2011 年 7 月 のアーカイブ

2011年7月29日(金)第94号『ある夏の1日』

2011 年 7 月 29 日 金曜日

「夏」を感じる瞬間。

風鈴の音を聴いたとき。

朝、暑くて目が覚めるようになったとき…

ウエゾノさんのようにセミの鳴き声が聞こえたとき…

人それぞれあると思いますが、私、カワシマの場合はこれ。

わかりますか?
わかりますか?

アップにしてみましょう。

じゃじゃん☆

じゃじゃん☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 セミの抜け殻です。

事務局の柱はセミの脱皮スポットとして大変人気があります。

(去年の様子はこちらで見られます。http://www.miyazaki-mu.ac.jp/blog/friday/?p=1602

この様子を見ると夏を感じると同時に

学生の皆さんが卒業し巣立っていく姿を連想してしまいます。

(セミの抜け殻から連想される学生さんは迷惑ですね…)

 

 

 

ちょっとセンチメンタルな気分に浸りながら(あまりロマンチックではありませんが)

正門方向へ移動すると、人の姿が…

後藤さんです

後藤さんです

朝の涼しい時間を利用してプランターの花の剪定や水やりをしているのです。
朝から汗だくです

丁寧にお世話します

水やりも欠かしません

水やりも欠かしません

日々草には水をほどほどに、マリーゴールドにはたっぷり…と、水やりにも工夫が必要なのだとか。

後藤さんの愛情をたっぷり受けた花たちは今日もぐんぐんと育っています。

日々草。綺麗に咲いています

日々草。綺麗に咲いています

 

 

 

午後。暑さのピークを過ぎた頃、中央広場でなにやら楽しげな声が聞こえてきました。

声の主はこちらの学生さん

声の主はこちらの学生さん

どうやら鬼ごっこをしているよう。

あんまり楽しそうなので、写真を撮らせてもらいました。
続きはまた次回だそうです

続きはまた次回だそうです

試験勉強の息抜きでしょうか。

また楽しそうな姿が見られるのが楽しみです。

 

 

楽しい気分をおすそ分けしてもらい、鼻歌交じりのカワシマは

テニスコートへ向う涼しげな小道に行ってみました。
IMG_7559

冬にしかこの道を通ったことのなかったので、生い茂る葉に驚きました。

IMG_7558

人の声が遠くなり、ちょっとした森林浴気分が味わえます。

セミの抜け殻やプランターの花、鬼ごっこができる中央広場、緑いっぱいの小道…

公立大にはまだまだ魅力がいっぱいです。

 

今週で試験期間が終わります。

学生のみなさん、夏休み前のほっとした時間に学内を散歩してみると

今まで気づかなかった公立大学の魅力を発見できるかもしれませんよ。

そして8月7日に行われるキャンパスガイドに参加される皆さん、本学にいらした際には

大学案内には載っていなかった場所や魅力をたくさん見つけてくださいね。
IMG_7557

夏休み。

きっと楽しいことがいっぱい待っていますよ。

2011年7月22日(金)第93号『テスト期間の施設状況は…』

2011 年 7 月 25 日 月曜日

夏! なつ! ナツ! NATSU!
ついにやってきましたこの季節!
宮崎の夏は、日差しが強く、県外からお越しの方は「日差しが痛い!」と感じられることもあるのではないでしょうか。
それほど太陽の恵みが届いているというとこです!
そんな中、セミの鳴き声が急激に激しくなってきました。
校庭の木の幹にはセミの抜け殻がたくさんついています。夏を感じますね!

木。

ぬけがらが2つ。

ここで、豆知識をひとつ…
羽が透明で大型の「くまぜみ」は、午前中に良くなきます。ワシワシいってるヤツです。だんだんと鳴き声が聞こえなくなってきたら…ランチタイム!という具合。

どうもくまぜみです。

いかつい感じのくまぜみ。

それに比べ、羽が茶色で中型の「あぶらぜみ」は、朝から晩までジージーないてるヤツです。街中だと夜中になっても鳴きやまない熱心な個体もいるようですが…

あぶら

庶民的なフォルム。

特に知っていてもメリットはないですが、雑学は増やしておくにこしたことはありませんよ!きっと。

さて、そろそろ本題に入ります。
今回はテスト期間によく使われるであろう、2つの施設について、取材をしてまいりました。

まず1つ目は「附属図書館」です。
図書館に足を運ぶと、テスト期間ということもあり多くの学生さんが、真剣なまなざしで机に向かっていました。

図書館

静かで集中できそうな雰囲気が漂います。

テスト勉強やレポートを書く際に、学生さんはどのような文献を利用するのですか?
と、図書館司書のアカザワさんに聞いてみました。

赤澤

困った時はいつでもどうぞ。

アカザワさんいわく、「学年やゼミによって使う文献はわかれてくるようですが、本学は政治学やコミュニケーションや国際分野が多いので、必然とそのような本がよく利用される」とのこと。
ちなみに、配架場所は図書館北西部です。
ぜひチェックしてみてください!

