令和元年8月23日(金)第468号『ウツセミに想フ ~残暑お見舞い申し上げます~』

先週末、宮崎の街では、その名も「まつり宮崎」なる

夏祭りが催されておりました。

夏、真っ盛りですね。

 

夕涼みがてら、足を運ぶと、

遠くのステージから森山直太朗さんの美しいファルセットが…

すぐそこまで近づいている「夏の終わり」を

なんとも涼やかに届けてくれました。

祭りの浮足立ち感…嫌いじゃないです。

 

8月に入り、日を空けることなく次々にやって来た台風9号、10号。

それらがようやく去り、学内のセミ達も残暑の大合唱を連日響かせています。

セミの大合唱には格好のローケーション

緑つややかな木々がモリモリ

 

毎年、この季節がやって来ると、

我が恩師―田中薫先生(2005年度退官:出版文化論)は、

「待ってました!」とばかりに、麻ジャケットの胸ポケットに

学内で捕まえた飛びきり元気なセミを忍ばせて

何も知らずエレベーターに乗り込んでくる

学生や教職員たちを驚かすという

少年のようなイタズラを慣行しておられました。

 

2年前の夏に急逝されてしまい、ほんとうに本当に寂しい限りですが

第1期から10期にわたる、90人余りのPANゼミ生(出版文化論ゼミ卒業生)たちが

この夏も、セミの声響くどこかの地で、

感謝の念とともに、思い出し笑いしていることでしょう^^

「薫先生!今年も活きの良いセミ、テンコ盛りですよ!!!」

薫先生、本当にありがとうございました。

 

例年、夏休みに入り学生たちの華やかな声が

聴かれなくなってくると、こんな風に

セミの声が余計に耳につくような気がしています。

学生がいないと画にならない…

 

蝉はセミでも、「蜩(ひぐらし)」や「つくつく法師(法師蝉)」は秋の季語。

 

これらの「カナカナカナ~♪」や「ツクツクホウ~シっ♪」が響いてくる頃には、

学生たちがそれぞれの休暇を終えて

また賑やかな声を聴かせてくれることでしょう。

 

この学生たちが少ない間に、

図書館は蔵書点検(※) 等の作業をモクモクと行って、

新学期のスタートに備えます。

 

宮崎の夏はまだまだ暑い(長い)!!

どうぞ皆さま体調に気をつけてお過ごしください。

今週の花金担当-図書館ミネでした☆