2009年8月21日 第5号

 男女4名の若手職員が毎週リレー形式で記事作成を担当する本ブログですが、バトンがようやく一回りしまして、今週は先頭バッターの図書館司書コバヤシがお送りいたします。

 

私は大阪府の出身で、宮崎公立大学への進学をきっかけに宮崎県に住むことになりましたが、それまで宮崎は縁もゆかりもない土地でした。当時の(11年ほど前の)大阪人にとって、宮崎の知名度は決して高いとは言えず、大阪の高校の同級生に「宮崎の大学に行くことになってん」と話すと、「そらまた寒いところに行くねんなー(宮城県と勘違い)」と返される始末。全国の小学生から大学生を対象に都道府県の位置を日本地図上で識別できるかどうかを調査した結果、宮崎県が最下位だったというのもうなずける話です。私でさえ、宮崎に来る前までは「宮崎駅を降りたらすぐに白砂のビーチとエメラルドグリーンの海が広がってるんやろなー」と思ってました。

 

そこで、今回は宮崎県外に住んでいる高校生諸君のために、宮崎公立大学周辺の街並みについて紹介します。

 

宮崎公立大学は、宮崎県の県庁所在地である宮崎市の中心街に位置しています。宮崎市の人口は366,897人(『統計で見る市区町村のすがた2009』による)で、奈良県奈良市(370,102人、前述資料による)や長野県長野市(378,512人、前述資料による)、神奈川県藤沢市(396,014人、前述資料による)などが人口規模としては近いです。

 

大学から南方向を眺める。

大学から南方向を眺める。

上の写真は大学校舎の7階ラウンジから南方向を撮影したものです。大学敷地内の並木の向こうにビル群が見えるかと思いますが、大学から徒歩約10分の距離にオフィス街や歓楽街が広がっており、学生はショッピングや飲み会、アルバイトなどで訪れる機会も多いでしょう。意外と都会でしょ?ちなみに、本学の学生をはじめ宮崎市の住民は、この市街化した区域全体を「街(まち)」と呼んでいます。使い方としては、「今日の打ち上げどこであんの?」「街らしいよ。」といった感じです。

 

大学から北東方向を眺める。

大学から北東方向を眺める。

 次の写真は大学校舎5階廊下から北東方向を撮影したものです。大学の北側には静かな住宅街が広がっています。ちょっと見づらいかもしれませんが、写真右奥の緑色の一体が防砂林で、その向こう側が海です。宮崎の海の魅力については、また回を改めて紹介したいと思います。

 

体育館前の桜並木。

宮崎版アビーロード

 大学の北側に体育館とグラウンドがあるのですが、写真は体育館前を南北に走る桜並木です。入学シーズンには言うまでもなく桜吹雪が堪能できます。散歩にもってこいの街路なので、お昼休みには学生や教職員がぶらぶら歩いている姿も良く見られます。この道をまっすぐ北に5分ほど歩くと、県立美術館、メディキット県民文化センター、県立図書館などがある宮崎県総合文化公園にたどりつきます。ちなみに、私はこの横断歩道を、ビートルズのアルバムジャケットで有名な「アビーロード」と呼んでいたのですが、誰も同調してくれませんでした。

 

 

宮崎県総合文化公園

宮崎県総合文化公園

約9万平方メートルの広さを誇る、緑溢れる公園です。外周園路は1.6キロメートルあります。お花見やバーベキューはもちろん、日々の散歩やランニングなど訪れる機会がたくさんあることでしょう。

 

県立美術館

県立美術館

大きな岩を想起させる建築は、宮崎の「天の岩戸」神話をモチーフにデザインされたそうです。特色あるコレクションと独自の教育普及活動で知られており、様々な芸術作品を鑑賞することができます。

 

メディキット県民文化センター

メディキット県民文化センター

 旧称「宮崎県立芸術劇場」。クラシック音楽専用ホールや演劇ホール、イベントホールなどを備え、クラシックコンサートや演劇、舞踏、ファッションショーなど各種イベントが開催されています。写真手前の噴水は夜になるとライトアップされ、幻想的な雰囲気に。

 

県立図書館

県立図書館

100年以上の歴史と約65万冊の蔵書(平成20年12月時点)を誇る図書館です。郷土資料が充実しています。

 

 

さて、大学近辺の様子のほんの一部を紹介してきましたが、その他にも大型書店やレコード店、スーパーマーケットやショッピングモール、デパートなど、生活に必要な店舗は全てあります。一方で、海や川や山が織りなす大自然が生活圏の近くにあることも宮崎の大きな魅力ですので、そのうちに紹介していきたいと思います。

 

では今回はこの辺で!