おお

マスコミ関連図書です。

ああ

こちらは国際関係。

なお、1年生がよく利用するのは、「リーダー」という、薄い英語の本のようです。
早速一冊読んでみましたが…わたし理系なもので。

リーダー

みなさん英語がんばってください。

 

【ここで図書館から学生の皆さんへのお知らせ】
図書館でコピーできるのは図書館資料のみで、持ち込みの本や、ノートに関しては、福利厚生棟のコピー機を使用していただきますようお願いいたします。

図書館のコピー機です。

図書館のコピー機です。

持ち込みはダメです。

持ち込みはダメです。

 

さて、続きましては図書館の真上!「マルチメディア自習室」を取材しました。
こちらも現在テスト期間中ということで、たくさんの学生さんが利用されていました。
レポートとか課題を作成するのに利用されているのでしょうか…

大変なにぎわい。

大変なにぎわい。

おや?あれは…
どうやらパソコントラブルのようです。

パソコンは精密機械です。

パソコンは精密機械です。

マルチメディア第1自習室横の情報事務室には、タニグチさんとカワノさんという2名の職員がおりまして、パソコンの取り扱い方法や、トラブル解消の方法についての質問に答えてくださいます。

頼りになる2人。

頼りになる2人。

その他にも、情報関連の資格取得やなどについても相談にのってくださいます!
みなさんわからないことはどんどん質問・相談をしましょう!きっとやさしぃ~く教えてくださるはずです。

いろんな資格試験があります。

いろんな資格試験があります。

 

【ここで情報事務室からのおしらせ】
マルチメディア第1・2講義室、演習室、自習室の利用時間が変更になります。変更期間と、時間を必ず確認して、間違えないようにしてください!なお、ゼミでの発表などで使用できるPCやデジカメ、プロジェクターの貸し出しも行っています。利用する際はまず事前に申請をおねがいします。

事前にしっかりチェックしましょう。

事前にしっかりチェックしましょう。

 

以上、今週の花金はこれにて終了です。
テストが終われば夏休み!
みなさんあと少し気合い入れて頑張りましょう!

木陰は涼しいです。

木陰は涼しいです。

2011年7月15日(金)第92号『補講期間中に。』

2011 年 7 月 19 日 火曜日

夏真っ只中。。。今日も宮崎らしい青空が広がっています!

宮崎と言えば海!海と言えば今年の宮崎公立大学「大学案内」です!

じゃん。2012年バージョンが出来上がりました。

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これぞ宮崎。配架するとみるみる無くなるほどの人気ぶりだったので、公立大生はもう熟読されたかと思います。この表紙の景色、宮崎出身や在住の方々にはかなり見慣れた風景かもしれませんが、実は、県外の方には衝撃的に美しい風景なのです。

この大学案内が少しでも多くの県外の高校生の目に留まってくれることを祈っております。そして、本学学生のみなさんも改めて宮崎のすばらしさに気づいていただければ。

余談ですが、某ゼミ生とその先生はそんな海でBBQを楽しんだとか☆しかも移動手段はみんなで自転車です☆(大学から20分くらいで到着♪)

そんなそんなアットホームなところもMMUの素晴らしい一面です。

高校生のみなさん。宮崎公立大にお肉を食べに・・・いや学びにきませんか?

さてさて、今週の大学は補講期間中で、いつもより学生が少なめです。

そんな中、しばらく寂しい感じだった中庭が整備され、お花が植えられました。

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開放感のある明るいキャンパスを、カメラ片手にお花を見ながら歩いていると、

花金ですか~!?と声をかけていただき・・・・

失礼。。。花壇の花ばかり見ていて目の前の2つの☆華☆に気づきませんでした。

パシャリ!

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ワダさん、シノミヤさん。笑顔が眩しいです。

元気をありがとう~~~!

・・・と、本学学生の明るさに浸っていると、目の前を大量の高校生が。

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今日は、鹿児島県立岩川高等学校の1年生が大学訪問に来られています。ようこそ公立大へ!

