2013 年 9 月 のアーカイブ

2013年9月27日(金) 第195号『今年も残り3ヶ月…』

2013 年 9 月 27 日 金曜日

先週の花金ブログで、

図書館のアカザワさんが『蔵書点検』について書かれていましたが、

図書館の本の数と比べたら、ちょこっとしかないですけど、

CALL事務室に置いてある、語学学習の為のDVD・テキストも、蔵書点検の対象となっています。

 

1つ1つ点検していくのですが、DVDをチェックする際に、

『これ懐かしいな~(^o^)』

『あぁ~これ良い作品だったな~(*^_^*)』

『こんな作品置いてあったんだ…(@_@;)』などと思いながら、地道にチェックしています。

 

 

 

毎年たくさんの学生に、CALL事務室からDVDの貸出をしています。

そこで今回、その中から、本学学生に人気のあるものを、

一部ご紹介したいと思います!

 

※著作権の関係で、パッケージの写真を載せることが出来ませんので、

絵を書くことが大好きな、ゴウヤさんにお願いして、パッケージを再現してもらいました!

そちらも楽しみながら、ご覧ください。

 

 

☆プラダを着た悪魔☆

 

内容もさることながら、オシャレなファッションも楽しめる作品で、

毎年、女子学生に非常に人気の高い作品です。

サクセスストーリーなので、見終わった後スッキリした気持ちになります!

1度のみならず、2度3度と借りていく学生もいて、繰り返し見ても飽きない作品だと思います。

英語もそれほど難しくないので、楽しく語学学習ができると思いますよ。

 

 

☆モンスターズ・インク☆

 

こちらは、男女問わず人気の作品です。

続編の映画も好評でしたが、続編を見る前に、一度見返してみるのも良いかもしれません。

子供の見る作品。と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、大人も楽しめるアニメだと思います。

アニメは、比較的簡単な英語ですので、

何度か見た後、英語音声・英語字幕で見るのも、一つの勉強法ですよ。

内容も分かりやすいので、DVDを使って語学学習したい人は、

まずアニメから挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

 

☆天使にラブソングを…☆

 

今の1年生が、生まれる少し前、1992年の作品です。

古い映画は人気が無さそうに思われがちですが、いわゆる、『名作』を借りていく学生も沢山います。

21年前の作品なのに、この作品は、毎年非常に人気があり、借りていく学生がとても多いです。

映画の中で、歌も歌われているので、歌詞の意味を捉えつつ、映画の内容も楽しめる、

幅広い世代に人気の作品だと思います。

まだご覧になっていない方は、一度ご覧になってはいかがでしょうか。

 

 

☆glee☆

 

CALL事務室に置いてある、海外ドラマシリーズのDVDの中で、一番の人気です。

【glee】とは、自分を解放し歓喜すること。また合唱部の『合唱』のこと。だそうです。

ドラマの中で、人気の洋楽がたくさん出てきますので、洋楽が好きな人、洋楽を覚えたい人、必見です!

学園ドラマでもあるので、日常の英会話も沢山出てきますから、

実際に使える英語をピックアップしながら見るのも、勉強になります。

セリフをそのまま使ってみたり、ちょっとアレンジして使ってみたり、

実践することで、どんどん英語が身に付いていくと思います!

gleeは、今CALL事務室にシーズン3までありますが、シーズン4も入荷予定ですので、お楽しみに!

 

 

英語以外にも、中国語・韓国語、その他言語のDVDがCALL事務室には置いてあります。

授業の空き時間などに、毎日少しずつでも見ると、その分英語力もアップすると思います。

毎日続けることが、大事ですので、

お気に入りのDVDを見つけて、楽しみながら語学学習をしてほしいと思います!

 

この秋~冬にかけて、新作もたくさん入る予定ですので、ご期待ください!!

 

…なんだか、レンタルショップの店員みたいになってしまいましたね(^_^;)

 

 

さて、

猛暑だった夏がようやく終わり、朝晩が涼しく、過ごしやすい季節になってきました。

外を歩けば、風がとても心地よいですし、足元を見ると、落ち葉がたくさん落ちています。

 

 

 

秋の過ごし方として、

ゆっくり読書をしてみたり、スポーツに励んでみたり、旬のものを味わったり…色々あるかと思います。

私は、見たい映画や海外ドラマがたくさんあるので、秋の夜長に、のんびり鑑賞したいと思います。

 

次回花金ブログ担当のツエさんは、秋の夜長に何をして過ごしたい気分でしょうか。。。

 

いよいよ後期スタートです!みなさんまた頑張りましょう(^o^)/

 

