4月も中旬に入り、宮崎はかなり暖かくなってきました。日中は動き回っていると暑いくらいで、学生や先生の中には、既に半袖を来ている方もちらほら見かけられます。
そんな4月のとある日の昼休み、学生達が中庭で昼食を食べているという、何とも大学“らしい”光景を発見しました。
そこで今回のブログでは、そんな大学“らしい”光景をいくつかご紹介します。
さて話は戻って、前述の学生達が何を食べているか覗いてみると…
ピザでした。デリバリーでしょうか。
学生の昼食は学食で摂るという固定観念に囚われていた私には、その光景はちょっと衝撃的でした。
同じ日の同じ時間、講堂では、テキスト販売が行われていました。
高校までの“決められた”時間割と違い、大学では、自らの興味・関心に基づき、自分だけの時間割を作成(受講する講義を決定)します。
そのため、授業で使用するテキストは、自分で所定の場所に足を運び、自分自身で責任を持って購入しなければなりません。
学生達は、真新しいテキストを使い潰し、その分、多くの知識や考え方を吸収していくことでしょう。
話は変わって。
本学のウリの1つに、少人数によるゼミ(演習)があり、このゼミは1年次から4年次まで途切れることなく行われます。
今回はそんなゼミの中で、1年次前期に行われる「基礎演習A」の講義にお邪魔しました。
この科目は、以下のような内容・目的のもと、行われています。
「基礎演習」は専門基礎に位置づけられ、大学での学修に不可欠な学術上の基礎的必須事項(academic essentials)を習得するための演習です。
大学での学修の中核は研究(study=自ら学ぶこと)にあります。研究にはそれに相応しい「態度」と「技能(スキル)」として、自ら進んでテーマを探す「主体性」と、テーマに基づいて適切に検討するための「技能(スキル 適切な文献や資料の見分け方、文献の講読や論述のための言語力、多角的でバランスの取れた検討、図表の使い方など検討成果を的確に伝えるための表現方法など)」が求められます。
「基礎演習」では、リベラル・アーツに関わる多様な文献の購読や、少人数ゼミでの学修を通じて、研究のために特に重要なスキルである「言語力」(文献を読む力と、論理的に考察し自分の考察を適切に表現する力)の獲得を中心に、研究に必要な要件について学びます。特に、「基礎演習A」では読むための力を、「基礎演習B」では書くための力を身につけます。
「基礎演習A」では「読むための言語力の獲得」を目標に、文献を的確に読むためのスキルの修得・発揮および定着を目指します。大学では、実に様々な文献を読むことになりますが、それらを楽しく的確に読むことが、学修を有意義なものとするのです。
必要な情報を収集し、それらを的確にまとめ、自分の意見を加えて効果的に発信することは、どこでどんな仕事をするにも必要不可欠な技能です。基礎演習では、教養あるグローバル人材に必要な情報の収集・整理・発信の基礎を学びます。「演習」は“自ら演ずることによって学習する場”ですから、語学や情報の科目、基礎講義などで修得した技能と知識も活用しながら、積極的・主体的に取り組みましょう。また、少人数ゼミでの活動を通して、共に学び合える仲間を作りましょう。(宮崎公立大学 平成26年度「基礎演習A」シラバス(講義計画書)より抜粋)
そしてその日のとあるゼミでは、まだ入学間もない学生達に合わせて、この春の入学シーズンに合わせた俳句や短歌が、時折ユーモアを交えて紹介され、学生から笑いが起こり、和やかな雰囲気でゼミは進んでいきました。
そんな中、私が本ブログの件を学生に説明し、写真を撮影していたところ、とある言葉を先生から教えていただきました。
その言葉とは、「TGIF (Thank God, it’s Friday)」。
直訳すると、「ありがとう神様、今日は金曜日だ」となります。この言葉は、英語圏において、週末を待ちわびて今日が金曜日であることを喜ぶ人達(主に若者達)の間で、あいさつ代わりに使われるとのことでした。まさにこの花金ブログにふさわしい言葉といえるのではないでしょうか。
また別のゼミでは、青空の下、ゼミが行われていたようです。
何とも大学“らしい”光景だったので、私は思わずカメラを持って、現場に駆けつけていました。
その光景を、花金ブログ用に使わせてもらおうと協力を依頼し写真に収めていたら、逆にゼミの皆さんから写真を撮ってほしいとお願いされ、こんな具合になりました。
私としても、新しい生活の思い出の1ページの一助となることができて、何よりでした。
今回の花金ブログでは、大学“らしい”光景を、いくつか紹介させていただきました。
こんな穏やかな日々が、ずっと続けばいいのに…そう思う今日この頃です。
それではこの花金ブログをご覧の皆さん、Thank God, it’s Friday!