本学が誇るマルチメディア講義室にて学務課職員から本学特徴、教育理念、面倒みのよさをアピール。

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次に本学1年生で岩川高校の近隣、志布志高校出身のイケノウエさんから、本学を選んだ理由、大学生活についてお話いただきました。

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進路についての話は元より、大学におけるサークルの大切さ!など、高校生にとってはとても貴重な、同世代の話を聞くことができたと思います。

イケノウエさん曰く、大学選びは早いに越したことはないそうで、彼女自身そう感じ、高校生にもそれを勧めていました。

まだまだ大学職員新米の私ですが、大学選択において情報量は非常に大切だと思います。ほとんどの人が大学を1つしか経験せず、持っている大学感は人それぞれだと思います。私も公立大出身ではなく、大学という概念は母校のみで形成されていました。そして、新しく違う大学に触れ大きな差異に驚かされました。時代によって大学のあり方は変わるし、大学の特色、力の入れ方も違う、大学の規模の違いで学生の日々の過ごし方も大きく変わると実感しました。先生、両親、先輩、より多くの人から話を聞き、できれば実際自分の目で見て、情報を得ることが大切だと思います。某CMではありませんが、比較・検討することは非常に大切なことかと。そして、大学の表面的なものにとらわれず本質を見てほしいと思います。

と言っている私、自分は、なんとなく興味がある分野で、なんとなく自分が入れそうな大学に行きました。あらら・・・。でも、そんな何も考えていなかった私だからこそ、今になってそう思うのかも。。。

最後に全く締まりませんが、何も考えていなかったけど、間違いなく言えるのは、大学時代はとても素敵な時間だということです!そんな素敵な時間を、どこで学び・成長するのか、大学を目指すみなさんが考えてくれるとなんだかうれしい一職員です。

さて、大学を自分の目で見て見たくなった方がもしいらっしゃいましたら、ちょうどいい機会が!

本学キャンパスガイドです。8月7日にあります。ぜひ!

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ご希望の方は事前予約が必要ですので、こちらをご覧ください。

http://www.miyazaki-mu.ac.jp/infomation/campusguild/index.html

担当のヒライさんを中心に、職員一同精一杯大学のアピールをさせていただきます。詳細については次回以降の花金でお伝えしてもらえるはず。

↓↓↓ も、もしやこれは、キャンパスガイドでもらえるノベルティのデザイン案では☆!乞うご期待!(学生係の職員、がんばりすぎです!)

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以上、大学ってなんだろ・・教育ってなんだろ・・と最近ちょっと迷子気味のハマダがお送りしました(笑)。

※ご報告※

あのUSA出身で花金でもお馴染みのアラキさんが、先日ご結婚されました。おめでとうございます。

大学で見かけられたらぜひ祝福の言葉を☆


2011年7月8日(金)第91号『棚機(たなばた)の日に』

2011 年 7 月 8 日 金曜日

今年の宮崎県は、例年に比べて20日間程度早く、梅雨明けしました。
毎日うだるような暑さが続いていますが、そんな中、今週は「熱」を感じる行事と「涼」を感じる行事が行われましたので、ご紹介します。

去る7月5日(火)、本学では入試説明会が開催されました。

入試説明会とは、県内外を問わず、高校の先生方を対象に、本学の概要説明や、今年度の入試制度の説明や昨年度の本学の入試の講評を行ったり、実際に本学の施設を見学していただくものです。
この行事は、花金メンバーのヒライさんが中心となり準備を進めてきたもので、当日は熱を込めて、高校の先生方に本学の魅力を伝えさせていただきました。

会場いっぱいに高校の先生方がお越しいただきました。

会場いっぱいに高校の先生方がお越しいただきました。

図書館や…

図書館や…

マルチメディア講義室を見学していただきました。

マルチメディア講義室を見学していただきました。

その結果、この日は県内から45名、県外から5名の先生方がお越し下さいました。ありがとうございました。
是非とも高校に戻って、宮崎公立大学の良さを広めていただきますようお願いいたします。

なお、この入試説明会のレポートならびに関連のお知らせについては、近日中にヒライさんが本学ホームページ「ニュース&お知らせ」欄にアップするとのことですので、お楽しみに。

 

