2012年12月14日(金)第158号『見てみぬふりはなぜ起こる?』

 

見てみぬふり・・・したことありますよね?

・・・っと、急になんですか!?

 

さて、12月8日(土)、本学にて、コンソーシアム宮崎(※)による「授業体験会」が開催されました。

高校生がぞくぞくと。

 

毎年恒例のこの行事。宮崎県内の高校生に大学の授業を体験する機会を提供し、進路選択に役立ててもらうものです。

参加大学は、県内10大学で、今年は約600名の高校生が大学の授業を体験しました。

体験できる科目は全部で20科目。高校生たちはその中から2科目選んで授業を体験します。

 

そして、本学からは、
川瀬先生の「社会心理学」の授業をご提供。

 

そのテーマが、そうです、今回の題名にお借りした、『見てみぬふりはなぜ起こる?』です。

 

どきっとしますよね~。

でもおもしろそう。

 

日常的なこのテーマが大学の講義になるとどうなるのでしょう。

 

1番の人気科目でした~。

 

本学で1番大きい103大講義室での開講です!

 

『遅刻ぎりぎりで家を出た!途中で交通事故を目撃。助けなければと思いながら通り過ぎてしまった。なぜだろうか?』

 

だって急いでいたんだもん。


人助けをするようなキャラではないから。


知識も技術もないから怖い。


周りにたくさん人がいる。誰かがきっと助けてくれる。

 

予想されるそんな答えに対して、なぜ人がそう思うのかを社会心理学の糸口から紐解いていきます。

専門用語は使わず、わかりやすい言葉で。
あたたかい人は他者に共感的で、共感的な人は自分の力で助けられないとき苦痛を感じるからその場から逃げだす。

 

援助にコストが伴うとき援助行動は抑制される

 

などなど・・・・

きっと、専門用語を使うと、○○○○理論とか○○○○原理とかいうのでしょうか~。

 

高校生が受ける授業は、30分間。

 

短い時間でしたが、

見てみぬふり=冷たい、

単純に抱いてしまうその感覚が、知識を持つことによって違う角度から見ることができ、日常の出来事が学問へと変わっていく瞬間を体験できたと思います!

 

締めくくりは、
『「見てみぬふり」には様々な要因が影響している。知識を身に付け、正しい判断をしましょう。』

今後同じ状況でも違う行動ができるのかもしれませんね~。日常の出来事が無限に広がっていきます。

 

 

私も大変お勉強になりました。

 

宮崎公立大学では、今回紹介した社会心理学を含むコミュニケーション関連科目や、英語、情報、比較文化、国際関係、様々な分野をバランスよく学ぶことができます。詳しくは、大学案内を~。

 

最後に、川瀬先生からのメッセージを。「大学での学びは自分自身の再構築!常識を覆しましょう!」
なんだか入試広報っぽくなってしまいましたが(笑)、受験シーズン到来!高校生のみなさんが自分の気持ちに正直に、すばらしい選択をされることを祈っております。

 

そして、大学で学問のおもしろさに気付けたら素敵ですね~~。

 

うーん、大学生に戻りたい(ひとりごと)
いよいよ年の瀬も近づいてまいりました。
風邪をひいてしまった学生もちらほら。みなさまお体ご自愛くださいませ~。

 

 

以上、見てみぬふりなんて絶対にしません!!食べものに対しては・・・

ハマダがお伝えしました。

 

(※)高等教育コンソーシアム宮崎 : 宮崎県内の高等教育機関(11校加盟)が相互に連帯・協力して、県内高等教育全体の質的向上と地域の教育・学術研究の充実・発展を図り、魅力ある高等教育づくり及び活力ある地域づくりに貢献するために設置された機関。