2013 年 3 月 のアーカイブ

2013年3月29日(金)第171号『今日のよき日』

2013 年 3 月 29 日 金曜日

2013年3月25日(月)、朝8時。

前日の雲はどこへやら。

見事な晴天。

おはようございます。カワシマです。

桜も美しい

 

今日は平成24年度宮崎公立大学卒業式。

受付開始は9時にも関わらず、学内にはすでに卒業生の姿が…

一番のりのみなさん

友達同士ではかま姿を披露しあったり、桜の下で写真を撮ったり…

式の前から学内は賑やかです。

会場が華やかになってきました

最前列で開式を待っているのは、

成績優秀や資格取得等で表彰される才色兼備なみなさんです。

仲良くパチリ

続いての写真は吹奏楽部のみなさん。

先輩方を送り出すべく、練習を重ねてきました。

 

まもなく本番でーす

曲は『さくらのうた』、『未来予想図Ⅱ』。選曲も素敵です。

演奏が終わり、いよいよ式が始まりました。

第17期卒業生は、男子39名、女子170名、計209名。

代表でフジタさんが卒業証書・学位記を受け取りました。

答辞は総代のナカジョウさん。

緊張しながらも立派にその役割を果たしました。

これまでの記憶がよみがえります

続いては学生表彰。総勢18名のみなさんが表彰されました。

続いては愛唱歌『椿歌-ツバキウタ-』の斉唱です。

歌声が響きます

愛唱歌の余韻に浸りつつ、卒業式は終了。

外へ出た学生さんは写真撮影タイムです。

ゼミの先生と一緒に

 

そう、卒業です

胴上げをする様子も。

なんと胴上げされているのは女子です。

怪我には気をつけてくださいね

今年の卒業生が入学したのは2009年。

ちょうど『週刊花の金曜日』が始まった年でもあります。

当時の写真には卒業生の姿もちらほら…

DSCF2997

基礎演習Ⅱ発表の様子

2009年凌雲祭実行委員のみなさん

2009年前中後夜祭企画局の皆さん

こうやって改めて見ると、見た目もずいぶん変わっています。

外見も中身も4年間(長期の留学などを経験した皆さんはそれ以上の期間)で

着実に成長し、巣立って行くんですね…

 

私事ですが、学生時代小学校教員を目指していました。

理由はいろいろあったのですが、

「こどもの可能性を広げるお手伝いをしたい。そしてこどもと一緒に自分も成長したい!」

というのが一番の理由だったと思います。

今は大学職員として働いていますが、根っこにある思いは同じです。

「学生の可能性を広げるお手伝いをしたい。そして学生と一緒に自分も成長したい!」

私の働きは本当に微々たるものですが、誰かの背中を押せていたらいいなぁ。

 

さぁ、4月はもう目の前!入学式がやってきます。

新入生と一緒に新鮮な気持ちで新年度を迎えたいと思います。

 

 

 

2013年3月15日(金)第170号『感恩戴徳』

2013 年 3 月 22 日 金曜日

こんにちは。

3月も半ば。平成24年度もいよいよ終わりが近づいてきました。

さくらも咲いてきましたね~。

今年度の花金もラストまであと数回。

 

今回は、この1年間を振り返る話題として、

先日、本学の学生8名に送られた感謝状について書きたいと思います。

 

3月11日、本学学生の、とある1年間の活動に対して大宮中学校校長から感謝状が授与されました。

 

 

学生達が持っているのは、「感恩戴徳」と書かれたとても立派なホルダー。

 

中を開くと、・・・

 

感謝状!

 

思い出の写真とともに1年間の活動に対する感謝の意が。

 

さてさて、何の感謝状かといいますと、

 

これは、本学の教職課程で教員を目指している学生が行った、大宮中学校の別室登校生徒支援活動に対して送られた感謝状です。

 

約1年間、30回以上中学校に通い、様々な事情で別室登校をしている生徒に対して、学習の支援から日常の話相手まで、優しいお姉さん、お兄さんとして親身に接し、活動を行いました。

 

感謝状授与。大変お世話になりました。

 

教師は、生徒から見るとどうしても評価をする立場になってしまう。そこで壁ができてしまったり遠慮が生まれてしまう。そんな中、年齢も近く教師とは違う立場で接することができる学生さんが、中学校に来てくれることは、生徒にとってはとても大きな事。

大宮中学校の上川路校長先生からはこうおっしゃっていただきました。

 

大宮中学校上川路校長

 

本学の学生にとっても、教員になる前の教育現場での体験が限られている中、このような経験をさせていただけるのは、とても貴重ものです。

別室登校生がいない時には、英語の授業の補助もさせてもらったとの事。

 

 