話は変わりますが、同じ日、講堂では恒例となった「七夕コンサート」が開催されました。

七夕です。

七夕です。

講堂の中に入っていくと、まずは受付でプログラムを配布しており、また入口付近は七夕らしく様々な飾りによって彩られていました。

受付から既に涼やかです。

受付から既に涼やかです。

 

アジのある手作りパンフレットです。

アジのある手作りパンフレットです。

また、今年は新たな試みとして、来場者先着100名に、テディベアと星形のクッキーが配られました。

参加者増を目指し、新たな試みが。

参加者増を目指し、新たな試みが。

さて、入口の模様はこれくらいにして、早速、七夕コンサートの模様をお伝えしていきましょう。

このコンサートのトップバッターは、我らがソメヤ課長、花金メンバーのコバヤシさん、タナベさんが務め、The Beatlesの曲を熱演されました。七夕らしくメロディアスな曲を、大人の魅力たっぷりに聴かせていただき、場内からは自然と手拍子も起こるほどでした。

大人な演奏を聴かせていただきました。

大人の演奏を聴かせていただきました。

絶妙なメロディーと…

絶妙なメロディーと…

ハーモニー。

ハーモニー。

 

 

 

 

 

 

 

「鍵盤の会」の演奏では、クラシックからポップな曲まで幅広く演奏され、先ほどの雰囲気とは打って変わって、場内の観客の皆さんもしんみり聴き入っていました。

しっとりした雰囲気で。

しっとりした雰囲気で。

「アンサンブル同好会」の演奏では、本格的なアリアや、バイオリンとピアノの二重奏を聴くことができました。私は初めてアリアを聴かせてもらったのですが、マイクを通さずにあれだけ綺麗な、大きな声を出せる学生に尊敬の念すら覚えました。
ピアノとヴァイオリンの「アンサンブル」。

ピアノとヴァイオリンの「アンサンブル」。

ピアノと声の「アンサンブル」。

ピアノと声の「アンサンブル」。

 

 

 

 

 

 

 

「演劇部」の演劇では、『夏の夜の夢』というタイトルで、日本の伝統的な怪談スタイルである百物語をベースとした、ホラーな中にも時おりコメディーを交えた、引き込まれる演技を観ることができました。

劇中に出てくるブラックユーモアに「クスッ」とさせられることも。

劇中に出てくるブラックユーモアに「クスッ」とさせられることも。

「吹奏楽部」の演奏では、吹奏楽曲とポップな曲を聴くことができました。総勢20名以上の演奏は迫力満点で、館内が音に満ち溢れていました。
圧巻の演奏でした。

圧巻の演奏でした。

「アカペラ部」の発表では、男女の様々なグループによる、絶妙なハーモニーを聴かせていただきました。ちなみに声だけで歌い演奏する方法は、日本では「ボイスパーカッション」という名で知られていますが、英語では、「Vocal Percussion(ボーカルパーカッション)」または「Mouth Drums(マウスドラムス)」というそうです。
渋い音色と。

渋い音色と。

華やかな音色と。

華やかな音色と。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「JAZZ研究会」の演奏では、夏を思わせる爽やかな曲が演奏されました。そして、メンバーには1年生も含まれており、この日が人前で初めて演奏する人もいたとのことで、初々しい演奏を聴くことができました。 
 
初々しい演奏を、先輩方が音で引っ張っていました。
初々しい演奏を、先輩方が音で引っ張っていました。

「七夕コンサート」の締めとして唄われたのは、本学の愛唱歌「ツバキウタ」です。このコンサートに参加した全演者による合唱が、講堂内に響き渡りました。この歌はこの「花金ブログ」でも何度かご紹介していますが、徐々に本学内でもこの歌が浸透してきていることを感じました。

締めは、愛唱歌「ツバキウタ」で。

締めは、愛唱歌「ツバキウタ」で。

制作者の一人も共演。

制作者の一人も共演。

 

 

 

 

 

 

 

暑い夏が始まったばかりの宮崎ですが、この日の講堂ではそんな中でも、砂漠の中にあるオアシスのような、涼やかな時間を過ごすことができました。

本格的な夏が到来し、夏休みもすぐそこに迫ってきました。「夏を制す者は受験を制す」という言葉もあります。受験生の皆さんは、体調管理だけにはくれぐれも気を付けていただき、時には音楽に触れるなど気分転換をして、この夏を乗り切っていただくことを祈りつつ。

2011年7月1日(金)第90号 『취중진담――ホストファミリーのススメ』

2011 年 7 月 5 日 火曜日

ホスト ファミリー [host family]

ホームステイの留学生を受け入れる家庭。(三省堂『大辞林』より)

