2015 年 7 月 のアーカイブ

2015年7月31日(金) 第280号『ココロに栄養、カラダに休養』

2015 年 7 月 31 日 金曜日

今日は、前期定期試験の最終日(予備日を除く)-。

8月の後半からは、集中講義が開講されますが

ひとまず来週から、「夏休み」といったところでしょうか。

 

少しゆっくりした時間がとれるこの時期、

学生の皆さんは、思い思いの「夏」を満喫されることでしょう。

部活&サークルに打ち込むもよーし。

国内外問わず、旅に出るもよーし。

各種イベントに前のめりになるもよーし。

コツコツと自己研鑽に励むもよーし。

もちろん、卒論・学修に努めるも良し!

 

そんな学生の皆さまの’セルフプロデュース’な夏に

ちょっとだけ、スキマ時間があるとするならば、

図書館職員のハシクレとして、

「読書な夏」もおすすめしたい。。。ということです。

こんな本も有りマス。

そうは言ってみたものの、

いざ本を読むには、それぞれにあったタイミングやフィーリングがあると思います。

「何だか見た目(装丁)がオシャレだから」、「テレビに出てたあの人が書いた本だから」

「昔読んだけど、その頃理解出来なかったから」、「とにかく美味しそうだから」 などなど・・・ きっかけは様々。

 

そのきっかけの1つに、「たまたま展示してあったから」もあったらいいなぁということで

夏っぽく「怖い本」-、ピックアップしてみました。

あなたの「怖い」は、何ですか?

こんな「怖い」に・・・

あんな「怖い」も・・・

 

ところで、話はすっかり変わりますが、

先日読んだ新聞の紙面にALS(筋委縮性側索硬化症)という難病を患う岡部さんという方の

記事が掲載されていました。ALSは、運動ニューロンが侵され、全身が動きにくくなる、進行性の難病です。

東京大学で開催されたゼミの中で、学生の質問に対して、岡部さんがこう答えたとありました。

*****

「身体の動かない不幸よりも、心の動かない不幸の方が私には耐えられません。」 (2015.07.28 毎日新聞:朝刊[1面])

*****

 

大学図書館で本を手にするということは、

何かしらの必要な”情報”や”知識”を得るという側面が

大きくなりがちかもしれません。

もちろん、それも大切な役割の1つかと思います。

ですが、それと同時に、未知のものに触れ、想像する

あるいは、ただひたすら感動をするという体験も

大切にしてほしいと思います。

 

もちろん「読書な夏」に限らず、講義を離れたこの期間に

インドアで、アウトドアで、

1人で、あるいは、多くの人たちと過ごす中で、

沢山”ココロ”を動かして、生きるエネルギーを育んでいただけたら幸いです。

 

ちなみに、図書館の開館カレンダーはコチラ

暑い日差しに疲れたら、身体を冷ましにお越しください。

(図書館:ミネ)

 

 

 

 

2015年7月24日(金) 第279号『催しのご案内』

2015 年 7 月 24 日 金曜日

7月も終わりが近づいています。

梅雨が明けたあともなかなか夏らしい晴れ空を見ることができませんが、雨の切れ間でのセミの鳴き声を聞きつつ、ゆるやかな四季の移り変わりを感じています。

梅雨時の雨や次第に増す日光や気温の上昇を受け、草木の活動が活発になる時期です。

当然、学内に植えられている草木もその多分に漏れないわけで…

職員が草を刈っている様子です。

この時期は、ちょっと目を離すとすぐに雑草が伸びてきます。

そんな中、授業の妨げにならないよう、タイミングを計って実施しています。

サッパリきれいな芝面になりました。

 

それでは、ちょっと学内散策をしてみましょう。

歩道を歩けば、木立ちと地面を覆うコケが涼やかさを感じさせてくれます。

昨年の卒業生からの贈り物、オリーブです。

 

冬の時期に地面すれすれまで切り返したバナナの木が、こんなにも大きく!
植物の生命力・成長力に驚かされます。

この時期、花は少なめですが、木々の緑が多い為、ちょっとした散歩でも気分が落ち着く効果を味わえそうです。

 

そんな本学で、8月2日(日)に毎年恒例のキャンパスガイドを実施します。
今年も、教員・職員・在校生が趣向を凝らした催しで皆様をお迎えします。

宮崎公立大学を深く印象付け、参加された方全員が本学を希望していただけるよう、一緒にがんばりたいと思っています。

同時に、キャンパスガイドが、未来の宮崎公立大学生生活を本編としての良きプロローグとなれば良いなぁとも思っています。

もっとも、当日の私は施設及び各種機器担当。
有事の際の対応がメインとなるため、巡回を交えつつの事務局待機となりそうです。

そんな施設担当の自分としては、催しの終わったあとで学内を散策していただき、街中にありながらも緑多き本学の環境を知っていただきたいと思います。

参加受付は事前申し込み制で、7月31日(金)の18時までとなっております。
ぜひ参加していただき、本学のことを知っていただければ幸いです。

⇒キャンパスガイドのご案内はこちらから!