2013年9月20日(金) 第194号 『図書館のお仕事』

2013 年 9 月 20 日 金曜日

前号のブログの末尾でアラキさんがチラッと触れてくれましたが、私アカザワは8月末から9月初めにかけて「親知らず」に苦しんでいました。せっかくブログを読んでくださる方にまで痛い思いをさせてしまうことは本意ではありませんので、詳細を書くことは差し控えますが、一言だけ…

 

「めっちゃ辛かった!」

 

歯に限らず、定期的に点検することは本当に大切なことだと身に染みた夏の終わりでした。

 

 

多少強引な感は否めませんが、点検つながりということで、今回のブログでは、アカザワが勤務する図書館の年に一度の点検作業、その名も「蔵書点検」の模様をご紹介します。

 

そもそも、「蔵書点検って何?」という方も多数いらっしゃると思います。

『最新図書館用語大辞典』によると、

「図書館の所蔵資料を点検し、紛失資料の有無や汚破損などの資料状態を把握する作業。資料管理のための業務の一つで、従来は、図書原簿または書架目録と所蔵資料を照合して行っていたが、現在は、コンピュータ管理による資料管理が普及したことから、配架されている資料のバーコードをスキャナによって入力し、それを所蔵データにつき合わせて不明となっている資料を抽出する方法が一般的である。特別整理ともいう。通常は、一定期間休館して行われる。(後略)」

とあります。

 

なんや分かりにくい。

ということで、もう少し分かりやすくご説明しますと・・・

図書館に配架している本は、図書システムに登録することによって、すべてコンピュータで管理し、所蔵データを作成しています。その所蔵データと、実際に書架に並んでいる本のデータを照合することで、行方不明の本がないか点検する作業のことです。すべての本を確認していくので、作業中に本の出入り(貸出・返却など)があっては作業の正確性が低下するため、休館して作業を行います。ただし、図書館利用への影響をできる限り小さくするために、夏季休暇中の利用の少ない時期を選んでいます。

 

皆さん。これだけは言わせてください。 夏休みに休館しているからといって、職員は避暑地や常夏のリゾートで休みを満喫しているわけでは決してないのです。それどころか、実は図書館職員にとって、蔵書点検は精神的にも肉体的にも非常にハードな業務(=わたしは密かに「修行」と位置付けています)なのであります。

 

それでは、具体的にどのような作業を行っているのか。手順は次のとおりです。

※写真内の職員はかなりラフな格好をしていますが、蔵書点検期間中の特別仕様です。悪しからず。

 

①周知

蔵書点検に伴う休館のお知らせを、学内掲示、図書館ホームページへの情報掲載、ポータルサイトでの情報掲載、教職員へのメール送信など、様々な方法で事前に周知します。

 

②書架にある本の所在確認をする

本に貼っている資料コードを1冊ずつ読み取っていきます。閲覧室に配架されている本の資料コードをすべて読み取っていく作業には膨大な時間がかかります。

 

 

入口に休館のお知らせ看板を設置

 

 

 

これが蔵書点検セットだ!

 

 

 

一冊ずつすべての本の資料コードを読み取っていきます

 

 

一番上の段や一番下の段などに配架している本は、無理な態勢での読み取り作業になります。

また、大型の本、箱の中に入っている本、ぎゅうぎゅうに詰まっている段の本なども、読み取り作業に時間と体力が必要になります。

 

 

厳しい体勢① 一番上の段は作業が大変!

 

 

 

厳しい体勢② 一番低い段も作業が辛い!

 

 

ちなみに、5日間の蔵書点検期間中、3日目あたりに辛さを感じなくなるどころか気分が高揚してくる瞬間が訪れます(我々はこれをRunners Highならぬ「蔵点’s High」と呼んでいます)。ですが、それもほんの一瞬のことで、一日の作業を終えた後は、やはり疲れしか残りません。

 

③所蔵データとの照合

行方不明になっている本がないか探したり、誤った場所に配架されている本を正しい場所へ移します。

 

所蔵データと本の照合風景①

 

 

 

所蔵データと本の照合風景②

 

 

この時点で見つからない本は「行方不明」と確定します。残念なことに、毎年何冊かの本が「行方不明」になります。

皆さんの中にも、OPAC(蔵書検索)の画面では「利用可」となっていて、図書館にあるはずなのに見つからない、という経験をお持ちの方がおられると思います。この場合は大抵が別の場所に誤って置かれていて見つけ出せないということが多いのですが、中にはどこを探しても見つからないものもあります。必要だから探しているのに、あるはずのものがなくて困る。このような事態が起こることを防ぐために蔵書点検はあるといえます。

 

④書架整理

見た目も美しく! 後期授業開始の時には、綺麗な状態でお待ちしています。

 

書架をキレイに整えます

 

 

 

はい、このとおり!