 

 

毎年恒例の行事ですが、本学の協定校の1つである韓国の蔚山大学から、6月から7月までの1カ月間、短期研修生として20人の韓国人大学生が宮崎を訪れ、本学で日本語や日本文化を勉強し、本学の学生と生活を共にして交流します。そのプログラムの一環として、一般家庭へのホームステイが6月初旬にありました。韓国人留学生が一般的な日本人家庭で金土日の3日間を過ごすのです。学務課コバヤシにも、妻と3歳の息子で構成されるささやかな家庭があるので、今回のホストファミリー募集に手を挙げ、一般市民として1人の韓国人女子学生を受け入れることになりました。

対面式での記念写真。

対面式での記念写真。

 

実は私は英語が少々話せるだけで、韓国語が全く話せません。本学が一般市民を対象に無料で開講している韓国語の語学講座を今年5月から受講していますが、忙しさにかまけてほとんど出席できていないのが実情で、基本的な母音と子音、あと簡単な挨拶ができる程度。留学生とコミュニケーションがとれるかどうかが不安でしたが、金曜日の夜に対面式で出会った彼女は見事に流暢な日本語を操るのでびっくりしました。

 

 

ホストファミリーは家族なので、私たちと彼女との間柄が重要です。妻は「자매」(お姉さん)、私は「삼촌」(おじさん)。あまり納得はできませんが、かわいい姪の誕生です。

 

 

「すき焼きが食べてみたい」という彼女のリクエストに応えて、金曜日の夕食は自宅ですき焼き。スーパーに買い出しに出かけて、宮崎牛と観音池ポーク、春菊、白菜、長葱、椎茸、糸コンニャクを購入。聞くところによると彼女はすき焼きを食べるのが人生で初めてだということなので、全日本のすき焼きを代表することになるかと思うとプレッシャーが重くのしかかります。実家のすき焼きの味を懸命に思い出しながら割下を調合し、何とかコバヤシ家のすき焼きが完成しました。

sukiyaki 

 

ご飯を食べながら、いろんな話をしました。家族のこと、お互いの国の習慣、好きな音楽、将来の目標、蔚山の街のこと、韓国人の学生生活のこと、恋愛事情、兵役について、お酒について、などなど。お酒に強い彼女に「酒豪」という日本語を教えてあげました。韓国語では「酒鯨」と言うそうです。この表現においては韓国の比喩の方が迫力がありますね。

 

 

翌日土曜日はあいにくの大雨。午前中は綾町の「綾国際クラフトの城」で陶芸を体験してもらいました。

「陶芸に正解はない」そうです。深い!

「陶芸に正解はない」そうです。深い!

完成!

完成!

 

 

午後は自宅でタコ焼きパーティー。花金でお馴染みのタナベさん、ウエゾノさん、ハマダさんに加えて、北海道出身の旧学友会長堀田君、沖縄県出身で学友会役員の(そして先日の中国語弁論大会で優勝するほど中国語に長けていて、なおかつ韓国語も勉強している)新垣さんを招いて、日本各地の料理の話で盛り上がりました。

「たこ焼きは人生だ!」

「たこ焼きは人生だ!」

キムチ入りインターナショナルたこ焼き。

キムチ入りインターナショナルたこ焼き。

 

 

この日の夜は、日本の一般的な居酒屋を知ってもらうために、自宅近所のホルモン屋さんへ。ホルモンの油で勢いよく燃え上がる炎や芋焼酎、そして偶然居酒屋に居合わせた人間で形成される即時的な「居酒屋コミュニティー」そのものが、彼女の眼には印象的に映ったようです。

 

 

かなり昔の話になりますが、2009年11月12日に本学で開催された国際シンポジウム『韓国の人類学者が見た日本』で、慶北大学校考古人類学科の劉教授が「焼酎コップ越に見た韓日文化の比較」というテーマで発表をされました。その際に、教授は「韓国人が既に形成されているコミュニティーの構成員同士の結束をさらに強めるために飲みに行くことに対して、日本人は(特にスナックに言及しながら)初めて店を訪れる見知らぬ人間同士が新しくコミュニティーを形成する場として飲み会を位置づけている側面がある」と指摘されていました。留学生にその点について尋ねてみると、やはり韓国人の大学生でも、すでに存在する友人関係や上下関係をさらに深めるために飲みに行くので、1人で飲むことはほとんどないそうです。

 

 

