招きして、本学が標榜するリベラル・アーツとは何か、ということについて、今一度初心に立ち戻って、教職員みんなで勉強しようという内容でした。

テーマは「リベラル・アーツ教育の充実に向けての教員の取り組み」

テーマは「リベラル・アーツ教育の充実に向けての教員の取り組み」

講演会では、まずはリベラル・アーツの起源について、西洋や東洋を問わず歴史的背景を紹介してくださり、講演会というより、大学の講義のような雰囲気でした。

熱心に聞き入る教職員の皆さん。

熱心に聞き入る教職員の皆さん。

先人たちによるリベラル・アーツは何なのか、という問いに対する答えの共通項を拾い上げていくと、「学際性・国際性(こだわりなく越境し、囚われなく境界を泳ぎ回ること)」であり、「本質直観(事物の本質をつかみ取り、それに明瞭な輪郭を与え、普遍的な概念や表象として取り出す洞察力)」であるとのことです。

その中でも特に印象的だったのが、
「The man who finds his homeland sweet is still a tender beginner; he to whom every soil is as his native one is already strong; but he is perfect to whom the entire world is as a foreign land.(Orientalism,p.259.,Vintage Books,1979)」
という言葉です。
その日教えていただいた日本語訳は、あえて載せません。上述のリベラル・アーツの共通項をよく表現した文章ですので、是非とも日本語訳に挑戦してみてください。

また、塩田先生が事前に本学のことを調べてくださっており(この「花金ブログ」のこともご存知でした!)、本学の現状に即した形でのFDのあり方について、そしてどのように視野を広げ、本質直観を磨くかについて、実体験を基にしてご教授していただきました。

第2部は、「MMU再発見~わたしたち、こんなことやってきました~」と題して、入試・広報、学生支援、国際交流および就職支援について、開学から今まで、本学が行ってきた取組を今ここで再確認しよう、ということで、本学教職員による報告会が行われ、取組の情報共有が行われました。

就職支援について。

就職支援について。

このような形で、MMU(宮崎公立大学)について、『再発見』することができた、そんな有意義な研修でした。

 

話は変わって、同日夜、本学講堂において、「クリスマスコンサート」が開催されました。
これは、文化系クラブ・サークルによるコンサートで、夏に開催される「七夕コンサート」と同じく、長い歴史をもったものです。ちなみに、今年の「七夕コンサート」の模様は、こちらのブログでもご紹介しました。

コンサートの模様をお伝えする前に、まずは当日の昼休みまで時計の針を戻していきましょう。
お昼時、何やら優雅な音色が聞こえてきたので、その音の出処を探っていくと、学食に辿り着きました。

そこでは、当日夕方から開催される、「クリスマスコンサート」のPRのために、アンサンブル同好会の愛甲さんによるバイオリンの独奏が行われていました。
昼食中の学生達も思わず聴き入る音色に引かれて、JAZZ研究会の皆さんも、演奏に駆け付けていました。

曲目は「オベルタス」(作曲:ヴェニャフスキ)

曲目は「オベルタス」(作曲:ヴェニャフスキ)

JAZZ研も応援に駆け付けました。

JAZZ研も応援に駆け付けました。

このように、今年の「クリスマスコンサート」は、PRの段階から、例年以上に力が入っていました。

ついつい前置きが長くなってしまいますが、それではコンサート会場を覗いてみましょう。

既に入口からして気持ちの入りようが違います。
大きなクリスマスツリーが会場入り口正面に飾られ、ツリーには自由に持ち帰ることのできるお菓子が飾られていました。

大きなツリーが彩りを添えました。

大きなツリーが彩りを添えました。

お菓子は自由に持ち帰れます。

お菓子は自由に持ち帰れます。

また、受付ではサンタクロースの恰好をした学生が、出迎えてくれました。そして後述のプレゼントが観覧者に配られ、その他、階段にも雪の結晶が彩られており、会場内はまさに、一足早いクリスマスムードでした。

受付も華やかに。

受付も華やかに。

プレゼントの中身は…

プレゼントの中身は…

…これが入っていました。

…これが入っていました。

階段もいつもと違う雰囲気に。

階段もいつもと違う雰囲気に。

古代・中世ほどは遡りませんが、先輩たちから脈々と受け継がれてきたこのコンサートは、今まで築かれてきた土台を基に、これからもますます『進化』していくことでしょう。

ここから先のコンサートの模様については、音楽を文章で表現するのは無粋かと思いますので、写真での紹介とさせてもらいます。

まずは吹奏楽部。演奏の他にも趣向を凝らしていました。

まずは吹奏楽部。演奏の他にも趣向を凝らしていました。

 