 

 

 

 

図書館の本は大学の「資産」です。その大事な「資産」をしっかりと管理し、学生や教職員、市民の皆さんに図書館を快適に利用していただくために、年に一度ではありますが、来年度以降も必ず蔵書点検を行うこと(=長期休館すること)をここに宣言いたします! 利用者の皆さまには休館中ご不便をおかけいたしますが、この場をお借りして、皆さまのご理解とご協力を改めてお願い申し上げます。

 

 

以上、今回の花金は、書架の一番上の段の蔵書点検をするのに肩があがらなくなってきた自分を「そんなはずはない!」と懸命に否定しつつも、「今年とうとう介護保険料を払う年齢になったんだから当然かあ…」と認めてしまったりと、非常に複雑な心境のアカザワがおおくりしました。

次回の花金は、CALL事務室に置いているDVDの蔵書点検を「肩があがらない…」なんて言うことなく、テキパキとお手伝いしてくれたヤノさんが担当です。お楽しみに。

 

 

 

2013年9月13日(金)第193号『続けるチカラ』

2013 年 9 月 13 日 金曜日

子供の頃、田舎育ちであったために比較的厳格だった親が、毎年必ず隣の市の映画館までドラえもんの映画を観に連れて行ってくれて、それが年に一度の楽しみであり、その結果として今でもドラえもんが好きである私アラキが、今週のハナキンをお送りします。

 

本学は現在、夏休み真っ只中です。学内にはあまり学生の姿は見えず、少し、いやかなり、静かな様子を見せています。

 

ただ…

閑散と。

 

 

しかしそんな中でも、活発な活動を行っている学生の様子を、今週はご紹介します。

本学の売りの一つに、少人数によるゼミ活動があります。本学では1年次から4年次まで、全ての学生がゼミに所属します。このゼミ活動では、人文学部ならではの多くの専門領域の中から、学生自身の興味・関心に基づき、1つのゼミを選びます。そしてそれらのゼミの多くが学生主体で活発な活動を行っています。

そんなゼミ活動の中で、今回は「英語音声学」ゼミの夏休みの活動についてご紹介します。

「英語音声学」ゼミでは、
「This is a seminar in phonetics. It is intended to be useful to students who are interested in studying the sounds of English.
(1) This seminar focuses on intoroductory concepts of phonetics.
(2) This seminar studies an overview of articulatory phonetics
(3) This seminar focuses on the technical terms required for describing speech and the other providing the basic notions of phonetic transcription and a set of symbols for transcribing English.」
を目的(2年次「専門演習Ⅰ」の場合)に、活動を行っています。
※あえて日本語訳は掲載しません。興味のある方は、是非、日本語訳にチャレンジしてみてください。

このように紹介すると何やら難しそうですが、実際のゼミ活動もかなり本格的です。
そしてこのゼミ、何と夏休み期間中も(お盆以外)休まず活動中なのです。それでは実際にゼミにお邪魔してみましょう。

卒業論文を作成中のエハラさん(4年生)と、アオキさん(3年生)に、早速お話を聞いてみました。

エハラさんです。

アオキさんです。

 

―夏休み期間中は、どのような活動を行っているのですか。
「2・3年生を中心に、夏ゼミを行っています。具体的には、TOEICの勉強や英文を読んでその要約とそれに基づいた議論等により、四技能(Reading, Writing, Listening, Speaking)のブラッシュアップを図っています。」

―毎日、勉強を続けられるモチベーションは、どのように保っているのですか。
「このゼミの伝統、というのも勿論あるのですが、「自分の力を伸ばしたいなら、努力し続けなければならない。」という戸髙先生の教えに感銘を受けて、というのが大きいですね。」

―このゼミを通じて学んだことは何ですか。そしてそれを今後、どのように生かしていきたいですか。
「今後、仕事で英語を使う機会もあるでしょうし、何より「これだけ頑張ってきたんだ」という点が、自信に繋がります。あと、時間に厳しくなったというのも大きいです(笑)。」

 

頼もしい雰囲気が滲み出ています。

 

学生とは思えない貫録と佇まいをもったお二人を中心に、2・3年生の夏ゼミは続いていきます。

上級生の二人が、議論をリードします。

通称「material」と呼ばれているテキストを題材に、議論は進められていきます。

この日は、Noam Chomskyの『Language and Mind』というテキストから、「What Is Language?」をテーマに、議論が進められていました。

熱気が…

むんむんと。

英語に強い関心、そして情熱をもった「英語音声学」ゼミの皆さん、これからも残暑に負けず、毎日頑張ってください!

