2010年1月8日 第24号

明けましておめでとうございます。

記念すべき新年第1号は、恐れ多くもツエがお届けいたします。

 

2010年、どのようなお正月を迎えられましたか?

受験生のみなさんは、ゆっくりと…とはいかなかったでしょうか。

風邪など、体調に気をつけて試験に備えてくださいね。

本学でも、みなさんに安心して受験していただけるよう、年明け早々準備が進んでいます。

 

そんな中、今週、教職員を対象に「救命講習会」が実施されました。

救命講習会の様子

本学では、AED(自動体外式除細動器)を体育館・事務局・研究講義棟に設置し、

毎年度AEDの操作方法を含めた救命講習会を実施しています。

 

本学の学生はもちろん、来週に控えた大学入試センター試験でも、

たくさんの受験生を受け入れるため、不測の事態に備えて的確・迅速な対応が必要となります。

理事長真剣です

講習会には、理事長・学長をはじめ、教職員が真剣な面持ちで参加。

今回は、宮崎市消防局警防課のみなさんが救命処置についてお話をしてくださいました。

救命救急処置とは

宮崎市消防局では、

119番通報をうけてから救急隊が到着するまでに要する時間が、平均で7.6分だそうです。

心臓や呼吸が止まった人の命が助かる可能性は、時間の経過とともに減っていきます。

119番通報をしてから、救急隊が到着するまでの間、

命をつなぐ処置を「わたしたちが」行わなければなりません。

その場に居合わせた人による救命処置が行われた場合には、命が助かる可能性が高くなるため、

「勇気と自信を持って救命処置をしてください!」と力強くおっしゃっていました。

 AEDの中身は

 1.周囲の安全・大出血の有無を確認

 2.意識を確認し、反応がない場合は大声で周囲に助けを求め、119番通報・AEDの手配を依頼

 3.気道を確保し、呼吸の確認(10秒以内に判断)

 4.正常な呼吸がなければ心停止と判断し、心肺蘇生開始

 5.AEDが到着したら使用する

    AEDが到着したからといって心臓マッサージをやめないこと!

    AEDを準備してもらっている間も続ける!

 ひじを伸ばして

心肺蘇生法では、胸骨圧迫(心臓マッサージ)と人工呼吸を繰り返し、救急隊が到着するまで

絶え間なく続けることが重要とのこと。

学長実践中

わたしも実際に心肺蘇生法(胸骨圧迫30回・人工呼吸2回)を繰り返してみましたが、かなり疲れました。

お話によると、だいたい2~3分くらいで疲れてきてしまい、確実な圧迫ができなくなるとのこと。

その場合には、無理して一人で続けるのではなく周囲の人に交代してもらうなどして、

とにかくとぎれることなく続けることが大切だそうです。

 全員で実践

目の前に人が倒れていたら・・・

意識もなく、息もしていなかったら・・・

動揺して、それだけでパニックになってしまうかもしれません。

今回の講習会で救命処置の方法を「知る」ことができたことは、とても大きいことだと感じました。

とっさの時に、「見たことがある」「聞いたことがある」「やったことがある」ということで、

少しでも冷静に、早く適切に対応できるのではないでしょうか。

 

年に一度の貴重な講習会。

使う機会がない方がよいのですが、いざという時のため、頭と体にちゃんとしみ込ませて、

すぐに反応できるよう、毎年受講しなければと痛感しました。

 

AEDは、現在、様々な公共施設や一般企業・商業施設などでも設置が増えており、

医師だけでなく一般市民の方も使用できる装置です。

AED

音声メッセージで使用の方法が流れますので、

そのメッセージに従ってわたしたちが使用できます。

いつどこで発生するかわからない不測の事態。

誰かのために、自分がAEDを持って現場へ駆けつけることができるかもしれません。

みなさんもどこかへ出かけられた時には、設置場所を確認してみられてはいかがでしょうか?