アカペラ部。絶賛部員募集中です。

アカペラ部。絶賛部員募集中です。

このブログでもお馴染みの職員によるバンド、Nabe&Bayashiです。

このブログでもお馴染みの職員によるバンド、Nabe&Bayashiです。

鍵盤の会。あの名曲をしっとりと。

鍵盤の会。あの名曲をしっとりと。

CMでよく使われている曲です。

CMでよく使われている曲です。

あのグループの曲をメドレーで。

あのグループの曲をメドレーで。

ここからは…

ここからは…

クリスマスらしい…

クリスマスらしい…

選曲でした。

選曲でした。

JAZZ研究会は、賑やかな曲からブルースまで。

JAZZ研究会は、賑やかな曲からブルースまで。

アンサンブル同好会は、ピアノとヴァイオリンの…

アンサンブル同好会は、ピアノとヴァイオリンの…

合奏を聴かせていただきました。

…合奏を聴かせていただきました。

締めはやはり、愛唱歌「椿歌-ツバキウタ-」です。

締めはやはり、愛唱歌「椿歌-ツバキウタ-」です。

いつの間にか訪れた冬のこの日に、心地よい音色を、心温まるおもてなしの心とともに、聴かせていただきました。この日のために頑張ってきた文化系クラブ・サークルの皆さん、本当にお疲れさまでした。

「是非とも聴いてみたい!」という方は、毎年夏と冬、実際に本学に足を運んでいただき、「七夕コンサート」と「クリスマスコンサート」を体感してみてください。もちろん、未来の公立大生として、舞台に上がって演者の一員となっていただくのも大歓迎です。

なお、今回の「クリスマスコンサート」で活躍した吹奏楽部が、12月24日(土)17時30分(17時開場)から、宮崎市民プラザオルブライトホールにて「第7回定期演奏会」を開催します。入場無料ですので、奮ってご参加ください。

12月24日もお楽しみに。

12月24日もお楽しみに。

以上、今回のブログは、本学の『再発見』と『進化』をテーマにお伝えしました。

2011年12月2日(金) 第110号 『なんじゃこら正課外活動』

2011 年 12 月 2 日 金曜日

「なんじゃこら」という単語から宮崎県民が想起するモノは2つしかない。

 

 

 

「松田優作」と「なんじゃこら大福」である。 

 

 

 

「なんじゃこら大福」は宮崎県内において圧倒的知名度を誇るユニークなスイーツであり、通常の大福の中身に加えてイチゴや栗、クリームチーズが入っているという、何とも前衛的な一品である。甘いモノを苦手とする学務課コバヤシはいまだチャレンジしたことはないが、なんじゃこら大福を食した友人は一様に口をそろえて当該商品名の感嘆文を口にするのである。おそらくそこには計算し尽くされた食材のシンフォニーが展開されていることであろう。

 

 

 

しかし、スイーツと本ブログはあまり関係ない。もちろん「なんじゃこら大福」はメタファーである。「なんじゃこら大福」の「なんじゃこら大福」性とでも呼ぶべき性質を抽象化して言葉にするなら、「色んなモノがいっぱい詰まっている」「それらのモノは一見ランダムに選択されているようでありながら、実は互いに結びついていて調和を成している」の2点であろう。

 

 

 

この2点は、本学における正課外活動のあり方にも共通している。

 

 

 

まず第一に、本学における正課外活動の機会は、他大学と比して格段に多い。

 

1 部・サークル

体育系・文化系合わせて大学公認47団体が活動しており、団体加入者数ののべ人数は951人、本学の学生総数が907人であることから加入率は104%となる。これは、複数団体かけもちで所属する学生が存在するためであり、かけもちを除いた実人数だと693人、在籍学生の76.4%が何らかの団体に所属して活動している。毎日コミュニケーションズが2010年度に日本全国の大学生4,399人を対象に行った『マイコミ大学生のライフスタイル調査』によると、課外活動参加率の平均は56.7%であるというが、本学の参加率は大学公認団体のみに限定して算出しているため、さらに差が開くと思われる。

 

2 凌雲祭実行委員会(1~2年生)

すでに本ブログでも紹介されているとおり、今年度も1年生と2年生280人が大学祭の実行委員として、来場者数5847人という一大イベントを自主的に企画・運営した。1・2年生の在籍者総数が425人であることを考えると、実に1・2年生66%が実行委員として活動していることになる。

連日連夜、遅くまで準備に励む実行委員。

連日連夜、遅くまで準備に励む実行委員。

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3 学友会(主に2~3年生)

現在2年生と3年生27名で構成されている学友会役員は、完全な学生自治組織を志向しており、定例開催される様々なイベントの企画運営や、サークルの新規設立や部への昇格、各団体の施設利用の割り振りまで、すべて学生が主体的に議論して決定する。

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最近開催された「映画サークル」「女子サッカーサークル」の設立についての会議の風景。

 

今年度の新規企画第一弾は、11月19日に開催された秋季スポーツデイ「たまには運動しな祭」。25チーム約150人がバレーボールで親睦を深めた。

新規企画

盛り上がったイベントの裏方には学友会役員とバレー部員の存在が。

 

新規企画第二弾は、11月26日に開催された文化系団体の合同イベント「冬めく夜の文化祭」。ライブハウスを貸し切って5団体が共演する初めての試み。

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ビンゴ大会の模様。風邪で不調の学友会長が淡々とガラガラを回す。

ビンゴ大会の模様。風邪で不調の学友会長が淡々とガラガラを回す。

 

