2017年3月17日(金) 第354号 『春は…』

みなさまこんにちは。

早いもので、3月も残り2週間となりました。

風はまだ少し冷たいですが、ずいぶん過ごしやすくなりましたね。

夕暮れが遅くなっていることにふと気づいて、

何とも言えない気持ちになります。

出会いと別れの季節がやってきたことを知るからです。

 

出会いと別れ。

それは、「ひと」だけではなく、「もの」もそうですよね。

 

これからお世話になる「もの」たちをお迎えするための、

これまでお世話になった「もの」たちの旅立ちの時です。

 

先週のニイナさんのお話にもちらちと出ておりましたが、

お片付けの季節なのです!

 

先生方のみならず、われわれ事務局職員も、

新しい春の準備に追われております。

 

最初の状態をお見せできないのが残念ですが、

それはそれはもう、

あまりにも先が見えず笑いがこぼれるありさまでした。

 

しかし、やればやるほど手際が良くなります。

分別し、ビニールひもでくくり、段ボールに詰め込み、運び出す。

 

連係プレーにも磨きがかかり、

徐々に姿を現す白い壁。

みるみる面積の広がる床。

心地よくなってくるから不思議です。

 

終わった後の達成感といったらありません。

 

時を同じくして

研究室のお片付け真っ最中のN先生がおっしゃっていました。

写真、卒業生たちの卒業論文、などなど

突如現れる懐かしいお宝に

ついつい手が止まり、思い出がよみがえってくる、と。

 

片づける、という作業は、

この場所からものを送り出しながら、

自分でも忘れていた大切な思い出に

あらためて触れるためのチャンスでもあるかもしれませんね。

…なんだか寂しくなってきました。

 

いや、そうですけれども!

 

やはり思うことは

毎日すこしずつやっていれば、こんなに大事にならないんだよなー。

ということです。

 

さらに、こうしてうっかりほかの誰かに片づけをされることになれば、

あの、引き出しの奥に押し込んでいた

見られたくないものを発見されてしまうかもしれませんよ!

(恥ずかしい手紙やら、若かりし頃の写真やら…)

 

やっぱりお片付けは、自分でやっておきましょう!!!!!

 

新入生のみなさん、新2年生・3年生・4年生となるみなさん、

そして来週24日(金)に晴れて卒業し、新生活を始めるみなさん。

 

ぜひこの機会に、「新しいもの」たちを迎えるため、

「お世話になったもの」たちを

これまでありがとう! と、送り出してみませんか?

 

わたしも帰宅したら、勇気を出して開いてみよう。

あの開かずの押入れを。

 

そして、誰かに見つけられてしまう前に、

あれをどうにかしておこう。

 

そう思ってすぐにでも帰りたくなったツエでした。