感謝状授与の後、学生から1年間の感想を聞くことできました。

 

1年間の思い出を語ります。

 

どの学生も、別室登校というイメージから、この支援活動を行う前は、非常に不安だったそう。

接し方に注意を払わなければいけないのではないか。

どんな背景があるのだろうか。

自分は生徒を傷つけてしまわないだろうか。などなど。

活動前は、中学校の相談室の先生から指導も受けたそうです。

 

しかし、1年という長い時間をかけて学生は様々なことを学んだようです。

 

・1人1人に目を向ける事の大切さを実感できました。

・ こちらから声をかけると、ニコニコしていろいろな話しをしてくれる事がとても嬉しかったです。

・時間をかけて粘り強く生徒と接することの大切さを学ぶことができました。

・最初は不安だったが、生徒が自分に段々と馴れてくるのがわかって、その変化が本当に嬉しかったです。

 

 

教師って大変、でも素晴らしい!

すみません、こんな単純な言葉でしか表現できませんが、同席させていただき素直にそう感じました。

 

 

また、教職の山本先生からは、「教師になれば必ず直面する別室登校生徒への関わり方について、今回の体験がきっと役に立つことでしょう。」というお言葉をいただきました。

 

この1年間の日々は、中学生、学生、お互いにとって、心の支えや素敵な思い出として残っていくのでしょうか~。

 

 

さて、4月からは、もうすぐ卒業する公立大生達が、ついに一人の教師として教壇に立ち始めます。

最近では、配属校の決定や新年度からの報告をしに窓口に来てくれて、その成長過程を少しだけですが見させてもらった者として、とても嬉しく感じています。

 

私から見ればどの学生も本当に立派過ぎる先生たちです。

4月から思いきってがんばってください!!

 

以上、今年は、教員採用選考試験二次対策で、面接官役や不良中学生役を演じさせてもらい、教職の学生に大変お世話になった(いや、困らせた?)ハマダがお伝えいしました。

来年度もよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

2013年3月8日(金)第169号『緊張の5分間、とその後』

2013 年 3 月 8 日 金曜日

プロ野球のオープン戦や数年に一度のWBCが開幕し、春の到来を感じさせる今日この頃、冬の間にワイシャツの上に着込んでいたセーターをようやく脱いだ私アラキが、今週のMMUの様子をお伝えします。

 

去る3月5日(火)、本学の一般選抜前期試験程合格発表が行われました。

今回のブログでは、合格発表当日の様子を後ろから追ってみましたので、ご紹介します。

 

同日、9時50分過ぎ・・・。

運び出されていく掲示板。

事務局から運び出されていくのは、受験生の皆さんが心待ちにしている合格者番号の一覧が貼られた掲示板。

合格発表は10時からなので、それまで張り紙で伏せられています。

 

 

同日、9時55分頃・・・。

所定の場所に運び出された掲示板。

合格発表場所に到着した掲示板の前では、合格発表の決定的瞬間を捉えようと、マス・メディアの方々も、待ち構えていました。

5分ほど前に所定の場所に到着した掲示板ですが、そこからの数分間は、周囲に漂う緊張感からか、とても長く感じられました。

 

 

そんな時!

いよいよ合格発表時刻の10時が訪れました。

ワタナベさんの号令の下、遂にその真の姿を現そうとする掲示板。

 

いよいよ待ちに待った合格発表の瞬間。

伏せられていた張り紙を剥がし、合格者番号の一覧を示すのは、ハナキンメンバーであるカジワラさんとヒライさん。

 

ついに発表された合格者・・・

この日の合格発表のために、わざわざ本学まで来ていただいた受験生の皆さんや保護者の方々は、一斉に番号を探していました。

自分の番号を見つけたその瞬間・・・。

 

・・・ご家族で喜んでいらっしゃいました。

そんな中、本人とご両親の3人で発表を見に来ていた合格が分かり、喜びを爆発させていた様子を目の当たりにし、何故か子どもがいない私も、ご両親目線で目頭が熱くなってしまいました。

マス・メディアの方々も・・・。

・・・その瞬間を捉えていました。

 

 

この日で受験生活を終えられた皆さん、まずはお疲れ様でした。ゆっくり休んだ後は、4月から始まる新生活に向けて、しっかりと準備をしてください。

そして、後期日程を控えている受験生の皆さん、いよいよ最後の大勝負です。この1年頑張ってきた自分の全てをぶつけて、自分を信じて、頑張ってください!

 

…そんな合格発表が行われた一日でしたが、実は同じ日、4年生の卒業認定者の公表も行われました。

卒業(認定)おめでとうございます!