和やかに居酒屋で食事をしているとき、店のテレビが領土問題に関するニュースを流し始めました。すると、彼女の表情が少し緊張しました。日本と韓国の間には、昨今の韓流ブームの影響下での活発な文化交流がありますが、歴史認識や領土問題をめぐる負の側面も存在します。

 

私は、「これはあくまで私見だけれども、お互い大学で学んでいるもしくは学び終えた人間として、この問題を『気まずいトピック』として、もしくは感情的になることを恐れて知らんぷりしてしまうよりも、客観的事実を冷静に認識し、お互いを尊敬し合いながら今後どのような関係性を構築していくべきかについて意見を交換する方が、より深い交流ができるのではないだろうか。もちろん嫌でなければの話だけれども」と話しました。

 

 

すると彼女はにっこり笑って、「私もそう思います」と同意してくれました。その後、韓国と日本両国の政治や歴史について意見を交換していく中で、私がこれまでマスメディアの報道による情報で自分の頭の中に作り上げていた、韓国人の若者の政治や歴史に対する攻撃的な姿勢についてのイメージは、完全に変わりました。そのことを彼女に話すと、「취중진담」という興味深い単語を教えてくれました。これは「お酒に酔って心の壁がなくなったときに話す、真剣な話」という意味だそうです。韓国ではこのタイトルのラブソングが有名で、気の弱い男の子がお酒の勢いで女の子に告白するような歌詞らしいのですが、ホストファミリーという家族の私たちが交わした「취중진담」は、お互いの国の文化をより深く理解し合うきっかけとなりました。そして、そのような深い話を外国人と外国語でしっかりと話すことができる、自分よりも一回りも年下の姪を心から尊敬しました。

 

 

 

日曜日はかろうじて雨がやんでいたので、平和台公園を散策した後、お寿司を食べて一路日南へ。鵜戸神宮にお参りしました。移動の車中で彼女は3歳の息子とずっと遊んでいて、息子は突然できた「누나」(お姉ちゃん)にすっかり夢中です。

世界級の景観を誇る堀切峠!

世界級の景観を誇る堀切峠!

ひんやり涼しい鵜戸神宮の洞窟内。

ひんやり涼しい鵜戸神宮の洞窟内。

 

 

日曜日の夕方には、留学生を宿舎に送り届けてホームステイは終了です。ただ、本学での短期留学は7月まで続くので、その後も青島まで刺身を食べに行ったり、家族で彼女の日本語弁論発表大会を見に行ったりしました。

 

カンパチが一番人気でした。

カンパチが一番人気でした。

 benron (2)

 benron3

 

 

 

そして本日7月4日の午前8時、韓国人留学生20名は、1カ月間を共に過ごした本学の学生パートナーやホストファミリーと最後の別れを惜しみながら、次の研修先である福岡へ旅立って行きました。

 

別れがつらくてなかなかバスに乗れません。

別れがつらくてなかなかバスに乗れません。

 

「どうも、堀田です。」笑えていません。

「どうも、堀田です。」笑えていません。

 

まさに「さよならバス」。

まさに「さよならバス」。

 

 

別れ際に、私の姪が手紙をくれました。そこには「地元(韓国)以外で住みたいと思った街は、宮崎が初めてです」と書かれていて、胸が熱くなりました。そして手紙の最後には、「『さよなら』ではなくて、『じゃあまた』と書きます。だって家族ですから」

 

 

私は1979年生まれで典型的な核家族で育ちました。盆と正月に親戚一同が本家に集まるような風習もありませんし、そもそも親戚の数が多くありません。しかし今日、私たちには新しい家族が増えました。

 

 

もしこのブログの読者の中で一般市民の方がいらっしゃいましたら、ホストファミリーを体験されることをお勧めします。異文化を知ることで自文化を見つめなおし、その意味を考えることはとても刺激的です。そして何より、血縁を超えた新しい家族ができて、その関係はもしかすると一生続くのかもしれないのですから。

 

早速PCのデスクトップに記念写真を設定しました。

早速PCのデスクトップに記念写真を設定しました。

そして、もしこのブログを本学学生が読んでいるなら、短期研修受け入れの際に留学生のパートナーを体験することをお勧めします。今日の別れの時にパートナーが流していた涙が、その理由を物語っています。こんな経験は人生で何度もできることではありません。思い立ったら事務局学務課国際交流担当タナベさんに相談してみましょう!

 

 

以上、別れの余韻でいささかセンチメンタルな学務課コバヤシがお送りしました・・・