2010年6月18日(金) 第44号 『僕たちは7年後を見つめて粘土をこね続けた。』

梅雨前線が活発化し、宮崎市全域が長く激しいシャワーを浴びた昨夜、4人の男女がとある居酒屋の2階に集結した。

 

 

彼らは段ボールに納められた怪しげな白い物体を取り出し、テーブルの上に置いた。

 

 

そして、ひとしきりの歓談の後、女性2人がおもむろにゴム製の手袋を装着し、白い物体を触り始めた。

start

 

真剣な眼差しで、白い物体の形を整え続けている。

shinken

 

 

すると、1人の男性が「オレに任せろ!」と威勢よく作業に加わった。

korogashi

 

全員で紙粘土を取り出し、こねにこねて、

shiage

 

白い物体に張り付ける。

haritsuke

 

あとはひたすら水で表面を馴染ませ、形を整える!!

totonoe

 

見よ、この表情。もはや陶芸職人の領域。

tougei

 

 

 

そして、完成したのが・・・

 

 

 

 

tamago

「何なんや!!!!」

という苦情が出そうなので説明しましょう。

 

 

これは、「ななたまご」というタイムカプセルで、本学同窓会が今年度から始めた試みです。

 

たまごの中には、平成21年度卒業生が出席カードの裏に書いた「7年後の自分への手紙」と、私コバヤシが卒業式祝賀会の際に1時間かけて各テーブルを回りながら撮影した「7年後の自分へのビデオレターDVD」が封入されています。

 

このたまごは、7年後の平成28年度の同窓会総会(ホームカミングデイ、と本学では呼ばれています)の際に、盛大にハンマーで開封(破壊?)される予定です。7年後といえば、22歳~23歳だった卒業生が30歳を目前に人生の岐路に立っている頃。7年前の自分からの手紙や7年前の仲間とともに、懐かしい想い出を肴にして楽しい酒宴になること間違いなしです。

 

本学は1学年200人ちょっとの小さな大学。だからこそ、同級生はもちろん先輩後輩もほとんど顔見知り。アットホームさの真髄はここにあります。

 

そんな「ななたまご」の仕上げ作業の模様を、臨場感あふれる画像とともにお届けしました。ちなみに男女4人の内訳は、企画総務課アラキ、学務課コバヤシ、学務課ヒライ、同窓会事務局ハマダさん。全員が宮崎公立大学のOBOGです。

 

『週刊花の金曜日』をご愛読いただいている皆様は、宮崎公立大学同窓会『凌雲なな会』のウェブサイトも是非ご覧ください。大学の日常が垣間見える写真が日々アップロードされています。

 

以上、「雨もまたおかし」とは到底思えないほど雨が嫌いなコバヤシがお送りしました。

 

 

おまけ:アラキ着用のTシャツは、2001年度の本学学園祭(凌雲祭、と呼ばれています)Tシャツです。

t-shirt