新しくなった学内案内板と共に、皆様のご参加をお待ちしております。

 

以上、総務係のモリハラがお送りしました。

 

2015年7月17日(金) 第278号『第5回凌雲杯中国語コンテスト』

2015 年 7 月 17 日 金曜日

凌雲杯。大学生による、大学生のための、中国語コンテストです。今年で第5回目を迎えます。

 

この凌雲杯は、ある一人の学生の熱~い思いから始まりました。

それは5年前、この学生が全国規模で行われる中国語コンテストに出場したのがきっかけでした。彼女はこのコンテストで賞を受賞しましたが、たくさんの実力者たちを目の当たりにして刺激を受けます。

そして、この刺激を後輩たちにも感じてもらいたい、後輩たちにもっともっと中国語の実力を付けてもらいたい!こんな彼女の思いから、この「凌雲杯」は開催されました。

そんな先輩の気持ちを今年の後輩たちもしっかり受け止めています。

本番を今週末に控え、リハーサル現場にお邪魔しました。

 

打ち合わせ中

[リハーサル前の打ち合わせ中]

 

[リハーサルに参加の学生さんたち]

 

[原稿チェックに余念ない様子]

 

[リハーサル中の様子]

 

[本番さながらのスピーチ]

 

このコンテストは、次の三部門で構成されています。

第一部 早口言葉部門

第二部 七言絶句部門

第三部 スピーチ

司会は、中国に留学経験のある学生が務めます。担当の先生がおっしゃっていましが、このコンテストの司会を経験することで実力がグッとアップするのだそうです。日常会話だけでなく、緊張感のある場所で話すことで身に付くことがあるということでしょうか。

 

裏方さんはこのお二人。会場の手配から情報機器の設置などさまざまな準備でとても忙しそうでした。

それでも、計画的にテキパキ仕事をこなす姿は実に頼もしい!

[観覧無料です。ご来場をお待ちしています!]

 

 

『凌雲杯 中国語コンテスト』

日時:平成27年7月18日(土)

   午後12時30分開場、午後1時開始(午後3時終了予定)

会場:宮崎公立大学 講堂

 

皆さま、是非ご来場ください。

以上、情報事務室タニグチがお届けしました。

 

平成27年7月10日(金)第277号『七夕・芸術祭』

2015 年 7 月 10 日 金曜日

7月7日「七夕」あいにくの曇り空。

 

梅雨のこの時期、満天の星空を見ることは難しいですが、旧暦の「七夕」は現在の8月中旬。
月遅れに天の川を見上げようと思います。

「七夕」の由来の一つに、中国の「乞巧奠(きっこうでん)」という行事があるそうです。

「織姫」にあやかり機織りが、ひいては様々な手習いごとの上達を願う催しで、日本には奈良時代に伝わり、江戸時代に願い事を書いた短冊を笹竹につるす習慣が広まったそうです。

 

 

公立大学では7月6日・7日に『芸術祭』が開催され、講堂に短冊が飾られました。
(『単位をください』という切実な願いも見られました)

文化部が日頃の成果を披露する場。
直前までの練習に励んでいました。

 


【出番直前のフラダンス部】
 


【華麗なダンス】
 


【吹奏楽部】
 


【演劇部】
 


【一台のピアノに4人!鍵盤の会18人によるディズニーメドレーの連弾】
 


【迫力のダンス部】
 

この他に、応援部・映画部・個人発表もあり、学友会企画の抽選会も行われました。
(某腹筋トレーニング機器等豪華景品が用意されていました)

ちなみに「彦星」は牛使いですが、別名を「天鼓(てんこ)」と言い、鼓の名手として能の演目があります。

「織姫」「彦星」二人とも一芸に秀でていたのですね。

学生時代に「これを極める」というものを見つけて打ち込んでほしいと思います。

 

以上、企画総務課シイバがお伝えしました。

 

平成27年7月3日(金)第276号『グループなワークとメカニックなワーク』

2015 年 7 月 3 日 金曜日

ジメジメした日が続き、陰鬱な気分になってしまいがちな梅雨のこの時期に、宮崎公立大学では快活な活動が行われている場所がありました。

雨。

 

雨、雨。

今回のハナキンでは、本学が平成26年度から導入した新しいカリキュラムの講義のうち、特徴的な科目の1つである「基幹演習A」(2年次前期必修科目)について、ご紹介します。

