2011年11月18日(金) 第108号 『音楽のチカラ』

みなさまこんにちは。

先週は まるで梅雨かのように雨、くもり、また雨のお天気でしたが、

今週はさわやかな青空がたくさんでした。

さわやかな晴天

ついこの間までほんとうに暖かくて、

秋がこないうちに立冬を迎えてしまい どうなることかと思いましたが…

 

とうとう、朝 外に出た瞬間に「さむいッ !  」と 声が出るようになってきました。

白い息で 冬がやってきているのを感じますね。

 

さて、暦の上ではもう冬ですが、

この秋を振り返ると、

わたくしツエは音楽に触れる機会が多かったように思います。

(毎年「食欲の秋」を中心に過ごしておりますが…)

 

音楽といいましても、

自宅でボタンをぽちっと押してスピーカーから流れてくるのもではなく、

「生の音」です。

 

まずひとつめは 「津軽三味線」

お天気のよい、まだ汗ばむ 太陽いっぱいの空の下で聴きました。

真っ青な空

「津軽じょんがら節」

その三味線の音の迫力たるや

なんと表現したらよいか言葉を探してしまいますが、

もうずばり、

「三味線の向こうに極寒の冬山と激しい吹雪が見える ! 」 でした。

その吹雪のなかで、厳しい自然のなかで 生きてきた津軽の人々の力強さ。

空は青いのに、その吹雪の迫力に じっと動けなくなりました。

 

 

 

ふたつめは 「クラッシックの室内楽」

クラッシックという高貴なものとは無縁の生活をしておりましたが、

いよいよそれに触れるチャンスをいただいたのです。

ヴァイオリン・ビオラ・チェロ・ピアノでの五重奏。

知識など一切なしで、真っ白なまま会場へ飛び込みました。

( こらこら )

はたして こんなわたしが楽しめるのか少々(相当 ? )不安でしたが、

これが楽しいのです !!

弦楽器の音色に包まれて、ピアノの音にウキウキさせられて、

「楽しいッ ! 」 と、単純に感じられました。

 

あまりの知識のなさに いろいろなことが新鮮過ぎて、

他の方なら当たり前なことにまで興味がいってしまい…

「そこはいいから」というところまで楽しんでしまいました。

(どんなところだったのかは… 着眼点が幼すぎて言えません)

 

楽しげな、幸せそうな曲調から一変すると…

「なに ?  なにがあったの ?! 」

と、感情が 完全に演奏に踊らされてしまっていました。

 

 

 

そして最後は 「クラッシックギター」

ベルギー出身の世界的ギタリスト Jan Depreter (ヤン・デプレーテル) さんの

ミニ講演会&ミニコンサートが、なんと ここ宮崎公立大学で開催されたのです。

 ヤンさん来学!

「音楽の力 -東北での音楽による支援活動から-」と題してのミニ講演会では、

被災地のみなさんへの想い、日本への想いをお話していただきました。

今回 日本に行くことを 心配であるがゆえ 家族や周りの人たちに反対されたこと。

それでも被災地の方々のために力になりたいとの強い気持ちがあったということ。

宮城県・福島県の各地で演奏をされてきたヤンさん。

演奏を聴き、涙を流される方もいたとのことでした。

 

そしてコンサートの始まりです。

 

白くて美しい指先から やさしくて繊細な音が 紡ぎだされます。

あたたかくて 心と想いがこめられた音でした。

やっぱりこの時も、曲調や音によって

ヤンさんの周りにいろんな風景や情景が浮かんできました。

まるで映画を観ているような、そんな感覚でした。

 

クラッシックギターに関しても、ここまでの流れからおわかりのとおり

頭は真っ白なまま 「聴いてみたい ! 」という気持ちだけで会場に向かっていました。

ここでもわたしの知識のなさから、

「どの指でどの音がどんなふうにだされているのだろう」などと

違う興味がまたわいてしまったりもしたのですが…

 

歌詞のない音楽。

言葉はないのに、

悲しくなったり うれしくなったり 強くなれたり やさしくなったり、

感情が揺さぶられます。

 

「人」というのは、ほんとうに感情のいきものだと思うのですが、

その感情に、こんなにも影響を与えられる音楽の不思議さを感じました。

 

そして その音楽を聴いて、心を 楽しくもやさしくもされてしまうなんて

わたしたちは単純でかわいらしいな、とも思いました。

何気ない毎日の中でも、

きれいな空や 咲いている花を見るだけでも、簡単にうれしくなれますもんね。

(おいしそうなケーキでも ! )

ほんとに単純でしあわせないきものです(笑)

 

今回は、「音楽」に触れてみましたが、

みなさんはどんな音楽が好きですか ?

寒くなって、ますます空気が澄んでくるこれからの季節。

感性も研ぎ澄まされるように思います。

いままで触れたことのない音があれば、ぜひ飛び込んでみてください !

(ツエのように頭真っ白なままでよいのかは確信が持てませんが…)

 色づく木々

宮崎公立大学でも、毎年 七夕コンサートやクリスマスコンサートなど

地域のみなさまにもご来場いただける音楽イベントが開催されています。

毎回 学生たちが 様々な工夫をこらして創られる

手作りのアットホームなイベント。

すてきな音楽に感動して酔いしれるのと同時に

「あー。このために一生懸命練習してきたんだろうな…」

という、なんともいえないじんわりとした気持ちもわいてしまうツエです。

 

どうでしょうか。

そろそろなにか音に触れるイベントをお探しではないですか ?

そんなみなさんに朗報です。

宮崎公立大学では 来る 12月6日(火) 18:30より

今年もクリスマスコンサートが開催されます !

 クリスマスコンサート☆2011

どなたでも無料で入場していただけますので、

ぜひ、講堂までお気軽に足をお運びくださいませ !

 

みなさんも、たくさんの音楽で

想像力をふくらませて いろんな気持ちも楽しんでみてください !

 

音楽ツウのように書いてきましたが、相変わらず頭は真っ白。

世の中知らないことだらけなおかげで

この歳でも いつまでも 新鮮な衝撃がたくさんのツエでした。

(ものは言いようですねぇー)