スペシャルゲスト竹野准教授による大人ロック講座も。

スペシャルゲスト竹野准教授による大人ロック講座も。

 

4 卒業行事等実行委員会(4年生)

本学4年生は、例年卒業に際して「卒業アルバムの制作」「卒業祝賀パーティーの開催」「卒業記念品の選定と贈呈」を行う実行委員会を自主的に組織する。今年度も各行事の開催意思を4年生全体に確認し、合計24名から成る卒業記念行事等実行委員会が結成された。

実行委員長による所信表明演説。

実行委員長による所信表明演説。

「よろしくねー」の赤外線通信。

「よろしくねー」の赤外線通信。

幹部会議終了後。今年のテーマは「Funky」でいくそうです。

幹部会議終了後。今年のテーマは「Funky」でいくそうです。

 

 

 

 

本文は「なんじゃこら大福」と「本学における正課外活動」に共通する性質を探っている途中であった。その1つ目が「色んなモノがいっぱい詰まっている」ことであり、いかに本学における正課外活動の機会が大学生活という大福の中にぎゅうぎゅうに詰まっているのかを論述してきた。私も書いているうちに当初の文脈を見失うほどに、本学の正課外活動を短くまとめることは至難の業である。うっかり筆を置くところだった。

 

 

 

もうひとつのなんじゃこら大福的性質である、「(詰まっているモノが)実は互いに結びついていて調和を成している」ことについて説明しよう。これほど多種多様に存在する本学の正課外活動だが、それらすべてを結びつける要素がある。それは、「学生の自主性」に他ならない。それぞれの活動は、すべて学生の自発的な動機にもとづいて行われており、中学・高校までのような教職員の関与はほとんどない。教職員の関与がないということは、活動内容に関して権力者に干渉されない自由があるとともに、その説明責任を学生自身が負うということでもある。そのような学生自治の仕組みの中で、学生同士がコミュニケーションを交わし、助け合い、教え合い、高め合う学生コミュニティが形成される。これは、「教職員→学生」という通常のサポート体制とは異なり、立場が近い人間同士の相互サポート体制である。

 

 

正課外活動において、学生はまず自分たちで活動の目的を設定するところから始めなければならない。そして、同質的な集団の中にも活動目的をめぐって自分と考え方がずいぶん異なる人間が一定数いることを知るであろう。そのような人間に対してどのように説得を試みるか、どのようなマナーをもって接するか、どこまで妥協するか等の「実社会において対人関係を構築する能力」は、学生コミュニティの中で擬似体験される。また、組織をまとめあげて構成員のパフォーマンスを最大化するにはどうすればよいか、組織の成果を得るためにはどのようなトレーニングを構成員に課すべきか、報告連絡相談体制の構築等の「実社会において組織を運営する能力」についても同様である。

 

 

長々と書いてきたが、結論としては、宮崎公立大学において多種多様に存在する正課外活動団体は、学生が好き勝手に趣味娯楽スポーツを実践する場ではなく、学生コミュニティという社会人としての基礎力を身につける場として機能しており、なんじゃこら大福における栗やクリームチーズや苺が「スイーツとしての美味」という調和を成しているように、それぞれの正課外活動団体は「積極性と自主性」という本学特有の学生文化としての調和を成している、ということである。もちろん学生はそのような緻密な計算をしながら正課外活動に取り組んでいるわけではない。ただ、彼/彼女たちは、「積極的かつ自主的に正課外活動に取り組んだ方が、何か面白そうだ」ということを、喜怒哀楽を繰り広げる先輩たちの背中を見て予感しているのである。

 

 

大学生の内向きさや消極性が問題視される現代社会において、宮崎公立大学では「なんじゃこら正課外活動」とでも呼ぶべき正反対の事態が生じている。これが、今週私が言いたかったことである。

 

 

 

 

無理やり過ぎますか?

 

 

 

 

以上、学生の正課外活動支援も担当している学務課コバヤシが、広げ過ぎた風呂敷をたたみ切れずお送りしました。

 

 

 

 

追伸:12月6日(火)18時30分から、本学講堂で文化系の部・サークル合同のクリスマスコンサートが開催されます。本ブログでも紹介されている七夕コンサートとともに、本学における伝統的な正課外活動のひとつです。こちらも例にもれず学生が主体的に企画・運営に携わっています。

学生食堂前の看板。

学生食堂前の看板。

 

アンサンブル同好会愛甲さんお手製の会場ポスター。コンサート当日もヴァイオリン演奏で魅せます。

アンサンブル同好会愛甲さんお手製の会場ポスター。当日もヴァイオリン演奏で魅せます。

後輩も負けじとポスター描き。

後輩も負けじとポスター描き。

コンサート当日は、ご来場いただいた方々にもれなくウェルカムドリンクとしてホットティーがふるまわれるそうです。また、クリスマスプレゼントとして先着100名様にテディベアのぬいぐるみをクリスマスをプレゼント。加えてツリーとイルミネーションの装飾でクリスマスムードを満喫できます。ご家族お誘い合わせのうえ、ぜひご来場ください!!