「何も聞こえない…」
徳永英明さんばりの一言ですが、
ただいまMMUのキャンパスでは蝉が大合唱中。
木の真下にいると何も聞こえません。
というわけで、夏真っ盛り、
今回の花金は、暑さで壊れかけのTanabeがお届けいたします。
(冗談です。毎日、絶好調に過ごしております…!)
最近、しばしば…
「大学職員の方って夏休みたくさんあるでしょう?」
という質問をお受けします。
しかしっ!
大学は、夏休みも行事満載、活発な時間が流れているのです。
そこで今日は、特に密度の濃かったこの一週間を
「夏休みMMUカレンダー」としてお届けします!
8月5日(金)
この日は、7月11日から実施していた、
中国・蘇州大学生4人と韓国・蔚山科学大学生7人を受け入れた
短期研修の最終日。
一カ月間、日本語・日本文化の学習を行いましたが、
最終日は、その集大成として日本語弁論大会が実施されます。
弁論大会では、パートナー学生やホストファミリーの応援を前に、
研修生が日本語のスピーチを披露。
童話の引用や、母国の政策に関して問題提起など
11人の個性が光る、バラエティ豊かな発表となりました。
会場全体で「上を向いて歩こう」の大斉唱
それぞれ工夫を凝らしたスピーチを披露
その後、研修の修了式と弁論大会の成績発表を経て、送別会を開催。
研修生は、共に一ヶ月頑張ってきた仲間や
学内外でたくさん講堂を共にしたMMUのパートナー学生、
研修中に出会った恩師やホームステイでできた宮崎の家族と、
別れを惜しみながら、思い出話に花を咲かせていました。
本学で初となる、二カ国籍の学生同時受入れとなった本研修では、
日中韓の国境を越えた友情が芽生え、
また、MMU内でも、中国に関心があった学生と韓国に関心があった学生が
触れ合う機会が増えたことで、二重も、三重も交流が広がる研修になりました。
8月6日(土)
午前4時40分。
MMUの学生18人と、教員1人が大学前に集合…。
それぞれの手には大きなスーツケース、
そして目の前には大型貸切バス…。
この日、MMU学生志願者が、
韓国・蔚山大学校で実施される短期研修に出発しました。
毎年、11時台の福岡発釜山行きの飛行機に乗るため、この時間の出発となります。
それでも、集合時間10分前に全員が揃うチームワーク、
皆さんの意気込みを感じました。
今年度から、韓国への短期研修は、
初心者向けのコース(韓国・蔚山大学校)と、
二度目の参加者向けのコース(韓国・蔚山科学大学)の2コースを開設。
後者の研修参加者4人は、既に7月31日に出発し、研修中です。
両コース合わせて22人は、それぞれの大学での研修を終えた後、
8月26日に合流し、ソウル研修を終えて8月29日に帰国します。
そして、午後4時。
次は、留学生宿舎前に、4人の蘇州大学生と、多くのMMU学生の姿…
蘇州大学生の手には大きなスーツケース、
そして目の前にはマイクロバス…
蔚山大学校に出発したMMU学生を見送った12時間後、
今度は、昨日研修を終えた蘇州大学生が帰国。
別れ際、手を振るパートナー学生を前に、涙する研修生の姿も。
宮崎での時間を大切に感じてくれている様子に、
私も思わず胸が熱くなりました。
8月7日(日)
この日は、本学のオープンキャンパス。
花金でもお馴染みヒライさんを中心に実施方法を見直し、
今年度は、「来て 見て 感じる 『公立大』。」をコンセプトに掲げた、
「2011 MMU キャンパス・ガイド」を開催しました。
その効果もあり、今回のキャンパス・ガイドが過去最高の動員数を達成!
ご来場くださった皆様、開催にご協力くださった皆様、
誠にありがとうございました。
私タナベは、午後の個別相談会で「国際交流」ブースを担当。
留学や研修の支援制度や、本学学生の積極性の高さについて
保護者の方や受験生の皆さんにお伝えさせていただきました。
しかし、何よりも聞き手の興味を引き付けたのは、
同席してくれた留学経験者の学生メッセンジャー(過去ニュース参照)2人の体験談。
受験生の皆さんは、話を一通り聞いた後、
「先輩かっこいいです! 憧れます!!」と目をキラキラ輝かせていました。
実は、この先輩から後輩への刺激の伝承こそ、
小規模大学MMUでよく見られる光景なんです。
特に留学については、その結果が数字にも表れており(過去ニュース参照)、
入学前からこのワクワク感を感じていただけたのは
国際交流担当としては大変嬉しいものでした。
※「2011 MMU キャンパス・ガイド」実施報告については、後日本学ウェブサイト内ニュースにて掲載させていただく予定です。
そして、「2011 MMU キャンパス・ガイド」終了直後、
短期研修に来ていた韓国蔚山科学大学生7人が宿舎前に集合し、帰国の途に。
見送りに来ていたパートナー学生とハグをしたり、
何度も記念写真を撮影したりするなど、
研修が終わる淋しさを分かちあっていました。
日本も韓国も中国も、お互いに近い国です。
これからも、ずっとこの友情が続きますように…。
8月8日(月)
この日は、昨年の秋から交換留学に来ていた、
蘇州大学と蔚山大学校生の4人による論文発表会が開催されました。
1年間、MMUで学ぶ交換留学生は、
本学の特徴でもある少人数ゼミに所属し、論文を書きあげます。
その披露の場として、毎年、帰国直前のこの時期に発表会が開催されます。
それぞれの担当教員の下、
日韓の食文化の違い、韓国ドラマが日本で流行る理由、
日中歴史認識の共通性、日本の介護保険制度の可能性と課題、
という様々なテーマに関する論文が発表されました。
論文について、観覧者からは
「1年で書き上げたとは思えないクオリティ」
「難しい内容を書き上げただけでなく、
日本語でスムーズに発表ができるのは並大抵の努力ではできない」と称賛の声があがりました。
そして、終了間際、発表を終えた留学生からサプライズプレゼントが。
1年間の思い出を振り返る、動画を準備していてくれたのです。
それは、友人やホストファミリー、お世話になったボランティアの方や
本学教職員に対する感謝のメッセージと写真で構成されており、
上映が終わると、観覧者だけでなく留学生自身の目にも涙が溢れていました。
交換留学生の皆さん、一年間お疲れさまでした。
そして、本当にありがとうございました!!
