2016年1月29日(金) 第304号『受験シーズン到来』

 事務局長のサヤマです。

 前々週にセンター試験の様子等をお伝えしたところですが、今年も受験シーズンが到来しました。これから、本学でも2月25日に前期日程試験、3月12日には後期日程試験が実施されます。受験生の皆さんには、まだまだ気の抜けない日々が続きます。今年は暖冬のせいか、インフルエンザの流行が少し遅いようですが、少しずつ罹患も増えているようですので、受験生の皆さんは特に体調等には気を付けてください。

 さて、受験シーズン到来ということですが、この大学入学者選抜も、昭和53年度までは、各大学における入学者選抜で、国公立大学は1期校、2期校に分けられており、複数の大学合格後に入学する大学を決めることができました。昭和54年からは、共通一次試験が導入され、平成元年まで続き、平成2年からは、現在の大学入試センター試験になったわけです。また、この大学入試センター試験も平成33年からは新しい試験制度に変わることとなっています。

 私は、昭和53年以前に大学入試を体験しましたから、共通一次やセンター試験すら知らない世代ですが、大学入試の改革は、その時点で課題となっていることに対する改善ということで実施されてきました。センター試験改革も、平成20年度に出された学士課程答申において、「AO・推薦入試における適切な学力把握措置の実施」や「高校修了時点における到達度を測るための新たな共通試験(高大接続テスト)の検討」、「高大の連携による入学前教育や入学後のリメディアル教育の充実」を達成するために、検討されているものです。

 大学もその基本的な学びの場ということは変わりませんが、学ぶ内容であるとか、学び方、そして、入学試験などは、時代に沿った形で変わってきているということでしょうね。
本学も、平成26年度から、新しいカリキュラムということで「言語・文化専攻」「メディア・コミュニケーション専攻」「国際政治経済専攻」という3専攻制を導入し、入学後に自ら専攻を選び、その専攻を専門的に学ぶと同時に、残りの2専攻についても幅広く学ぶことができるカリキュラムに再編しました。そのほか、「自然災害と防災・減災」という自然科学の科目においては、一定の要件はありますが、防災士の資格も取ることができますし、「時事問題ガイド」という科目では、現役の新聞記者のお話を聞くこともできます。学びの場としての基本は変わっていないと思いますが、時代に即した学びの内容が導入されてきています。

 また、平成28年度からは、本学においても、宮崎大学・宮崎県立看護大学・九州保健福祉大学・都城工業高等専門学校や宮崎県、経済団体などと協働で、地方創生に寄与する「みやざきCOC+事業」を本格的に実施します。具体的な内容につきましては、今後、いろいろな形でお伝えできると思いますが、簡単に言いますと、ほかの高等教育機関で開講される講義をネット配信等により学ぶことができるようになるというものです。たとえば、宮崎大学に来年度創設される地域資源創成学部で開講される講義の一部を、宮崎公立大学の学生も受講できる、といったようなものです。もちろん、これは、卒業単位には認められませんから、付加価値的なものとなりますが、幅広く学びたい学生にとっては、選択肢が広がるものになると思っています。

 本学の一般選抜試験の出願締め切りが2月3日までとなっていますが、受験生の皆さん、体調に十分留意され、一般選抜試験に万全の体制で挑んでください。本学では、教職員一同、皆さんの入試へのチャレンジを応援するとともに、4月に本学内で会えることを期待しています。

皆さんが入学される頃、桜は満開です。