2015年4月10日(金)第264号『サクラ…』

 新年度が始まりました。大学の新年度は、辞令交付で始まり、入学式で本格的に始動します。今回の人事異動では、金丸理事長が任期満了で退任され、田原理事長が新理事長に就任されましたほか、数名の異動がありました。4月は1日にこの人事異動に関しての辞令交付式があり、午前中は、バタバタ、そして、すぐに、入学式の準備と、慌ただしい日々が続きました。あっ!入学式については、次の執筆者がテーマとすると聞いていますので、私が書くと怒られるので、この辺にしておきますが、ひとつだけ。入学式が行われた43日はあいにくの曇り空でしたが、なんとか、雨も降らずに式典を終えることができました。そして、大学に植栽されている桜が満開で、風も少し吹いていたので、桜が舞う中での感動的な入学式になりました。

 で、入学式のことはこれくらいにして、今日は、桜について書いてみたいと思います。もともと、植物には疎く、桜も花見よりも花見酒に集中するタイプなのですが、家族が桜好きなもので、今年は、2月から結構花見を目的に県内を回りました。

 28日には、県内のプロ野球キャンプを見に行ったついでに、北郷駅の早咲き桜を見に行きました。例年だと1月に咲き始めるそうですが、今年の1月は低温が続いたために見ごろになっていたそうです。そして、328日には桜を見に行きました。まず、垂水公園に行きましたが、まだ、二分咲きくらい。でも、桜のトンネルは壮観でした。その後、国富町の大坪の一本桜。小さな塚の上、大きく枝を広げていました。地元の人からは神木として崇められているそうです。それから、法華岳公園に回りました。329日は花見ではないのですが、垂水公園の桜まつりに出かけ、この日はあいにく少し曇り空でしたが、桜のトンネルは満開でした。家族の話では、県内にはほかにも多くの桜のスポットがあるようで。また、来年も回ってみたいと思っています。

 

北郷駅の早咲桜

国富町の大坪の1本桜

 

 そうそう、桜のスポットといえば、宮崎公立大学も桜のスポットです。今年も卒業式ではちょうど卒業式会場の講堂の前の桜が満開となり、入学式では正門から入る道の桜が満開となりました。微妙に開花の時期が違う風情も大学の桜の魅力です。

 さて、これからが本題です。実は、大学には、珍しい桜が植わっています。「御衣黄」(ギョイコウと読むそうです)という桜です。実は、恥ずかしい話ですが、私も先日初めて知ったのですが、大学の正門を入ったすぐ右手の方に背丈はそんなに高くない桜が植わっており、それが「御衣黄桜」でした。この桜は、開花初期には緑色で、次第に中心部から赤みが増してきて、散るころにはかなり赤くなるという桜のようです。私が見た時には、すでに赤みが増してきていました。開花時の緑の花が見たかったと思った次第です(来年は、見ておきたいと思っています)。この桜を教えて頂いたのが、新しく理事長になられた田原理事長でした。2年も大学にいて、植物に疎いとは言いながら、新しく来られた方に教えて頂くまで気付いていなかったとは、と赤面の至りでした。「灯台下暗し」といいますが、慣れは自分の目を曇らせるのだなと自戒の念を抱きました。いくつになっても(歳は聞かないでください・・・)、常に新たな発見をしようという気持ちは持ち続けなければいけないと、つくづく感じたこの春でした。

 

大学に植わっている御衣黄桜
御衣黄桜
すでに、赤みが増してきています

 

大学においでになった際は、正門から入ると右側の道を少しいくと、その右手に「御衣黄桜」が植わっています。寄贈していただいたもので、プレートもありますので、ぜひ、一度ご覧いただきたいと思います。(開花初期の緑のころが、お勧めです)

事務局長のサヤマでした。