…想像以上に、8月5日から8月8日の4日分の日記が長くなりましたので、
これからは、写真日記風に切り替えます(笑
8月9日(火)
この日は、今月26日からカナダのバンクーバーアイランド大学で行われる
短期研修参加者20人を対象とした事前授業が行われました。
本学で実施する短期研修の派遣事業は、その研修での学びを深めるため、
参加者を対象に出発前・帰国後にそれぞれ3回ずつの授業の受講を行っています。
第3回目のこの日は、グループごとに日本の文化を英語で紹介する
プレゼンテーションを披露。
スライド等を駆使して、食文化や日本のキャラクターなど
様々な角度から日本を紹介する準備を整えていました。
また、出発前最後の事前授業ということで、
担当教員から、自身の留学中の思い出や失敗談を交えながら、
「カナダの方と何を話すのか、その事前準備がたくさんあった方がよい」
「ネイティブの人は意味さえ分かれば、自分の英語の間違いを指摘してくれない。正確性にも気をつけて話す訓練をしよう」とアドバイスがありました。
参加者の表情には不安の色が見えながらも、
これから始まる異文化体験に胸を弾ませているように見えました。
8月10日(水)
用事があったので、2階の情報事務室を訪ねると…
その奥にあるマルティメディア講義室に
担当職員のタニグチさんと、数名の学生の姿が。
ここでは、「情報処理勉強会」が行われていました。
私がMMUに勤め始めて2年が経ったこの日、
恥ずかしながら初めてこの勉強会の存在を知ったのですが、
これは、毎年夏休みに実施されており、
日商PC検定試験の対策として、数年前から実施されているものとのこと。
情報のスペシャリストが身近にいるので、
学べる環境を積極的に活用したい! という学生の意欲が感じられました。
たのもしいものです。
8月11日(木)
本日は、ハナキン執筆者のウエゾノさんが何やら他を寄せ付けない表情でお仕事を…。
私とは違う部署にいらっしゃるウエゾノさん、
今何をされているのか、お伺いしてみました。
ウエゾノ「今、カケンヒ採択に向けた説明会の準備をしています」
タナベ 「カケンヒについて解説をしてください!」
ウ「そうですね、文系大学においてこの言葉は
あまり知られていないかもしれませんね。
科研費とは、研究活動に必要な資金が研究者に助成される制度です。
ただ、申請しても全員に助成されるわけではないので、
採択されるための研修会の準備をしているんです」
タ「なるほど! ぜひMMUの研究活動促進のためにも、
張り切って準備されてください!!」
8月12日(金)
5階を訪れると、何やら楽しそうな声が…
教室の扉を開けてみると、そこには
学生と、ハナキン執筆者のカワシマさんがいました。
こちらにいた学生は、教員採用試験に向けた勉強をしており、
教室を使って自主学習をしていました。
そして、昨年まで教職課程の担当をされており、
実は、教員免許を持っているカワシマさんが
自主学習の様子を見に行って学生の相談にのっていたところで、
タナベがお邪魔をした、というタイミングだったようです。
模擬授業のシナリオ作り中でした
そして、この記事の更新直前、事務局にスペシャルゲストが…!
この右に写っている彼は、平成21年度交換留学生として
昨年のこの時期まで本学に留学していた蔚山大学校の金さん。
(左は、ハナキンでおなじみコバヤシさん)
カナダでのワーキングホリデイを終えて、韓国に帰国…の前に、
宮崎の皆に会いたい、ということで、一週間ほど宮崎に滞在!
こうして帰ってきたくなる場所…
それが宮崎の良さではないかな、と思います。
以上、一週間分のMMUのほんの一部を見て回りましたが、
夏休み中でも大学は活発に動いております!
先週まで多かった突然の大雨も今週は落ち着き、
いよいよ本当に暑い夏が続くようになりました。
熱中症など、体調管理を十分にされて、
素敵な夏をお過ごしくださいね!
(今週は、長文かつ駄文で失礼いたしました…)
来週は、名エッセイストとの呼び声も高い
我らがツエさんによる記事となります! お楽しみに!