この「ホームカミングディ」は、①本学の教員(在籍者も含む)2名による「ミニ講義」、②「総会・懇親会」の構成となっており、今年で3年目を迎えます。今年も多くの卒業生が参加しました。
ミニ講義では、倉先生による『「日向青島」幻想~戦前の青島絵はがき資料を中心に読み説く~』、そして、内嶋元学長による『食料生産と環境・資源』をテーマにした60分×2コマのお話を聞くことができました。
倉先生の講義では、青島の「南洋イメージ」は、人為的に外部(この場合は宮崎県外を指します)からのイメージによって構成され、実際の青島の景観にも影響を与えて現在の青島が在ることを、絵はがきなどの歴史的資料を基に話を展開されていました。
ミニ講義後の同窓会総会では、昨年度の事業報告とともに、新たに「凌雲なな会 東京支部(宮崎公立大学同窓会 東京支部)」の発足が承認されました。今後、宮崎公立大学の卒業生が、主に関東圏で独自のネットワークを構築していくことが期待されます。本学の卒業生は関東圏にもたくさん就職していますが、慣れない仕事と環境に戸惑う社会人1年生にとっては、都会でハードに生き抜いてきた百戦錬磨の先輩達との交流は、プライベート面でもビジネス面でも大変有益なものになるでしょう。イメージとしては、NHKドラマ「ちゅらさん」の中で、沖縄県出身の人達が東京で形成したようなあたたかいコミュニティーになればいいな、と思っています。この東京支部発足を足掛かりに、今後日本各地でこのようなコミュニティーを形成していく計画もあり、宮崎公立大学の輪が卒業後もどんどん広がっていくようです。
その後の懇親会では、恩師や卒業生自身の近況を報告し合ったり、旧交を温めたりするなど、世代を超えた交流が行われました。
本学は学生と教員の距離が非常に近く、それは卒業してからも継続しています。この「ホームカミングディ」や後述の「凌雲祭」をきっかけに、多数の卒業生が全国各地(時には海外からも)から、宮崎に帰ってきます。
それでは話は変わって、現在の公立大の様子をお伝えします。
第17回凌雲祭が、10月31日(土)と11月1日(日)の2日間、開催されます。
昨日29日(木)、30日(金)はその凌雲祭(大学祭)の準備のため、休講になっているにも関わらず、学内には多くの学生がいます。
今年のテーマは「躍新~きみにLINK~」。
「このテーマには、本来の「躍進」(以前に比べて、目立って発展すること)の意味と、
今年の学祭では、初めての試みにも新しく挑戦しようという2つの意味が込められています。
新しいことに挑戦することは、不安や疑問だらけですが、実行員一人ひとりが考え、
実行し学祭を作り上げることで、自分自身の新たな一面に気付けたり、自分の自信に
つながると考えています。
またサブタイトルの「きみにLINK」の「きみ」とは、本学学生だけでなく、当日来場
してくださった方々、学祭のために協力してくれたスポンサーのお店の方など、すべての
人のことを指しています。その方たちとの出会いを大切にし、学祭がきっかけとなって、
今後もずっと繋がっていたい(LINKしていたい)という思いからつけました。」(凌雲祭ホームページより抜粋)
実行委員を中心に準備が進められていますが、本学の凌雲祭は各種イベントの他に、ゼミの研究発表会や各課外活動団体が日頃の成果を発表するなど、大学の様々な人達が、一丸となって凌雲祭を盛り上げようとしています。
この凌雲祭は、地域の方々をはじめ、どなたでもお気軽にご参加いただけます。詳細については、下記リンク先をご確認下さい。
http://gakusai.miyazaki-mu.ac.jp/2009/
以上、今回は本学の同窓会(凌雲なな会)と、大学祭(凌雲祭)について、アラキがご報告いたしました。