2011年10月14日(金)第104号『大学自然探訪その①』

季節はすっかり秋です。
私の住む町ではすでに毛布がないと寒くて寝れません…
これからどんどん寒さが増していくとおもいますが、季節の変わり目は日較差が激しいので風邪をひきやすくなります。
みなさんちゃんと毛布をかぶって寝ましょう。

すっかり秋の装い…

すっかり秋の装い…

 
さていきなりですが今日は公立大学の中で虫を探してまいりました。
公立大は女性の学生さんが多いので
「え~ムシきらい」
と思う人もいるかもしれませんが、きれいな虫も登場するので是非最後までご覧ください。
まず虫を探すには、いそうなポイントを探すことから始めます。
取材日は少々風が強め…
羽のある虫たちにとって、風は曲者です。
しがって、風のあたりが緩やかな場所を探します。
守衛室横の駐車場から図書館の裏あたりがちょうどよさそうです。

日だまりは虫も大好きです

日だまりは虫も大好きです

図書館がいい風よけに…

図書館がいい風よけに…

ちょうど守衛室横の駐車場に花が咲いていましたので、花の付近で探してみましょう。
ここで花の紹介を少々。
             ①ニチニチソウ

濃いピンク

濃いピンク

薄いピンク

薄いピンク

真っ白

真っ白

実はこれ!
抗がん剤の原料となるそうです。
なんでもアルカロイドという物質が含まれているらしいです。
ちなみに食べると嘔吐や下痢だけでは済まないことになるらしいので注意しましょう。
                ②トレニア

色は違えど同じ植物です

色は違えど同じ植物です

これは良く学校の花壇等で見かける花ですね。
9月21日の誕生花で、花言葉は「愛嬌(あいきょう)」だそうです。
では早速虫を探してみましょう。
お~。いましたいました。
これはチャバネエセセリという種類のチョウです。

地味さは否めません。

地味さは否めません。

 
これは「ガ」と良く間違われますが、れっきとしたチョウの仲間です。
たしかに派手さはありませんが、飛翔能力が高く、非常に素早く飛び回ります。
ちなみに、最近はやりの鳥のセセリとは無関係です…

二匹仲良く級密中。

二匹仲良く吸蜜中。

次に図書館の裏あたりを歩いていると…
発見しました。
ヤマトシジミです。

写真中央の白いやつです。

写真中央の白いやつです。

これは日頃よく見かけるスタンダードなチョウです。
これまた地味ですが、羽を広げたときに見えるうっすら青みがかかった羽は、何とも言えない美しさがあります。
今回は羽を全開にしているところが撮れなくて残念でしたが…
あ、ちなみにこれも貝のシジミとは無関係です。

うっすら青い羽が見えます。

うっすら青い羽が見えます。

 

さて、撮影終了と思いながらふと桜の木の枝をみると…
おぉ。アキアカネ(たぶん)が枝先にとまっています。

風が吹いている方向に向かってとまります。

風が吹いている方向に向かってとまります。

アカネ系は種類が豊富で、捕まえてみないことにはなかなか正確な名前がわからないのがネックですね。

情熱的な赤いボディー

情熱的な赤いボディー

 

ちなみにみなさんがよく「赤とんぼ」と言っているのはこのアキアカネか、ウスバキトンボのことです。
「赤とんぼ」という種類がいるわけではないのです。
おお。勉強になりますねっ。

さて、今週の花金はこれにて終了です。
自然を観察すると心が豊かになった気がします。
みなさんも身近にある自然をちょっと観察してみてはいかがでしょうか。

観察の際には、クモにご注意を…

ひたすら待ちの姿勢です。

この季節は個体数が増えますので・・・