 

月並みな表現にはなりますが、春は出会いと別れ、終わりと始まりの季節。そんな光景が繰り広げられた今週のMMUでした。

2013年3月1日(金)第168号 『何のために大学は存在するのか』

2013 年 3 月 1 日 金曜日

こんにちは。学務課コバヤシです。

 

 

2月は他の月よりも2日3日少ないだけなのに、とても短い気がするのはなぜなんでしょう。きっと私たちが全力で生きているからですね。そういうことにしておきましょう。

 

 

さて、今週の花金はかなり大上段からのタイトルです。私はまだまだ下っ端の若輩者ですが、大学職員である以上、この命題は常に念頭に置いて仕事をしています。ちょっと堅苦しいですが、これから入学してくる新入生や在学生に、大学教育や大学生活の意味について一緒に考えてもらえると嬉しいです。

 

何のために大学は存在するのか。人それぞれに様々な考え方があると思いますが、私は「社会をより良くするための装置」として、大学は存在していると考えています。大学が提供する教育環境の中で、大学生は学び育ち、立派な大人へと成長していきます。そして、大学を卒業した彼/彼女たちは、例えば有能なビジネスパーソンとして経済を支え、高い倫理観を持った公務員として制度を設計・維持し、志ある教員として子供たちを教育し、切れ味鋭いジャーナリストとして不正を糾弾し、立派な親として子供を育て、責任感のある市民として自分たちの代表者たる政治家を選ぶことでしょう。すべての大学に税金が投じられているのは、大学教育が未来を担う若者に対する、社会全体での先行投資であるからではないでしょうか。

 

 

そして、大学が提供する教育環境は多種多様です。講義やゼミはもちろん、海外での異文化実習、仲間と作り上げる大学祭やクラブ・サークル活動、地域でのボランティア活動。講義終了後のアルバイトまで含めて、大学時代は視野を広げ、他者と出会い、自分を相対化する機会にあふれています。

大学祭直前期の学生実行委員たち。

 

一方で、高校時代までとは異なり、大学ではこれらの機会がすべて学生の主体的な意思決定に任されています。最低限の講義だけ履修し、自宅でごろごろしながらサークルにもボランティアにも参加せず、居心地の良い自分だけの世界に自閉することも、あるいは可能になってしまいます。しかし、それではあまりにももったいない。4年間で200万円以上の学費を投じていることを考えると、学生にとってももったいない話ですし、前述のように社会全体の損失でもあります。

 

 

偉そうに言っていますが、私自身、大学2年生の時にとても自堕落な生活を送った時期がありました。「笑っていいとも」が始まる時間に目覚め、お茶を濁す程度に1時間だけ大学の講義に出た後は、ひたすら夜遅くまで遊び呆け、テレビ番組が砂嵐になる頃眠りにつく毎日。しかし、留年の瀬戸際まで追い詰められ、大学の講義を初めて最前列で集中して受講したとき、大学での学びの面白さに気づきました。「なぜ?」が頭の中にあふれ、講義が終わった後に附属図書館で関連図書を借りて読み、疑問点をピックアップして先生に尋ねて、と楽しくて仕方がない。

 

 

そんな中始まった専門ゼミでは、同級生の中で自分が1番文献を読み込んで理解している自信がありました。しかし、ディスカッションの場では予期していない観点から質問が飛び、自分の理解不足が客観的に指摘される。そして、もどかしいほど文章が書けない。苦しみぬいて何とか書き上げた自信満々の文章が、先生によって悲劇的なまでに添削される。「面白い」「苦しい」「達成感」「悔しい」のエンドレスループな毎日。

 

渡邉先生の日本文学ゼミの風景。

 

とにかくこの時期は、やるべきことが見つかって、目の前が一気に開けた気分でした。大学での学びがもたらす知的好奇心は、それぐらい生活を変革する力があります。ただ、油断すると私のように、それに気づかず無為に時間を過ごしてしまう可能性もある。だからこそ、これから入学してくる新入生、そして現在学んでいる在学生には、1日でも長く知的好奇心に満ちた大学生活を送ってほしいと思っています。

 

 

就職氷河期と呼ばれて久しい中、就職活動に大きな不安を抱える学生も多いと思います。大学での学びは就職活動が目的ではありませんが、結果的に就職活動でも役に立ちます。なぜなら、「未知の事象を主体的に知ろうとするアプローチ」という点において、大学での学びと就職活動は根幹が同じだからです。また、就職活動で求められるスキルも、大学での学びの中で身についていきます。案ずることなく、全力で勉強してください。

 

 

以上、コバヤシが一片のジョークもなく真面目に真面目にお送りしました!

 

 

 

平成24年度学友会役員が引退し、

 

平成25年度学友会役員が結成されました。活躍を期待しています!