 

はじめに「基幹演習A」とは何かを説明するために、シラバス(講義計画書)を見てみると…

【概要】

グループワークを通じて、グローバル化し複雑化する地域の課題を発見し、その実践的解決策を模索します。

基幹演習Aでは、外部講師による2回の講演のなかで提示された、地域の具体的課題について、ゼミ内のグループワークを通じ、その現状や背景をさぐり、具体的な解決アイディアを模索します。

講演(第2回、第9回。全ゼミ合同)では、地域で活動している方をお招きして、地域をテーマにした講話をしていただきます。講話の中で、解決すべき具体的課題が1つ提示されます。

グループワーク(第3回~7回、第10回~14回)では、各ゼミ内で3~4程度のグループに分かれ、グループごとに解決策を考えていきます。ここでは、所定のワークシートを用いて、①解決のために必要な情報(単に現状だけでなく、問題の原因となる背景や解決策として優れた先進事例など)を的確に把握し、②論理的な思考力に基づいたディスカッション等を通じて解決アイディアを模索します。また、プレゼンテーションの準備も行います。

ゼミ内発表会(第9回、第15回)では、グループごとに考えた解決アイディアについてのプレゼンテーションと、ディスカッションを行います。

【到達目標】

①論理的思考力、情報収集力、情報整理能力等のアカデミックスキルを身に着ける。

②ディスカッション等を通じたアカデミックなコミュニケーションスキルを身に着ける。

③チームワークや責任感などの社会人スキルを身に着ける。

①については、基礎演習で身に着けた「読む力」「書く力」に加え、「的確にリサーチした情報を整理分析し、深く考える力」が、②については「異論をぶつけ合い、論理的に整理しながら共通見解を作っていく力」が、③については「常に全体の協力関係に目を向けつつ自分の役割を的確に判断し、責任を果たす力」が求められます。特に③については、他の演習以上に求められます。

…のような講義(演習)とのことです。

 

・・・かなり前置きが長くなってしまいましたが、早速、「基幹演習A」の様子を覗いてみましょう。

 

今回伺ったのは、ウメヅ先生が担当している「基幹演習A」のクラスです(この演習は8名の先生方がそれぞれクラスを担当されています。ちなみに後期には、「基幹演習B」という前期の講義を発展させたものが開講されます)。

この日の講義は、6月上旬に行われた宮崎市国際交流協会の方の講話、「地域に住む外国人への対応」の中で与えられた課題「日本語が不自由な外国人へ防災情報などをわかりやすく伝えるためにはどのような方法が考えられるか」について、学生が5~10名程度のグループに分かれ、グループワークを行っていました。

 

グループワーク中①。

グループワーク中②。

グループワーク中③。

今回の講義では、テーマ(講話)の中にどのような問題があり、それらはどのようにジャンル分けできるか、ということをKJ法(※)によって整理し、その上で問題の軸はどのようなものが挙げられるか、という活動を行っていました。

※KJ法‐「ブレーンストーミングを援用し、経験的事実から概念化・理論化を行うための方法。提唱した川喜田二郎の頭文字をとってこうよばれる。KJ法の作業は、個人が考えたり観察したこと、あるいは仲間が話したことなどを一事一項目単位でカードに記録していき、カードに書かれた各事項の親近性に基づいてグループにまとめたうえで、それぞれのグループ間の相互連関を考えて整理・統合するという過程で行われる。〔文献〕川喜田二郎『KJ法』1986.」(『新社会学辞典』からの引用、尾嶋史章、1993、「KJ法」『新社会学辞典』有斐閣、365)

 

その後、グループワークの成果をグループ別に発表し、それに関してウメヅ先生がそれらの成果に対して、良い点やより良くするための点について、それぞれ丁寧なコメントを行っていました。

 

グループワークに対して、コメント中。

 

今後は、今回のグループワークで浮き彫りになった諸問題について、どうやったらそれらが解決できるか、その対策案を検討していくとのことでした。

 

学生達は、基幹演習を通じて、課題を発見する力やそれらを整理する力、討論の方法、そして社会人として必要なチームワーク力をはじめとするスキルを身に着けていくことができるのではないでしょうか。

 

最後に。

宮崎公立大学では7月から学内の様々なシステムが新しくなりました。その一環として、事務局には証明書発行機が、大講義室等には出席管理システムが導入されました。

 

証明書発行機。ハイテクに見えて、実は外装が木材でありエコ使用。中身はパソコンやプリンタ、スピーカー等。

 

出席管理システム(遠景)。

出席管理システム。

私の学生時代にはこんなハイテクなものはなかったなぁと思いつつ、学務課4年生のアラキが今週のハナキンをお伝えしました。