 

今回は1つのゼミのみを紹介しましたが、これらのゼミ以外にも、長野県の街コンの様子を取材に行くゼミがあったり、親睦を深めるためにキャンプを兼ねて合宿を行うゼミがあったり…夏休み期間中、活発に活動を行っているゼミはたくさんあります。

今後も本学のゼミ活動について少しずつ紹介したいと思っていますので、次の機会をお待ちください。

 

最後に、告知を少し。
体験授業やキャンパスツアー、留学体験報告会等、内容盛りだくさんの「プチ☆キャンパスガイド」(宮崎公立大学のオープンキャンパス)が、来る9月21日(土)13時から開催されます。
現在、絶賛参加申込受付中ですので、興味のある方は、是非ご参加ください!

 

次回は、親知らずを抜いた痛みに耐え、附属図書館の全書籍の所在を1週間かけて全て確認する蔵書点検を、見事成し遂げたアカザワさんがお伝えします。

 

お楽しみに。

2013年9月6日(金) 第192号『檸檬』

2013 年 9 月 6 日 金曜日

私の生家は、今では珍しい藁葺き屋根の木造家屋でした。

 

およそ築100年の家だったため、ところどころ痛んでいて、大工だった父が癇癪を起こしては壁を殴って穴をあけ、自分で直していました。

その家はすでに取り壊されていて、今は空き地になっているのですが、私の原風景の一つとなっています。

そのせいか、見知らぬ道を散歩しながら薄暗い路地裏を見つけては入りこみ、そこに建ち並ぶ家々を眺めるのが好きだったりします。

また、街灯に群がる虫を見て、妙に安心したりもします。

 

梶井基次郎の『檸檬』の中に、次のような一節があります。

 

何故だかその頃私は見すぼらしくて美しいものに強くひきつけられたのを覚えている。

風景にしても壊れかかった街だとか、その街にしてもよそよそしい表通りよりもどこか親しみのある、

汚い洗濯物が干してあったりがらくたが転がしてあったりむさくるしい部屋が覗いていたりする裏通りが好きであった。

雨や風が蝕んでやがて土に帰ってしまう、と言ったような趣きのある街で、土塀が崩れていたり家並が傾きかかっていたり――

勢いのいいのは植物だけで、時とするとびっくりさせるような向日葵があったりカンナが咲いていたりする。

 時どき私はそんな路を歩きながら、ふと、そこが京都ではなくて京都から何百里も離れた仙台とか長崎とか

――そのような市へ今自分が来ているのだ――

という錯覚を起こそうと努める。

 

(この一節、実のところ『檸檬』を読んだのではなく、つげ義春の漫画を読んで初めて知りました。)

 

 

さて、4月から本学で働き始めてから、私は大学構内にもそのような風景がないものかと、時々散歩をしています。

 

 

緑豊かな木々から溢れる木漏れ日。

まぶしい。

 

 

手入れの行き届いた花壇に咲く花々。

まぶしい。

 

 

 

学生たちの明るい声。

夏休みなので誰もいないけれど。

 

 

そんなキャンパスには、やはり「見すぼらしくて美しいもの」はないのですが・・・

こ、これは!

 

 

ここは学生たちが凌雲祭の準備を行う「みんなの家」です。

11月に行われる凌雲祭に向けて、今年もすでに準備が始まっているようです。

(「みんなの家」の歴史についてはこちらに詳しく紹介されています。)

敷地には無数のペンキの跡が。

 

 

今年で20周年を迎えた本学は、大学としてはまだまだ若いのかもしれませんが、これら無数のペンキの跡から、かつてここにいた学生たち、そして今いる学生たちの、血と汗と涙が染み込んでいて、大学の歴史の一部となっていることがうかがえます。


夏の終わり、蝉の声もまばらに聞こえる中、しばらくこの景色を眺めていました。

 

 

そして、職員になってまだ半年も経っていませんが、次第にこの大学が好きになり始めているところです。

 

 

 

そして、仕事で少し疲れたときは、企画総務課のフクシマ補佐の机上にあるカレンダーを眺めて癒されています。

わん。

 

 

さて次回は、

あたふたしながら仕事をしている私を励まそうとしてか、「9月3日はドラえもんの日ですよ」と、どう返答したら良いものか困ることを優しく呟いてくれるアラキさんが担当です。

お楽しみに!