2010年10月8日 第60号 『アート・ピクチャー・ダンス・ミュージック・ブレス・ユー!!』

今から100年以上も昔の1872年10月14日、新橋~横浜間に日本初の鉄道が開通しました。このことを記念して、平成6年より10月14日は「鉄道の日」として定められ、鉄道事業者が中心となって鉄道に関する様々な行事が開催されるようになりました(国土交通省ウェブサイトより)。

 

我らが宮崎県でも、10月9日と10日の両日、宮崎駅にて『がんばろう宮崎!鉄道の日&フレスタ感謝祭』というイベントが開催されました。思い返せば9月のことですが、本学事務局にイベント出演依頼の連絡が入り、私学務課コバヤシは即座に各クラブ・サークル代表者に伝達。その結果、ダンス部のステージ出演と、光画部・美術部の駅構内での作品展示が決定しました。さらにイベント担当者の方が「フォークデュオなどで参加できる学生はいないですかね?まあ、別に学生だけではなくて教職員でも結構なんですが・・・」とおっしゃいます。「フォークデュオと言えば、我々(第47号参照)しかいない!」 コバヤシとタナベの目が怪しく光りました。

 

そしてイベント当日。

入口

情報の行き違いで「美術部」が「絵画部」になっていますが、このように宮崎駅構内の空きスペースを用いての展覧会が開催されました。来場者にはお茶が振る舞われ、ちょっと一息ついてベンチに腰掛けながらアートを堪能できるという、アットホームな展覧会です。

展示

私コバヤシは絵画や芸術写真に疎いため気のきいたコメントはできないのですが、自己表現というのは様々なベクトルがあり、それぞれの深みがあるのだなあ、と深く感じ入りました。表現者としての努力、挫折、卓越。観賞者としての審美眼と価値判断。きっと学生たちはそれらの中で希望を見出したり、絶望に打ちひしがれたり、人生の活力を得たり、人間の暗渠を垣間見たりしながら、バウムクーヘンがぐるぐると年輪を重ねていくように人間として成長していくのでしょう。

 

一方、土曜日の野外ステージは生憎の雨模様。

ステージからの景色

写真はステージ上からの景色です。性懲りもなく今回もステージに立ったMMU職員フォークデュオ「Nabe and Bayashi」ことタナベとコバヤシですが、お客さんの文字通りの遠さ(屋根のある場所がとても遠いのです)に不安を隠しきれません。しかし、1曲目が始まる頃には見慣れた顔が続々と。8月の国際交流キャンプ(第52号参照)に参加してくれた学生パートナー、そして10月から本学で学んでいる中国人の交換留学生までもが駆けつけてくれ、一気に心強くなりました。

 ナベスガ

写真には写っていませんが、左側ではMMU6期生OBのスガ君が小室哲也顔負けのパフォーマンスとグルーヴでキーボードを操っています。ちなみにスガ君はMMU卒業後、宮崎県内の企業で働く傍ら、「ガトリングスガバンド」のフロントマンとして宮崎県内での音楽活動を展開しています。この日のイベントは「鉄道」がテーマということで、フォークデュオでは盛り上げに限界があると考え、コバヤシがMMU同級生だったスガ君に声をかけて急造ユニット「Nabe and Bayashi on Suga」が誕生したのでした。この日のために「鉄道」「駅」をテーマに作った新曲なども交え、秋雨降りしきる中30分のステージは無事終了しました。

 

また、翌日10日のステージは晴天に恵まれ、宮崎公立大学ダンス部に所属する4人組ガールズヒップホップダンスクルー「BOSS」が登場。クルー名「BOSS」は、4人の頭文字をとって名付けられたそうです。この日は残念ながら自分の目でダンスを見ることは叶わなかったのですが、本学ダンス部メンバーが繰り出す躍動感あふれる本格的な技の数々は学内イベントで何度も目の当たりにしているので、この日も観客の視線をくぎづけにしたであろうことは想像に難くありません。

ダンス部

 

 

MMUの学生たちは、大学内で机にかじりついて研究に明け暮れるだけではなく、地域の様々なイベントにも積極的に参加していきます。なぜなら、例えば絵画や写真、ダンス、音楽などの文化的な実践が、自分たちの人生に必ず有益な結果をもたらすこと、そしてそれらに全力で取り組んだ時にとてつもなく楽しくなることを、彼/彼女たちは知っているからです。文化の秋が深まっていく中、11月6日~7日には、学生の文化的実践の総決算である「凌雲祭」が開催されます。このブログをご覧になっている皆様も、鑑賞者として、さらには表現者として、学生の壮大な取り組みへ気軽にコミットしてみてください。きっと楽しい秋になると思います。

 

また、本学の学生を地域のイベントにお誘いいただける場合は、学務課コバヤシまでご一報ください!!