大学のイチョウも葉を落とし始め、宮崎もついに気温5度を下回ってきました。
遅い冬の訪れですが、ほんとに寒いですね~。
背中を丸めて歩いていると、目の前を寒さに負けずすたすたと歩く学生が。。。若さみなぎる。。。
う~ん。。。だめだめ。。寒がっていないで私もシャキッとします。
今週の花金は、人一倍寒がりだけどウィンタースポーツ大好きのハマダがお送りします。
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さて、10日(土)、公立大に大量の高校生が!その数約700人。
この日は、高等教育コンソーシアム宮崎(※)による「授業体験会」が行われました。
これは、高校生向けに、宮崎県内の高等教育機関9校の講師による25の授業が行われるもので、分野は、法学、経済、人文、工学、農学、医歯薬、などさまざま。高校生は、30分の授業を2つ選択し体験することができます。
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(※)高等教育コンソーシアム宮崎 : 宮崎県内の高等教育機関(11校加盟)が相互に連帯・協力して、県内高等教育全体の質的向上と地域の教育・学術研究の充実・発展を図り、魅力ある高等教育づくり及び活力ある地域づくりに貢献するために設置された機関。
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公立大のほぼすべての講義室を使用し、魅力的な講義が行われていましたが、その中からピックアップするのは、やはり公立大からの講師、我らがスコット・ビンガム先生~~!
「異文化間コミュニケーション“Speaking with World Communication in the 21st Century”」です。
それでは、早速、ビンガムSHOWの様子をどうぞ。
授業はほぼ英語。1年生も大勢いる高校生が理解できるかと思いきや、、、、そこはビンガムmagic!
わかりやすい表現や、スライドを駆使して、ばっちり高校生たちの心をつかんでいます。先生のアメリカンジョークに高校生たちから笑い声が。
おぉ、ちゃんと理解している証拠です。誰よりも私がついていくのに必死だったような。。。
一瞬たりとも飽きさせないあっという間の30分の授業。
最後に、ビンガム先生からの温かい言葉が。
「今日は30分しかなくてごめん。今日来てくれたみんなの顔がまた見たい!公立大の異文化間コミュニケーションの講義で会えたらうれしいよ」(関係者の方はビンガム先生風に読んでください。)
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にこにこしながら授業を体験していた1年生の女子高校生に感想を聞いてみました。
将来人文学部に入りたくて、今回数ある講義の中から、この異文化間コミュニケーションを選んだ彼女。
先生の授業は、英語だったけどほぼ理解できたそうです。わかりやすかったけど、高校とは違う大学の講義の雰囲気を感じることができ、とても新鮮でいい刺激になったとのこと。
本当ににこにこしていました。楽しかったんですね。宮崎県内の高校生が、この体験会をきっかけに、少しでも早い時期に大学や大学での学びを身近に感じ、自分の将来について考え始めてくれればと思います。
名パフォーマー・・ではなく(失礼。。)、名講師のビンガム先生、本当にありがとうございました。
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さて、高校生だけでなく大学生も土曜日に学びました。
とういうのも、同日の10(土)、コーディネート科目「宮崎の郷土と文化」が交流センター多目的ホールで行われました。今回の書き手のハマダ、ビンガム先生の授業をこっそり楽しんでしまいましたが、本当はこちらが本業です。
こちらもコンソーシアム宮崎によるもので、10月~12月の5回の土曜日を使って全15講義を受講するものです。
内容は、科目名からわかるとおり、すべて宮崎に関すること。
宮崎の神話から災害まで「宮崎」を幅広く学びます。
15回の講義の中には、宮崎県市長、県知事、商工会議所会頭の講義も含まれ、普段聞けない貴重なお話を聴講することができます。この日は最終日。最後の講義は、戸敷宮崎市長の講義が行われました。
高校生に引き続き、受講生の本学学生にインタビュー。
行政職を目指す彼女は、毎回毎回真面目に講義を受けており、ハマダは密かに感心しておりました。
「大学の講義では学べないことが多く学べた。大学の講義と似たような内容でも、切り口が全く異なり、物事をいろいろな側面から捉えられるようになる。90分ずつの講義で内容は浅くなるが、宮崎というテーマで幅広く学ぶことができ、今まで何となく知っていた出身県のことがよくわかった。点だったものが線で結ばれたような感覚」
う~ん、すばらしい。県外から入学した学生はもちろん、宮崎で生まれ育った学生も新しい発見がたくさんあると思います。
宮崎県内の大学生のみなさん、ぜひ受講してみてください。
(ちなみに、公立大においてこの科目は、比較文化関連2単位で卒業単位として認められます。←教務係からのお知らせでした。)
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それでは、みなさま、冬本番ですが、風邪、インフルエンザ、知恵熱等にお気をつけて、師走をお過ごしください。
来週は、2011年うさぎ年、最後の花金です。ウエゾノさんよろしくお願いします。
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・・・と、最後にもう1つ。
今週、本学でとても貴重なイベントが行われました。
ボランティアサークル「SOW(Society Of World Citizen)」による、「東日本大震災ボランティア報告会」です。
8月5日に宮崎を出発したSOWの14名の学生。8月7日~8月12日、宮城県石巻市、東松島市、女川町、南三陸町で、清掃、炊き出し、汚泥除去等のボランティアを行い、その内容、感じたことを報告してくれました。
出発のときの記事 ⇒ http://www.miyazaki-mu.ac.jp/news/detail.php?num=658
「当たり前に過ぎ去る日々がどんなに幸せなことか。家族や友達が当たり前にいることがどんなに幸せなことか。一日一日を大切に過ごしたい」
「多くの人に被災地のリアルを知ってほしい」
「悲しかった、苦しかった、楽しかった、いい経験だった、そういう言葉では表現できない複雑な感情が生まれた。復興で多くの絆が生まれる中、逆に絆を失った人もたくさんいる。ボランティアから数ヶ月が過ぎ、大震災の報道が少なくなるにつれて、少しずつ震災のことを忘れている自分に最近気付いた。絶対に忘れてはならず、今後も活動を続けていきたい」
私も、当時茨城県に在住しており、大震災を経験しました。すさまじい揺れ、そしていつまでもその揺れが治まらない不気味さ、その後の混乱、今でも鮮明に記憶に残っています。
現在、報告会でも掲示した活動報告のポスターが食堂に展示してあります。
実際に学生が、活動の合間に周囲の状況を判断しつつ撮影した写真が多くあります。
それを見ると、テレビや新聞の報道で一度目にしたことのある光景ではないためか、よりリアルに被災地が伝わってきます。ここで、報告会の内容を詳細に記すよりも、ぜひ一度その活動報告を見ていろいろなことを感じてほしいと思います。
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